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天然と合成のサプリメント、効果はどれほど違う?
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食後の血中の中性脂肪値を抑える食品、体に脂肪がつきにくい食品
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骨の健康が気になる方に適する食品
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活性酸素の害を防ぐフィトケミカル
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血圧が高めの方に適する食品
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過剰な活性酸素が生活習慣病の原因に
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医術の根本は自然治癒力を助けること
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サプリメント容器にある賞味期限について
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サプリメントは、一度にたくさんとったほうが効果的? サプリメントはいつ(食前・食後?)とれば効果的?
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ホメオスタシスを高めて健康なからだに
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ヘルス・プロモーションの六つの役割
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サプリメントには、薬のような副作用はないのか?
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キレイになるためのエクササイズ実践法 − ボディ&エネルギーメイク健康法
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おなかの調子を整える食品
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サプリメントの形状が大幅に緩和された
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ジャパニーズ・サプリメント
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基本のサプリメント
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「栄養機能食品」と「特定保健用食品(略称トクホ)」は、どのような違いがあるか?
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栄養補助食品の摂取 − サプリメント健康法
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サプリメントを摂っていれば、食事をあまり摂らなくてもいいのか?
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おすすめサプリメント、ファイトケミカルスーパーTM
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健康になるための四つの健康法 − 代謝改善順応法
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私たちの身体では三つの代謝が行われている
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生体内のバランスを保つホメオスタシス
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食の改善 − レジスタント・スターチ健康法
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血糖値が気になる方に適する食品
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サプリメント摂取量の下限値、とりすぎの上限値
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「生活習慣」を変えるために必要な意識づけ
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虫歯の原因になりにくい食品、歯の健康維持に役立つ食品
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低下する栄養価、変えなければいけない「食環境」
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人類共通の代謝システムと日本人特有の代謝システム
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ミネラルの吸収を助ける食品
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日常の食生活と現在の体調をチェックしてみよう
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病気と不調の原因を探りましよう
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同じサプリメントにも天然と合成がある
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サプリメント(栄養補助食品)と薬(医薬品)の違いは?
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日本人の栄養摂取基準は、あくまでも目安
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腸内細菌の善玉菌を増やす機能
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治らない病気とうまくつきあうために
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長生きのQOL(生き方の質)を考える
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コレステロールが高めの方に適する食品
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病気の症状は治癒に向かう自然の反応
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世界中に広がっているスローフード運動
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不老・長寿を目指す食生活10ヶ条
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「健康寿命」を延ばすための3つの機能を活性化させる知恵とは?
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健康情報に惑わされないために
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サプリメントが栄養学と予防医学を進化させ、医療を救う
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ヘルス・プロモーションは、病気を防ぐだけでなく、治療をもサポートする
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マイナス発想のリスク・リダクションからプラス発想のヘルス・プロモーションへ
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健康は、自分で作る
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健康ってなに? 予防ってなに?
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天然と合成のサプリメント、効果はどれほど違う?
一般的には天然であっても合成であっても、そのサプリメントの効果は変わらないといわれています。
しかし、なかにはビタミンEのように天然のほうが合成よりも体内での抗酸化作用が2倍も強いものがあったり、ビタミンCなどでは天然のほうが体内で安定した作用を発揮するともいわれています。
だからといって、合成のサプリメントの効き目が低いということではありません。
サプリメントを作る過程で用いられる素材(原料)、製造方法など、あくまでも製品の品質が重要です。
信頼の置けるメーカーのサプリメントを利用するように心がけたいものです。
カテゴリー:サプリメントをとる前に
食後の血中の中性脂肪値を抑える食品、体に脂肪がつきにくい食品
食後の中性脂肪の血中上昇と体内への蓄積を抑制し、動脈硬化・肥満などの生活習慣病への危険因子を低減します。
関与する成分には、ジアシルグリセロール、グロビンタンパク分解物、EPA・DHA、シトステロール、中鎖脂肪酸、茶カテキンなどがあります。
イマーク
清涼飲料水=日本水産株式会社
関与する成分=EPA・DHA
表示内容=イマークは中性脂肪を低下させる作用のあるエイコサペンタエン酸(EPA)、ドコサヘキサエン酸(DHA)を含んでおりますので、中性脂肪が気になる方に適します。
エコナクッキングオイル
食用調理油=花王株式会社
関与する成分=ジアシルグリセロール
表示内容=この油はジアシルグリセロールを主成分としているので、他の食用油と比較して、食後の血中中性脂質が上昇しにくく、しかも体に脂肪がつきにくいのが特徴です。
リセッタソフト
ファットスプレッド=日活オイリオ株式会社
関与する成分=中鎖脂肪酸
表示内容=リセッタソフトは中鎖脂肪酸を含み、体に脂肪がつきにくいのが特徴です。
体脂肪の気になる方や肥満気味の方におすすめします。
ヘルシア緑茶・烏龍茶
清涼飲料水=花王株式会社
関与する成分=茶カテキン
表示内容=この緑(烏龍)茶は茶カテキンを豊富に含んでいるので、体脂肪が気になる方に適しています。
ティープラス
清涼飲料水=森永製菓株式会社
関与する成分=グロビンタンパク分解物
表示内容=本品は食後の血清中性脂肪の上昇を抑えるグロビンタンパク分解物を含んでおり、脂肪の多い食事をとりがちな人の食生活改善をサポートします。
カテゴリー:サプリメントをとる前に
骨の健康が気になる方に適する食品
とくに更年期以降の女性では、だんだん骨密度が低くなって、骨租髭症になる恐れがあります。
骨の健康に役立つ食品です。
関与する成分には、大豆イソフラボン、乳塩基性タンパク質などがあります。
こつこつ健骨
改善生活清涼飲料水=エスエス製薬株式会社
関与する成分=大豆イソフラボン
表示内容=本飲料は骨のカルシウ健康機能表示が認められている、特定保健用食品、栄養機能食品ム維持に役立つ大豆イソフラボンを原料とし、摂取しやすいように工夫されているので、骨の健康が気になる方に適しています。
毎日骨ケアMBP
清涼飲料水=雪印乳業株式会社
関与する成分=乳塩基性タンパク質
表示内容=本品は骨密度を高める働きのあるMBP(乳塩基性タンパク質)を含んでおり、骨の健康が気になる方に適した飲料です。
カテゴリー:サプリメントをとる前に
活性酸素の害を防ぐフィトケミカル
からだの中で有害な活性酸素の除去にかかわる酵素には、活性酸素除去剤(スカベンジャー)と呼ばれる、スーパーオキシドジスムターゼ(SOD)、グルタチオンベルオキシダーゼ(GPX)、カタラーゼという3種類の酵素があります。
また、一方で抗酸化ビタミンと呼ばれるビタミンA(レチノール、β-カロテン)・C・E、またセレン、亜鉛、マンガンといった抗酸化ミネラルなどが、活性酸素を除去する主要三酵素の助酵素として働いています。

近年、野菜や果物、ハーブなどの植物がみずからの体内で生成する成分であり、強力な抗酸化作用をはじめさまざまな植物由来の有用物質を含む「フィトケミカル」が話題を集めています。左の写真は。肌の美容効果のあるフィトケミカル入りの煮物です。
フィトケミカルは植物の色素成分、芳香成分、ホルモン、化学伝達物質の総称ですが、害虫や有害な微生物に対する防御物質、受粉のために昆虫を誘引するフェロモン、強烈な紫外線(酸化)から自分を守る(種の保存)ために欠かせない抗酸化成分などであり、
人間はこれを食べることによって活性酸素の害を防ぎ、生体のホメオスタシス(恒常性)を正常に保っているのです。
カテゴリー:サプリメントをとる前に
血圧が高めの方に適する食品
血圧を高める危険因子を抑えて、高血圧・脳卒中など循環器系の生活習慣病予防に役立ちます。
関与する成分には、カゼインドデカペプチド、サーデン(イワシ)ペプチド、かつお節オリゴペプチド、ラクトトリペプチド、杜仲葉配糖体などがあります。
杜仲120
清涼飲料水=日立造船株式会社
関与する成分=杜仲菓配糖体 表示内容=本飲料は杜仲菓配糖体を含んでおり、血圧が高めの方に適した食品です。
カルピス酸乳アミールS
乳酸菌飲料(殺菌)=カルピス株式会社 関与する成分=ラクトトリペプチド
表示内容=本品はラクトトリペプチド(VPP、IPP)を含んでおり、血圧が高めの方に適した食品です。
カテゴリー:サプリメントをとる前に
過剰な活性酸素が生活習慣病の原因に
近年、話題の活性酸素とは、私たちがふだん呼吸によって取り入れている酸素のうち、約2〜4パーセントがとくに活性の激しい酸素に変化したもので、フリーラジカルとも呼ばれています。
活性酸素の「活性」とは「反応しやすい」という意味で、活性酸素は2つの顔をもっています。
よい面では、からだの外から侵入した細菌やウイルスに対して、白血球が活性酸素を使って細菌を破壊し除去してくれます。
免疫細胞が働く際に、殺菌力のある活性酸素が役立っているのです。
悪い面では、過剰に発生した活性酸素が細胞の脂質と反応すると過酸化脂質となります。
つまり、手当たりしだいに酸化反応を起こし、細胞をサビ(酸化)させて細胞膜を破壊したり、DNAを傷つけ、ガンや生活習慣病、老化の原因になります。
このことが生活習慣病や慢性疾患が発生する原因の約90パーセントを占めると考えられています。
最近では、放射線、紫外線、ストレス、動脈硬化をはじめ、さらにはタバコ、薬剤、排気ガスなどによっても、これら有害な活性酸素の発生が促進されることが明らかになってきました。
カテゴリー:サプリメントをとる前に
医術の根本は自然治癒力を助けること
「自然は不調和を回復しようとする力を人体に与えており、これを自然治癒力という。
これを助けるのが医術であり、治療の根本方法である」
とは、現代医学の父といわれる古代ギリシャの医師、ヒポクラテスの言葉です。
彼はエーゲ海に浮かぶコス島の医学校で学んだのち、ギリシャの各都市はもとよりエジプト、リビアにまで足を延ばし、各地に伝わる医術についての見聞を広めました。
そして、人間はからだの中に「血液、粘液、黒胆汁、黄胆汁」をもっており、これらの調和がとれていれば健康で、調和を失えば病気になるという、いわゆる「四体液説」を唱えました。
この説自体はその後、解剖学や血液学が明らかにした近代医学によって否定されましたが、近年、改めて見直されている中医学(中国の伝統医学)の「気・血・水」理論、アーユルベーグ(インドの伝統医学)の「ヴァーダ・ピッタ・カバ」体質論のように、人間のからだ(生理機能)を丸ごととらえる視点をもっていたものと思われます。
カテゴリー:サプリメントをとる前に
サプリメント容器にある賞味期限について
賞味期限とは「おいしく食べられる期間」ではありません。
食品の期限表示には、劣化の速さ(いたみやすさ)の違いによって、「消費期限」「賞味期限」「品質保持期限」の3種類があり、通常は月単位(月/年)でそれらの期限が表示されています。
消費期限はいたみや劣化が速い加工食品(生鮮食品に表示義務はない)についての期限表示で、多くは製造日から5日以内に消費すべき食品です。
賞味期限と品質保持期限はほぼ同じ意味で、一般的には6日以上日持ちする食品に使われます。
同時に表示されている保存方法(開封後は冷蔵庫保存など)を守りながら、食べ切ってほしい日にち(期限)のことです。
しかし、サプリメントは食品ですから、賞味期限にこだわらず、早めにとりたいものです。
カテゴリー:サプリメントをとる前に
サプリメントは、一度にたくさんとったほうが効果的? サプリメントはいつ(食前・食後?)とれば効果的?
サプリメントをとる量については、薬(医薬品の用法、用量)のように厳しい制限はありませんが、各サプリメントのラベルに表示されている「摂取量の目安」を参考にとるようにしてください。
サプリメントをとるタイミングについては、一般的には食事をとったあとがよいと思います。
食事では不足しがちな栄養素や有効成分を補充するという考え方が基本です。
カテゴリー:サプリメントをとる前に
ホメオスタシスを高めて健康なからだに
内服や点滴、あるいは塗り薬として用いられる医薬品は、外部から侵入した病原菌やウイルスを攻撃(殺菌薬、抗ウイルス薬など)したり、生理機能(血圧や血糖降下薬、血管拡張薬など)を一部変更させるなど、直接的に働きかけて敵を撃退する、いわば軍隊の役割を果たしています。
それに対して、食品として口からとるビタミン・ミネラル・アミノ酸など基本栄養素を含む各種のサプリメントは、食べ物の消化吸収を促進する、体内でのエネルギー代謝にかかわる酵素や補酵素として働く、それぞれのサプリメントに含まれる有効成分が免疫機能を強化するなど、
ホメオスタシス(生体恒常性)を高めることにより、その結果として弱った生理機能を回復させたり、生活習慣病にかからないからだを作ることを主たる目的にしています。
つまり、サプリメントはからだを元気にして間接的に病気を治したり、症状を改善する自然治癒力を鼓舞する応援団なのです。
カテゴリー:サプリメントをとる前に
ヘルス・プロモーションの六つの役割
健康づくりには、基本的に二つの考え方があります。
その一つが「リスク・リダクション」というもので、健康を脅かす危険因子を取り除くというもので、たとえば禁煙や過度の飲酒の制限、塩分の過剰摂取の制限、油や脂肪の多い食品の制限などがそれです。
そしてもう一つが、「ヘルス・プロモーション」というもので、積極的に健康を維持増進するためになにをしていくかということになります。
つまり、リスク・リダクションがいままでの生活習慣からなにかを減らしていく(マイナス)という考えなのに対し、ヘルス・プロモーションは、いまの生活習慣になにかを足していこう(プラス)という積極的なものなのです。
もちろろん、ヘルス・プロモーションを実践したからといって避けるべき生活習慣の害を100%打ち消せるものではありません。
基本的にはリスク・リダクションとヘルス・プロモーションは同時に実行することが理想的なのです。
そこで、ここではヘルス・プロモーションが具体的にどのような役割をしているのか、第一〜第六までの六つの役割を順に説明していきたいと思います。
●第一の役割 − 病気にならないように病気を未然に防ぐことがいちばん大切な韻です。
●第二の役割 − 病気をもっている人が、
�@鼻で病気をコントロールし修復する力を最大限に高め、
�A医療で行われる治療の効果を高め、
�B医療で行われる治療の副作用に耐えうる力を身につけ、
�Cその病気から生まれてくる合併症を防ぎ、
�Dその病気そのものの再発を防ぎ、
�Eその病気以外の病気に躍患することを防ぐことが第二の役割になります。
●第三の役割 − リスク・リダクションをうまく実行できない人に対して、その害を最小限にくいとめることがヘルス・プロモーションの第三の役割になります。
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サプリメントには、薬のような副作用はないのか?
栄養機能食品のビタミンやミネラルについては、薬のような副作用ではありませんが、とりすぎ(過剰症)の心配があります。
栄養機能食品には「下限値(1日にとりたい必要量)」と「上限値(とりすぎを防ぐ量)」が表示されていますので、「許される機能表示の内容」とともによく読んでから利用するよう心がけてください。
一般的には、サプリメントでとる量はあまり多くないので、それほど副作用の心配はないと考えられています。
しかし、血液をサラサラにして血栓をできにくくするサプリメントと血栓予防薬(ワーファリンなど)の併用で、医薬品本来の効果を増強して、出血が止まりにくくなるなどの相互作用(副作用)情報が、専門医による研究チームの調査で明らかになっています。
ふだん医師から処方された薬を飲んでいる方は、一度かかりつけの医師に相談されることをお勧めします。
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キレイになるためのエクササイズ実践法 − ボディ&エネルギーメイク健康法
新陳代謝を促進する「レジスタンス運動」と、エネルギー代謝を促進する「有酸素運動」をバランスよくこなすことが基本となります。
日本人にはとくにレジスタンス運動が重要です。
不足した身体的ストレスの補完と、日本人の食歴と運動歴に配慮したエクササイズ実践法です。
新陳代謝を促進するエクササイズのほうが優先順位が高いといえますが、「レジスタント・スターチ健康法」と「サプリメント健康法」でバランスを整えた栄養素を、過不足なく身体の細胞とエネルギーに換える二つのエクササイズが「ボディ&エネルギーメイク健康法」なのです。
レジスタンス運動の実践法
レジスタンス運動(静的運動)の目的は、筋肉を活性化し、筋肉と骨を維持・増量して若々しい身体を維持することです。
レジスタンス運動の果たす効能は、
・脂肪の量をコントロールできること、
・基礎代謝量を増やすこと、
・エネルギー消費量を増やること、
・関節の負担を軽減し、老化防止・若返りに役立つこと、
・糖質をグリコーゲンとして貯え、長時間のエネルギー代謝を可能にすること
にあります。
それでは、日常的に行えるレジスタンス運動には、どのようなものがあるか列記してみましょう。
●ダンベル体操 − 肋肉や骨への負荷、筋肉量や骨量の増加、代謝の元進に役立ちます。
500g程度のダンベルを使い、ゆっくりと一定のペースで運動します。
勢いや反動を利用しないことがポイントです。
●ストレッチ体操 − 関節の可動域および筋肉の柔軟性の確保をします。ストレッチ体操はいろいろな姿勢でできますが、ダンベル体操と同じく、ゆっくりとやることが基本になります。
●リハビリ体操 − 各関節の負担軽減、加齢、使いすぎ、日常生活から起こるさまざまな病気の予防をします。
リハビリにおける頸部痛、腰痛、膝関節痛の予防体操、尿失禁体操などを実施します。
これら三つの体操の要素を組み合わせ、病気をもっている方、寝たきりの方でも安心してレジスタンス運動に取り組めるようにプログラムしたのが、以下の四つのエクササイズです。
基本的に、次の順番で一日3回行うのが理想的ですが、むりのない範囲で、ぜひ習慣化してください。
(1)首の体操(2)腕と胸部の体操(3)腹部と背部の体操(4)脚の体操
有酸素運動の実践法
有酸素運動を継続するためには、息苦しさのないレベルでゆっくりと同じペースで行うことが重要です(心拍数110前後をキープする)。最低15分以上、できれば30分以上続けることが理想です。
また、毎日やるのではなく、過に3日と決めたり、曜日を決めてしまうのもよいでしょう。
やらない日は、階段を使うなど日常生活での有酸素運動を取り入れるよう心がけましょう。
日常的に行える有酸素運動を列記してみましょう。
●ウォーキング
他人のペースに惑わされることなく自分のペースで行ってください。
むりに追いつこうとしたり突然走ったりするのはよくありません。
途中で1回は必ず休み、苦しくなってきたらペースを落とします。
汗をかいてもよい服装で、歩きやすいスポーツシューズをはきましょう。
●サイクリング
ゆっくりと長い距離を走るように心がけ、途中1回は休憩を入れます。
マウンテンバイクかサイクリング車がおすすめですが、急な坂はむりをせずおりて歩きながら押していきましょう。
●スイミング
ゆっくり長い距離を泳ぐことを目標にしましょう。
途中何回か休憩を入れ、決してむりをせず、泳げる人でもタイムを競ったりしないことです。
また、水中ウォーキングも効果的です。
カテゴリー:サプリメントをとる前に
おなかの調子を整える食品
毎日の便通をうながし、おなかの中の環境を整えて、食生活が原因で起こるさまざまな生活習慣病を予防します。
オリゴ糖類を含む食品、乳酸菌類を含む食品、食物繊維類を含む食品の3種類があります。
関与する成分には、オリゴ糖、ラクチユロース、ビフィズス菌、乳酸菌、難消化性デキストリン、サイリウム種皮、小麦ふすま、グアーガム分解物、ビール酵母由来の食物繊維などがあります。
天寿りんご黒酢
調味酢=坂元醸造株式会社
関与する成分=ガラクトオリゴ糖
表示内容=腸内のビフィズス菌を適正に増やし、おなかの調子を良好に保つ調味酢です。
まるしげげんきっす
調味酢=まるしげ上田株式会社
関与する成分=キシロオリゴ糖
表示内容=腸内のビフィズス菌を適正に増やし、おなかの調子を良好に保つ調味酢です。
ケール青汁
ケール加工品=株式会社東洋新薬
関与する成分=難消化性デキストリン
表示内容=本品には食物繊維(難消化性デキストリン)が含まれているため、食生活で不足しがちな食物繊維が手軽に摂れ、おなかの調子を整えるとともに、便通の改善に役立ちます。
オールブラン
シリアル=日本ケロッグ株式会社
関与する成分=小麦ふすま
表示内容=食物繊維の豊富な小麦ふすま(ブラン)を原料にしているので、おなかの調子を整える食品です。
ヤクルト
乳酸菌飲料=株式会社ヤクルト本社
関与する成分=ラクトバチルスカゼイ・シロタ株
表示内容=生きたまま腸内に届くヤクルト菌(L.カゼイ・シロタ株)の働きで、おなかの中の良い菌を増やして、おなかの調子を整えるように工夫されている食品です。
ビヒダスヨーグルト
はっ酵乳=森永乳業株式会社
関与する成分=ビフイドバクテリウム・ロンガムBB536
表示内容=このヨーグルトは生きたビフィズス菌(ビフィドバクテリウム・ロンガムBB536)を含んでいますので、腸内のビフィズス菌が増え、腸内環境を良好にし、おなかの調子を整えます。
ファイブミニ
炭酸飲料=大塚製薬株式会社
関与する成分=ポリデキストロース
表示内容=ファイブミニは食生活で不足しがちな食物繊維を手軽にとり、おなかの調子を整える食物繊維飲料です。
カテゴリー:サプリメントをとる前に
サプリメントの形状が大幅に緩和された
平成9(1997)年から、従来医薬品とされていたビタミンが食品としても扱われるようになりました。
これまでわが国では丸型・カプセル型など、錠剤タイプのビタミンやミネラルは医薬品として指定され、厚生省(当時)の承認を得なければ販売できなかったので、同じ成分であっても食品として販売する場合には薬事法にふれないように、三角形や六角形など医薬品にない形や大きさにして製造されてきました。
その後、国の規制緩和推進計画に伴い、ビタミンの取り扱いについて厚生省の通知が出され、ビタミンの形状の規制が緩和され、食品扱いとなりました。
ビタミン以外のサプリメントについても、平成12(2001)年に行われた見直しにより、従来医薬品の形状と紛らわしいとされていた錠剤やカプセルでの発売が認められるようになりました。
健康の回復・維持・増進をはかる食理効果
病原菌の撃退や体内の生理活動に直接的に働く医薬品には「薬理作用(効果)」があり、おもに病気になってから治療に用いられるのに対し、
食品であるサプリメントには病気になる前の段階で、食事とともに消化・吸収され健康の回復・維持・増進をはかる「食理作用(効果)」が期待されています。
近年、EBM(科学的棍拠に基づく有効性)の重要性が叫ばれるようになり、多彩な健康効果が期待されるサプリメントにも、それに含まれる有効成分の抽出と薬理作用の研究が行われるようになりました。
平成3(1991)年には特定保健用食品(トクホ)制度が発足し、きちんとした分析データや臨床試験に基づいた「健康への有用性」が表示できるようになりました。
カテゴリー:サプリメントをとる前に
ジャパニーズ・サプリメント
レシチン
サプリメントの特徴
大豆原料のものと、卵黄原料のものがあります。 卵を常食している人は、大豆原料のものを優先させます。
栄養素としての役割
細胞膜を構成する成分です。 脳の健康を維持し、悪玉コレステロールや中性脂肪を減らすことにより、動脈硬化を防ぐ働きがあります。
摂取のポイント
メーカーおすすめ摂取量が基本。 和食が少ない、大豆食品(みそ汁、豆腐、納豆など)をあまりとらない人は多めに摂取します。
EPA/DHA(オメガ3系脂肪酸)
サプリメントの役割
酸化防止のためにビタミンEが配合されているものを選んでください
栄養素としての役割
脳の働きをよくし、悪玉コレステロールと中性脂肪を減らします。
動脈硬化、ガン、アレルギーを防ぐ働きが。
摂取のポイント
メーカーおすすめ摂取量が基本。
サラダオイルをよく使う人、魚がきらいな人、1日1回以下しか魚を食べない人は多めに補給します。
ファイバー(食物繊維)
サプリメントの特徴
天然、合成があります。 天然で、水溶性、不溶性成分が混ざっているものが理想的。
合成でも問題はないとされています。
栄養素としての役割
腸内の掃除(宿便の排出)をすることで、栄養素の吸収を向上し、腸内細菌叢の善玉菌を育て、ビタミンB群やビタミンKを産生するのを助けます。
カロリーの過剰摂取を防ぎ、コレステロールや中性脂肪を吸収・排出する働きも。
消化吸収時間を緩やかにし、便秘を解消します。
摂取のポイント
理想摂取量は1日20〜25g。 平成6年の日本人の1日平均摂取量は16g。
4〜9gはサプリメントで補う必要があります。
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基本のサプリメント
ビタミン類
サプリメントの特徴
ビタミンが総合的に配合されたマルチビタミンと、βカロチン(ミックスカロチン)、ビタミンC、ビタミンEなどの単品、ビタミンB群が配合されたビタミンBコンプレックス(B1、B2、B3、B6、日12、パントテン酸、葉酸、ビオテンの8種が含まれているものが望ましい)などがあります。
栄養素としての役割
エネルギー代謝、新陳代謝(基礎代謝)において重要な役割を果たします。
また、ホルモン、酵素の生成、活性化にかかわり、五感の働きを含む全身の機能、精神の安定、免疫などにも関与しています。
摂取のポイント
マルチビタミンを1日量補給したうえで、体外に排出されやすい水溶性のビタミンB群、ビタミンCを1日2回に分けて摂取します。
ビタミンA、Eなどの脂溶性ビタミンは蓄えが利くので1日1回。
補給量は、嗜好品、生活習慣などによって個人差があります。
プロテイン(たんぱく質)
サプリメントの特徴
粉末タイプがほとんどで牛乳やヨーグルトに混ぜて摂取します。
原材料が大豆で、イソブラボンやレシチン配合、カロリーはできるだけ低いものが理想的です。
栄養素としての役割
新陳代謝(基礎代謝)で身体をつくる材料として使われます。
皮膚、爪、髪、筋肉、骨、血液、酵素、ホルモンなどすべてがたんぱく質でできています。
記憶力や思考力を維持するためにも使われます。
摂取のポイント
補給量は、体重の10分の1g(60kgの人で6g)が目安です。
子どもと高齢者は多めに摂取。
ミネラル
サプリメントの特徴
マルチミネラルは、なかなか入手しにくいのが現状ですが、マルチビタミンに混ぜてマルチビタミンミネラルとして販売するメーカーも増えています。
単品のミネラルではカルシウム(カルシウムの吸収をよくするビタミンDを配合)、鉄があります。
栄養素としての役割
新陳代謝(基礎代謝)において重要な役割を果たします。
また、全身の恒常性(健康)を保つ約1500種類の酵素の活性化、体液を介し、筋肉をはじめとする全身のさまざまな機能の円滑な働き、精神活動のコントロールなどに関与します。
摂取のポイント
安全領域がせまいのでメーカーおすすめ量を守ることが大切です。
カテゴリー:サプリメントをとる前に
「栄養機能食品」と「特定保健用食品(略称トクホ)」は、どのような違いがあるか?
どちらの食品も保健機能食品制度に位置づけられています。
トクホはサプリメント(食品)に含まれる成分の表示(特定の保健の用途)を許可されたものですが、
それは特定の成分のみの表示許可であって、サプリメントそのものに対する許可ではありません。
厚生労働省の許可マークがあります。
それに対して栄養機能食品は、12種類のビタミン、5種類のミネラル、合計17種類の栄養成分について、国が定めた基準値の範囲内であれば、とくに国の許可や届け出を必要とせずに、
そのサプリメントに含まれる栄養成分だけでなく、過剰摂取防止などの注意喚起事項とともに表示することができます。
カテゴリー:サプリメントをとる前に
栄養補助食品の摂取 − サプリメント健康法
現代食の問題点「栄養過剰の栄養失調」のうち、栄養失調の克服、精神的ストレス過剰社会に負けずに生きていくための栄養摂取。
この二つをを理解し、実践することが重要です。
サプリメントの位置づけ
サプリメントは、(1)逆加工食品、(2)食と薬剤のあいだに存在する食品、(3)栄養を補完するヘルス・プロモーター、と位置づけられます。
逆加工食品としての位置づけ
現代食の通常の加工とは逆に「カロリーを削って、不足しているビタミン、ミネラル、ファイバーを温存した」食品がサプリメントです。
「サプリメント suplement」は「追加する」「補完する」という意味をもっています。
現代食で、素材から失われ、加工の際にさらに失ってしまったために不足している栄養素を補給、補完することを目的としてつくり出されたものなのです。
食事と薬剤のあいだに存在する食品としての位置づけ
ビタミンを薬の延長線上でとらえる医学上のビタミン剤は、一つの症状に対し、一つのビタミンがその症状を改善するために働くことを目的としています。
たとえば「口内炎にはビタミンB2」という考え方がそれに当たります。
これに対して、サプリメントは決して病気を治す薬としてとるものではありません。
食事で不足している栄養素を補給し、代謝を改善するための食品なのですから、足りない栄養素を万遍なくとる「マルチビタミン+単品のビタミン」という摂取法が基本です。
「食品」だからといってサプリメントだけで「食事」をすることもできません。
日常性の高さと優先順位では食事に次いでサプリメント、そして薬の順となります。
ヘルス・プロモーターとしての位置づけ
サプリメントはヘルス・プロモーションを実践するためのヘルス・プロモーターでもあります。
先ほどの口内炎の例で説明してみましょう。
口内炎を治すためには、実際にはビタミンB2以外のすべてのビタミンが摂取できていることが最低必要条件ですが、「マルチビタミン+単品のビタミン」のサプリメントを摂取すれば不足しているビタミンすべてをとることができます。
ビタミン含有量が不足しているうえ、あいまいな食事では難しい、口内炎の「治療をサポート」できるわけです。
このように不足している栄養素を補給、補完しながら、病気の「予防」と「治療のサポート」、こいう役割を十分に果たすことができるのがサプリメントなのです。
日本人用サプリメント補給法
日本人の代謝は、二つのサプリメント群を補うことによって改善されます。
(1)栄養失調を起こしている栄養素(ビタミン、ミネラル、プロテイン=植物性たんぱく質)必要な栄養素すべてが一定量そろわっていなければ「代謝」は改善されません。
前述したように、ビタミンでいえば、13種類すべてが過不足なく一定以上摂取され、吸収されていなくてはなりませふ。
13種類のなかで1種類でも1しかとれていなければ、ほかのビタミンが10とれていても全部のビタミンが1までしか代謝に利用できないのです。
現代食には、ビタミンのほかにミネラル、プロテインが不足しています。
これらをサプリメントでしっかり補給することによって、代謝が改善・促進されるようになるのです。
和食の副食の代表栄養素(レシチン、EPA・DHA、ファイバー=食物繊維)
サプリメントは欧米で誕生したものですが、日本人には、日本人に合ったサプリメントの摂取の仕方があります。
食を補完するサプリメントの使い方を身につけることが必要なのです。
日本人に向ノ総合栄養補助とはなにかを理解したうえで必要なサプリメントを補給しましょう。
日本人の食歴のうえで重要な副菜、大豆に含まれるレシチン、魚類に含まれるEPA(エイコサペンタエン酸)・DHA(ドコサヘキサエン酸)、根菜に含まれるファイバー(食物繊維)が、日本人に必要な「ジャバニーズ・サプリメント」です。
サプリメントを補給する際の優先順位
サプリメントは優先順位を守り、それぞれの特色を理解してから利用すると効果的です。
マルチ(総合)ビタミンをとったうえで、とくに足りないビタミンを自分の体調や症状に合わせて摂取します。
優先順位1 ビタミン、ミネラル、植物性たんぱく質
優先順位2 食物繊維(ファイバー)、レシチン・EPA、DHA
優先順位3 そのほか、ハーブなどの機能性食品
まず、優先順位1は、現代食で栄養失調を起こしている栄養素でもありますが、同時に生命代謝に直接かかわる栄養素でもあり、不足することが許されない重要なサプリメントです。
優先順位2は、和食の副菜の代表的栄養素で、日本人に不可欠な必須サプリメントです。
これは日本人の食歴から、根菜類のファイバー、魚介類のEPA・DHA、大豆のレシチンとなります。
この優先順位1と2をしっかりとったうえで、優先順位3のハーブなど機能性食品をプラスしていきます。
ハーブは、体調・体質・病気などの状況に応じて、使い分けます。
気をつけたいのは優先順位1、2と、3の薬理作用をもつ機能性食品を混同してしまうことです。
たとえば、ポリフェノールを含む機能性食品には、「抗酸化作用はビタミンの数十倍」というキャッチコピーがつけられているのを目にすることがあります。
しかし、これらの機能性食品にはサプリメントが本来目的とする、栄養素の代謝をサポートする働きはまったくありません。
ポリフェノールとビタミンを同列に論じて、比較することは無意味なのです。
ハーブなどの機能性食品では、ビタミンやミネラルのもつ、代謝の働きを助けるという役割を肩代わりすることは絶対にできないのです。
カテゴリー:サプリメントをとる前に
サプリメントを摂っていれば、食事をあまり摂らなくてもいいのか?
私たちがサプリメントを利用するのは、ふだんの食事では不足しがちな栄養素や食物に含まれる有効成分などを補うことで、私たちのからだを構成する約60兆個もの細胞が元気になって、老化や病気に対する抵抗力を高めることを重要な目的としています。
日ごろから健康を維持するためには、あくまでも栄養のバランスを考えてとる食事が基本となります。
サプリメントは栄養補助食品ですから、日常の食事をバックアップする力強い応援団なのです。
健康の維持、改善の目的に合わせてじょうずに活用したいものです。
カテゴリー:サプリメントをとる前に
おすすめサプリメント、ファイトケミカルスーパーTM
私が愛用しているサプリメントの一つ、「ファイトケミカルスーパーTM」を紹介します。
必要な栄養素をバランスよく摂れる!

不規則になりがちな食生活。
油ものやお菓子、ジュース、ついつい好きなものでお腹を満たしてしまう傾向があります。
栄養が偏ってしまったからだを、ビタミン・ミネラルだけではなく、野菜や果物の成分(ファンクショナルフーズ)をプラスしたファイトケミカルスーパー。
毎日の健康を考えた成分をバランスよく配合しています。
一度に83種類の成分がとれます。
では、ファイトケミカルスーパーTMに含まれている栄養素を解説してみましょう。
83種類のビタミン・ミネラル・アミノ酸&ファンクショナルフーズを凝縮
13種類のビタミンと1種類のビタミン様成分
体内で合成することのできない必須ビタミン13種類と、生体内でビタミンと類似の働きをもつビタミン様成分1種類を配合。
ビタミンは体の機能を調整する栄養素です。
10種類のミネラル
ミネラルは無機質といわれ、からだに必要な元素です。
ビタミンのパートナーとして健康に欠かせない栄養素です。
18種類のアミノ酸
黒酢を製造するときにでき、アミノ酸を豊富に含む黒酢もろみ由来のアミノ酸を配合。
合成ではない、自然な状態のアミノ酸なのでからだにやさしく馴染みます。
41種類のファンクショナルフーズ
近年、からだづくりに欠かせないタンパク質、炭水化物、脂肪、ビタミン、ミネラル、食物繊維に次ぐ栄養素として注目を集めるようになった植物中の物質のことをファイトケミカルといいます。
ポリフェノールやイソフラボンなどが有名ですが、ファイトケミカルを含む食品をファンクショナルフーズといいます。
野菜や果物に含まれる特徴的な成分を積極的に摂取することで健康維持に役立つと注目されています。
ファイトケミカルは、摂取量が少ないからといってすぐに健康に支障をきたすものではありません。
しかし、健やかな毎日をおくるには摂っておきたい栄養です。
ファイトケミカルスーパーTMは、野菜や果物など41種類ものファンクショナルフーズを含んでいます。
栄養素のバランスを考えたアメリカの栄養理論を採用
たくさんの栄養素を多量に摂取してもからだにいいとは限りません。
摂取した栄養素が、効率よく協力しあえる状態が大切です。
ファイトケミカルスーパーTMでは、多量の摂取ではなく、栄養素のバランスを考え、多くの種類の栄養が一度に摂れるよう配合しています。
毎日のことだから、からだの健康を考えて、毎日に必要な栄養素だけではなく、野菜と果物の成分も配合。
野菜や果物が健康によいといわれる理由として、現代人に不足しがちなビタミンやミネラルが豊富に含まれるだけではなく、植物特有に含まれる機能性成分(ファイトケミカル)によるともいわれています。
現代人は、栄養素をバランスよく摂るのは難しい環境
日頃バランスのよい食生活が遅れていない人は、基礎栄養素が不足しがちです。
さらに、食物に含まれる栄養素の低下やストレスといった現代人の生活環境において毎日に必要な基礎栄養素を摂ることが難しくなっています。
栄養素が不足すると健康を損ねることにつながります。
ファイトケミカルスーパーTMは、マルチビタミン&ミネラル、毎日の健康を考えた83種類の栄養成分を含んでいます。
体に必要な栄養素と機能成分を、このファイトケミカルスーパーTMに凝縮されています。
なんらかの栄養素をサプリメント単体で摂取しても、体内の栄養素がバランスが摂れていないと十分に体に吸収されません。
「筋肉をつけたいから、アミノ酸やプロテイン、クエン酸を多めに摂りたい」 と考えるなら、十分に効果・効能を得るために、まずこのファイトケミカルスーパーTMで体内の栄養バランスを整えて、栄養素を効率よく吸収する体作りをしておくことが大切です。
ダイエットサプリメントを摂取しても痩せない…、
美肌効果のあるサプリメントを摂取しても、シミ、シワ、たるみが一向に回復しない…、
IQサプリを摂ってるんだけど学習効果が上がっているとは思えないし、イライラが解消しない…、
もちろんこれらのサプリメントを摂取するだけで痩せたり、美肌になったり、頭がキレる人間になったりするわけではありませんが、体の栄養素が不十分な為に、せっかくサプリメントを摂っていても、しかるべき効果を得られないでいるのです。
そのような方は、プラスでファイトケミカルスーパーTMを摂ることをオススメします。
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健康になるための四つの健康法 − 代謝改善順応法
実際に私たち日本人のアンバランスになっている代謝を改善する方法をご紹介します。
その前に私たちが置かれている外部環境と内部環境に関する問題点についてもう一度確認しておきましょう。
(1)栄養過剰(カロリー摂取過多)
(2)現代版部分的栄養失調(副栄養素のビタミン、ミネラル、ファイバーの欠乏)
(3)日本人特有の遺伝性や代謝システムを無視した食の氾濫(欧米食、加工食品)
(4)身体的ストレス失調社会(運動不足)
(5)精神的ストレス過剰社会
健康になるためには、これらを克服すると同時に三つの代謝を正常化することが求められます。
そのためには次の四つが必要です。
(1)と(3)を改善するための「レジスタント・スターチ健康法」(米を中心とした日本食の再評価)
(2)と(5)を克服するための「サプリメント健康法」(栄養補助食品サプリメントの役割)
(4)をなくし身体を強化するための「ボディ&エネルギーメイク健康法」(エクササイズ)(5)をなくし心を柔軟にするための「メンタルメイク健康法」
これら四つの健康法を、三つの代謝を改善するように構築することが「代謝改善順応法」なのです。
現代日本人が代謝全体を改善し、環境に順応して生きていくためにだれもが取り組まなければならない健康法なのです。
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私たちの身体では三つの代謝が行われている
生活習慣病(食源病)が激増している最大の理由は、前述した現代食が抱える二つの問題点 −「栄養過剰の栄養失調」という現代食のアンバランスと、日本人の遺伝性や代謝システムに負担をかける食の氾濫にあります。
現代食はまず私たちの「代謝」に悪影響をおよぼします。
代謝する材料がアンバランスであったり、代謝システムそのものが破壊されては正常な代謝ができるわけがありません。
現代人は多かれ少なかれ代謝がうまくいっていないということが問題なのです。
まず、これを立てなおすことが重要です。
これを克服するためには、摂取し、吸収したものを、エネルギーや身体組織に代える「代謝」それぞれの働きについて理解し、そのすべてが円滑に働くよう配慮して、新しい食習慣と、新しい生活習慣を身につけなければなりません。
まず、私たちの心身では、以下の三つの基礎代謝が行われていることを理解してください。
(1)新陳代謝(ボディメイク) − 身体の細胞をつくります。
(2)エネルギー代謝(エネルギーメイク − 体を動かすためのエネルギーを生み出します。
(3)精神代謝(メンタルメイク) − 精神活動を安定して行います。
では、「新陳代謝」を順に説明していきましょう。
新陳代謝(ボディメイク)の役割と改善
「新陳代謝(ボディメイク)」は、以下の三要素すべてが整って安定します。
●栄養 − たんぱく質(プロテイン)、ビタミン、ミネラル
●睡眠 − 主睡眠は継続して6時間以上、副睡眠は5〜15分
●運動 − 静的運動であるレジスタンス運動(ダンベル、リハビリ、ストレッチなどの体操)
現代社会では、この栄養・睡眠・運動の三要素それぞれが不足し、アンバランスになっていることが問題となっています。
まず「栄養」ですが、私たちの身体は、たんぱく質、ビタミン、ミネラルの三つの栄養素と水でできています。
この三つのうちどれが不足しても新陳代謝(ボディメイク)はうまくいかなくなり、身体の器官にトラブルを生むことになります。
最近は夜型の人が増え、「睡眠」については軽視されがちですが、新陳代謝を行う源ともいえる大切な要素なのでしっかりととるべきです。
一日6時間以上の継続した睡眠と、できれば短時間の昼寝が理想的です。
基本的に睡眠時には、後で説明する「エネルギー代謝」は抑制され、新陳代謝が促進されます。
寝ているあいだは、エネルギーを生み出すよりも、筋肉や骨などのたんぱく質を合成する働きが活発になるのです。
ですから、夕食時に新陳代謝に不可欠な栄養素である、たんぱく質、ビタミン、ミネラルを過不足なく補給したうえで、十分な睡眠をとることが大切になるのです。
また、「運動」面では筋肉と骨を維持・増量しながら、脂肪を燃やし続け、身体のコンディションをキープする静的運動であるレジスタンス運動が重要になります。
レジスタンス運動とは、筋肉に負荷をかける運動のことで、この運動を行い筋肉の量を増やすことによって、安静時のエネルギー消費、つまり「基礎代謝量」を増やすことができます。
これは、貯蔵脂肪は筋肉で70%以上燃えるという性質を利用し、筋肉を増やし脂肪の量をコントロールするということにつながります。
さらに、筋肉は基本的に、関節をまたいで骨どうしをつないでいますから、筋肉をつけると骨にかかる負荷が増え、骨墨が増加し、骨はじょうぶになります。
同時に、関節への負担を軽くし、保護できるようにもなるのです。
また、レジスタンス運動には、たんぱく質の合成能(つくられる能力)を刺激し、老化の予防・防止・改善効果もあります。
このレジスタンス運動は日本人に適した運動といえます。
それは日本人がもともと農耕民族として毎日レジスタンス運動を中心とした生活をしていたからです。
農作業の基本は士を耕し、種子をまき、西を植え、あぜをつくり、作物を刈り入れ、それを運搬するといったことが主で、ベースとなる身体の使い方はレジスタンス連動そのものです。
レジスタンス運動で手に入れた筋肉があったからこそ、たっぷりとった米という炭水化物(糖質)を皮下脂肪ではなく、すぐ燃焼しエネルギーに換えられるグリコーゲンとして蓄えることができ、長時間の労働が可能になったのです。
日常生活のなかでレジスタンス運動を行っていた日本人には、持久力がありました。
現在でも持久力を必要とするマラソンでは、世界のなかでも日本は屈指の強豪国です。
その原動力は米の十分な摂取と、日常のレジスタンス運動にあるのです。
エネルギー代謝(エネルギーメイク)の役割と改善
「エネルギー代謝(エネルギーメイク)」は、以下の三大要素すべてが整って安定します。
●栄養 − 灰水化物(糖質)、ビタミン
●生活 − 日常生活労作、頭脳労働、食事
●運動エネルギー代謝 − 動的運動である有酸素運動(ウォーキング、スイミング、サイクリングなど)
まず「栄養」と「生活」から見ていきましょう。
私たち日本人の食事の基本は、ご飯、おかず、汁物です。
炭水化物は米からある程度とれています。
しかし、それを代謝するビタミンが欠乏しているのが現実です。
「エネルギー代謝」を円滑にするためにも、ビタミンをより多く、よりバランスよく摂取すべきなのです。
私たちの脳の重さは体重の約2%にすぎませんが、心臓から送り出される血液(全拍出量)の約15%を受け、この豊富な血液により全身で消費される酸素の約20%、ブドウ糖の約25%を消費しているといわれています。
これだけの栄養を必要としているにもかかわらず、脳には肝臓や筋肉のようにグリコーゲンとして糖をためる機能がありません。
そのうえ食事でとったブドウ糖を、血液中の血糖として維持できるのは約4時間が限界です。
つまり、脳の働きを考えたとき、常に血流を保ち、酸素とブドウ糖を供給し続けなければなりませんから、食事のたびに炭水化物と十分な墨のビタミンを確実に補給しなければなりません。
つまり、本を読んだり、勉強をしたり、ものを考えたりすることも、重要なエネルギー消費源となっているということです。
「運動」は、以前説明したレジスタンス運動(静的運動)をしっかり行ったうえで、動的運動である有酸素運動を行うことが正しい取り組み方となります。
ウォーキングやスイミングなどの有酸素運動によるエネルギーづくりに使われる栄養素は、基本的に糖質(ブドウ糖)とビタミンです。
糖は、肝臓や筋肉にグリコーゲンとして蓄えられていますが、運動をはじめるとこれらは一気に失われます。
次に燃えるのが皮下や内臓およびその周囲に貯蔵されている脂肪で、運動をはじめると副腎から分泌されるアドレナリンなどのホルモンにより徐々に脂肪酸とグリセロールに分解されます。
血液に放出された、この脂肪酸とグリセロールは、筋肉の細胞に運ばれ解糖系によりATP(エネルギーの元)に換えられるのです。
こうしてあらゆる生活習慣病のもととなる内臓脂肪がまず燃焼されます。
皮下脂肪は上半身から、次いで下半身が燃えていきます。
脂肪を燃焼させるためには、有酸素運動を最低でも15分以上、できれば30分くらい続けて行うことが必要ですが、気をつけたいのは、息切れするくらい激しく行うと無酸素運動になってしまい、脂肪の燃焼効率が一気に落ちるということです。
自分のペーースをつかみ、心拍数は110前後をキープするようにして、ゆっくり長く、同じペースで行うこと示重要です。
毎日実行するのではなく、週に3日以上と決めたり、曜日を決めるのも長続きさせるコツです。
エスカレーターやエレベーターを使わずに階段を使うなどして、日常生活のなかに有酸素遅品をできるだけとり入れるようにするとさらに効果的です。
精神代謝(メンタルメイク)の役割と改善
「精神代謝(メンタルメイク)」は、以下の三大要素すべてが整って安定します。
●栄養 − 山灰水化物(糖質)、たんぱく質(アミノ酸)、ビタミン、ミネラル
●生活 − リラクゼーション(旅行、音楽、趣味、メンタル・トレーニングなど)
●運動 − 有酸素運動、レジスタンス運動、スポーツ 生命を維持するもう一つの代謝、それが精神代謝(メンタルメイク)です。
現代社会には、精神的荒廃が蔓延しています。
犯罪、自殺、虐待、いじめ、引きこもりなどの増加は、この精神代謝がうまくいっていないために、環境に順応できず起こっているとも考えられます。
つまり精神のコントロールにも、栄養と身体運動が必要ということなのです。
たとえば、糖は脳の唯一の栄養素であると同時に、鎮静効果もあります。
アミノ酸、ビタミン、ミネラルにも鎮静効果があることが判明しています。
逆に低血糖、ビタミン欠乏、ミネラル欠乏が、イライラ、集中力欠如、不安、精神錯乱、無気力、神経過敏、不眠、極度の疲労感、感覚鈍磨、決断力欠乏、神経衰弱、自殺志願、恐怖症、意識喪失などをもたらすこともわかっています。
また、適度の身体運動が精神面にいい影響を与えることは、皆さん体験的にご存じでしょう。
精神代謝がうまくいかない理由は、精神的ストレスだけが問題なのではなく、栄養面でたんぱく質、ビタミン、ミネラルが不足し、そのうえ運動面でもレジスタンス運動や有酸素運動などが不足しているためと考えられるのです。
カテゴリー:サプリメントをとる前に
生体内のバランスを保つホメオスタシス
1932年、米国ハーバード大学生理学教授のキャノンは、「生体内の組成・物理的状態を一定に維持する機能」をあらわす生理学用語として、ギリシャ語の「ホメオ(同一の)」+「スタシス(状態)」からの造語で「ホメオスタシス(生体の恒常性を保つ働き)」と名づけました。
たとえば、人間の体温は常に36度前後に保たれていますが、これもホメオスタシスの働きです。
気温が高い真夏には盛んに汗をかいて(気化熱による放熱)体温を下げ、寒い冬にはガタガタ震えて(筋肉の収縮運動による熱の産生)体温を上げるサーモスタット機能が働くのは、このためです。
したがって、血圧が高い人はそうでないとバランスがとれない「生体の必要性」があって高くなっているとも考えられます。
血圧を高めている原因(動脈硬化、心筋梗塞、肥満など)を改善しないまま、急に血圧を下げる薬を飲んだりすると、むしろ病気を悪化させる恐れすらあるのです。
カテゴリー:サプリメントをとる前に
食の改善 − レジスタント・スターチ健康法
日本人はなにをどう食べたらよいのか(食べてはいけないものはないことが前提)。
現代食の問題点である 「栄養過剰の栄養失調」のうち、(1)栄養過剰の克服、(2)日本人特有の遺伝性(乳糖不耐症と倹約遺伝子の保有者が多いこと)、(3)代謝システムに配慮した日本人の食のとり方を、それぞれ理解し、実践すること。
基本的に食べてはいけないものはありませんが、習慣にしてはいけない、日本人特有の遺伝性や代謝システムに負担をかける可能性のある食品があります。
日本人が習慣的に食べてよい食品とはなにか、習慣化していけない食品はなにかを埋解しなければなりません。
習慣にしてよい食品を「日常食品」と呼び、習慣にしてはいけない食品を「非日常食品」と呼びます。
習慣化してはいけない「非日常食」
●主食 − ファーストフード、インスタントカップ麺、パン、麺類など
●副食 − 添加物、成長ホルモンなどを多く含む食品。たとえば肉類、ウインナーソーセージ、ヨーグルトをのぞく乳製品など、表示を見れば識別できます。
●調味料 − 白砂糖、食卓塩、サラダ油(オメガ6系)、マーガリンをはじめとする人工の油を原料としたもの、マヨネーズ、ドレッシングなどの油だらけの洋風調味料など
●菓子類 − スナック菓子、アイスクリームなど添加物を大量に含む加工菓子、マーガリンを原料に使用しているクッキーなど
●飲料 − アルコール、ペットボトルのジュース、水道水、200ccを超える牛乳、インスタントコーヒーなどの嗜好飲料
●スポーツドリンク − スポーツ時、入浴時、睡眠時、暑い日の外出など発汗による脱水時の水分補給、脱水予防に限ります。
糖分を多少含みますが、水分を体内に速や別こ取り入れるために不可欠なので心配しなくてよいでしょう。
●コーヒー、紅茶 − 気分転換、眠気予防にはよいのですが、飲みすぎるとカフェインによる利尿作用でミネラル不足を招く恐れがあります。
砂糖や脂肪を多く含むおやつのときは、砂糖、ミルクは入れずに。
●アルコール − 基本的にハイカロリーでロービタミンの「栄養過剰の栄養失調」を助長する飲料。毎日は飲むのはやめ、つまみをビタミンB群が豊富なものにして、少しでも代謝を助けるようにします。
サプリメントのビタミンB群とCを前もって補給しておくと翌日楽でしょう。
●砂糖やブドウ糖を多く含む清涼飲料水 − 基本的に飲む必要のない「栄養過剰の栄養失調」の飲料です。長時間のスポーツ、頭脳労働などで身体、脳に疲労を感じたときに、少し飲む程度はよいでしょう。習慣化は禁物です。
●牛乳および乳飲料 − 一日200cc以下が原則です。それ以上飲んだり、ほかの乳製品との食べあわせると脂肪過多になります。
*目的に応じて補給します。補給する際には注意が必要です。
習慣化してよい「日常食品」
●主食 − 白米、五分づき、七分づき、玄米、発芽玄米など(*精米機を購入し、さまざまなバリエーションを試してみるのもよいでしょう)
●副食 − �@海の幸(魚介類、海藻類)、�A山の幸(果実類、きのこ類、藻類)、�B陸の幸(豆類、種実類、野菜類、卵類、乳類、肉類)*毎食ごとに�@�A�Bの幸が食卓に並ぶようにします。
購入する際には、できるだけ新鮮で加工していないものを選び、惣菜などは添加物が大量に含まれている可能性が高いので、安易に選択しないようにします。
●発酵食品 − 漬物、みそ、醤油、酢、納豆、日本酒、塩辛、梅干し、らっきょ、ニンニク漬け、しょうが漬けなど*乳製品は発酵乳とヨーグルトのみが可
●だし − みそ、昆布、かつお節、煮干し、干しシイタケ、かんぴょうなど
*上記のグルタミン酸を含んでいる食材は、うまみを出すだけでなく頭の働きもよくします。脳には血中の数十倍のグルタミン酸があります。化学調味料ではなく素材からとることが大切です。
●調味料 − 醤油、みりん、酢、七味、粗塩、黒砂糖、わさび、しょうが、みょうが、大根おろし、ゆず、おろしニンニクなど
*和風の調味料や薬味をできるだけ選択するのがコツですが、その他、各種ハーブをそろえたり、塩や砂糖の使いすぎには注意が必要です。
●間食 − おにぎり、とうもろこし、小豆、豆菓子、納豆、寒天、みかん、りんご、なし、スイカ、ヨーグルトなど
*スナック類など脂肪の多い加工食品はできるだけ避け、カロリーが高い洋菓子より和菓子を優先させます。素材としては穀物、豆類、果物などがよいでしょう。
●お茶 − 食事時や間食時に一日五〜六杯
●みそ汁、お吸い物など − 食事に含まれる水分
●水 − 浄水器の水、ミネラルウオーター
●豆乳か牛乳
*一日の水分補給の基本とします。
食事の実践ルール
(1)三食中二食以上和食にし、和洋折衷にしない。
(2)主食であるご飯は、一日2合(4膳半)を目標に食べる。
(3)副食であるおかずは、毎食、海の幸と山の幸と陸の幸を組み合わせる。
(4)日常食品と非日常食品を区別して食事をとる。
(5)日常飲料と非日常飲料を区別して飲料をとる。
(6)間食や夜食のルールを守る。
(7)欧米食のメインディッシュである肉や乳製品は、非日常食品としてのルールを守る。
間食のルール
(1)食事との間隔は3時間以上あける。
(2)ダラダラと「ながら食い」をしない。
(3)お菓子でお腹をいっぱいにしない。
(4)洋菓子より和菓子を優先する。
(5)できるだけ素材を加工しないで食べる工夫を。
(6)できるだけカロリーの少ない飲料を飲む。
夜食のルール
(1)夜間は副交感神経が活発になり、消費よりも脂肪を蓄積する働きが強くなるので、夕食から3〜4時間はあけ、寝る2時間前までにすませます。
(2)食べたものの消化には通常4〜5時間かかるので、夕食の後あまり時間をあけずに夜食として寝る前になにかを食べると、睡眠中も消化器が働くことになります。
すると、身体を休める時間が減り、眠りが浅くなったり、寝起きに胃が垂かったり、身体の疲れがとれなかったりします。
(3)食事をすると血液中のブドウ糖濃度が上昇するので、食事をして2時間もたたないうちに寝てしまうと、血液中の余分なブドウ糖は脂肪として蓄積されることになります。
反対に覚醒時には、食事でとったブドウ糖を血液中の血糖として維持できるのが4時間程度なので、全身で消費されるブドウ糖の約25%も消費している脳にストレスを与えないよう配慮が必要になります。
(4)勉強や頭脳労働をしているときの夜食は、GI(グリセミックインデックス)値の高い糖分(腹もちのよいものは避け)と、ビタミンの摂取を中心とし脂肪分を避けます。
また、不眠気味の人は、たんぱく質、ミネラル、鎮静効果のあるハーブなどの摂取もよいでしょう。
レジスタント・スターチ健康法の基本となる具体例をあげてみると、「朝食に生卵ご飯、とろろご飯、納豆ご飯」など、「昼食におにぎり、いなり寿司、和風どんぶり」 など、「夕食に豆ご飯、五目ご飯、ちらし寿司」などといった主食に、それぞれみそ汁などの汁物、もずくや煮豆、豆腐や酢の物などの副菜、漬物や梅干しの香の物を組み合わせます。
副菜には、海の幸(魚介類、海藻類)、山の幸(果実類、きのこ類、藻類)、陸の幸(豆類、種実類、野菜類、卵類、乳類、肉類)などをバランスよく入れていきましょう。
つまり、昔ながらの和食が「レジスタント・スターチ健康法」の基本の骨格となるわけです。
和食の骨格は「ご飯+大豆製品」、その脇を固めているのは魚類と野菜です。
この四つのバランスを崩さないように副食を考えていけばよいのです。
カテゴリー:サプリメントをとる前に
血糖値が気になる方に適する食品
糖の吸収をおだやかにして、糖尿病などの生活習慣病の予防に役立ちます。
関与する成分には、L−アラビノース、グァバ葉ポリフェノール、難消化性デキストリン、小麦アルブミンなどがあります。
健やか実のりごはん
包装米飯=ヱスビー食品株式会社
関与する成分=難消化性デキストリン
表示内容=本製品は食物繊維として難消化性デキストリンを含んでおり、糖の吸収を緩やかにするため、血糖値の気になる方に適しています。
ミキ グルコエイド
粉末スープ=三基商事株式会社
関与する成分=小麦アルブミン
表示内容=本食品は小麦アルブミン(小麦タンパク質)を含んでおり、糖質(デンプン)の消化吸収をおだやかにするので、血糖値が気になり始めた方の食生活の改善に役立ちます。
松谷のおみそ汁
袋入りフリーズドライみそ汁=松谷化学工業株式会社
関与する成分=難消化性デキストリン
表示内容=本製品は食物繊維として難消化性デキストリンを含んでおり、糖の吸収を緩やかにするので、血糖値の気になる方に通しています。
ヤクルト蕃爽麗茶
清涼飲料水=株式会社ヤクルト本社
関与する成分=グァバ葉ポリフェノール
表示内容=グァバ菓ポリフェノールの働きで、糖の吸収をおだやかにするので、血糖値が気になる方に適した飲料です。
カテゴリー:サプリメントをとる前に
サプリメント摂取量の下限値、とりすぎの上限値
栄養機能食品は、必ず「保健機能食品(栄養機能食品)」と表示されています。
次に紹介するような「栄養成分」「下限値・上限値」「許される機能表示の内容」を表示することが許されています。
●ビタミンA
ビタミンAは、夜間の視力の維持を助ける栄養素です。
ビタミンAは、皮膚や粘膜の健康維持を助ける栄養素です。
135マイクログラムまたは600IU(下限値)〜600マイクログラムまたは2000IU(上限値)。
※ビタミンAの前駆体であるβ-カロテンは、ビタミンAと同様の栄養機能表示を認め、1620(下限値)〜7200マイクログラムとされています。
●ビタミンB1
ビタミンB1は、炭水化物からのエネルギー産生と皮膚や粘膜の健康維持を助ける栄養素です。
0.30(下限値)〜2.5ミリグラム(上限値)。
●ビタミンB2
ビタミンB2は、皮膚や粘膜の健康維持を助ける栄養素です。
0.33(下限値)〜12ミリグラム(上限値)。
●ビタミンB6
ビタミンB6は、たんばく質からのエネルギー産生と皮膚や粘膜の健康維持を助ける栄養素です。
0.30(下限値)〜10ミリグラム(上限値)。
●ビタミンB12
ビタミンB12は、赤血球の形成を助ける栄養素です。
0.60(下限値)〜60マイクログラム(上限値)。
●葉酸
葉酸は、赤血球の形成を助ける栄養素です。
葉酸は、胎児の正常な発育に寄与する栄養素です。
60(下限値)〜200マイクログラム(上限値)。
●ナイアシン
ナイアシンは、皮膚や粘膜の健康維持を助ける栄養素です。
3.3(下限値)〜60ミリグラム(上限値)。
●パントテン酸
パントテン酸は、皮膚や粘膜の健康維持を助ける栄養素です。
1.65(下限値)〜30ミリグラム(上限値)。
●ビオチン
ビオチンは、皮膚や粘膜の健康維持を助ける栄養素です。
4(下限値)〜500マイクログラム(上限値)。
●ビタミンC
ビタミンCは、皮膚や粘膜の健康維持を助けるとともに、抗酸化作用を持つ栄養素です。
24(下限値)〜1000ミリグラム(上限値)。
●ビタミンD
ビタミンDは、腸管でのカルシウムの吸収を促進し、骨の形成を助ける栄養素です。
1.50マイクログラムまたは60IU(下限値)〜5.0マイクログラム・200IU(上限値)。
●ビタミンE
ビタミンEは、抗酸化作用により、体内の脂質を酸化から守り、細胞の健康維持を助ける栄養素です。
2.4(下限値)〜150ミリグラム(上限値)。
●カルシウム
カルシウムは、骨や歯の形成に必要な栄養素です。
210(下限値)〜600ミリグラム(上限値)。
●鉄鉄は、赤血球を作るのに必要な栄養素です。
2.25(下限値)〜10ミリグラム(上限値)。
●亜鉛
亜鉛は、皮膚や粘膜の健康維持を助ける栄養素です。
亜鉛は、たんぱく質・核酸の代謝に関与して、健康の維持に役立つ栄養素です。
2.10(下限値)〜15ミリグラム(上限値)。
●銅
銅は、赤血球の形成を助ける栄養素です。
銅は、多くの体内酵素の正常な働きと骨の形成を助ける栄養素です。
0.18(下限値)〜6ミリグラム(上限値)。
●マグネシウム
マグネシウムは骨や歯の形成に必要な栄養素です。
マグネシウムは多くの体内酵素の正常な働きとエネルギー産生を助けるとともに、血液循環を正常に保つのに必要な栄養素です。
75(下限値)〜300ミリグラム(上限値)。
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「生活習慣」を変えるために必要な意識づけ
基本的に生活習慣は無意識の領域に存在するため、私たちには見えているようでほとんど見えていないのが現状です。
生活習慣病を克服するには、悪しき生活習慣を変えて(リスク・リダクション)、新しい生活習慣を加えて(ヘルス・プロモーション)いかなければなりませんが、その生活習慣のほとんどが意識下に眠っているものなのです。
たとえば、「靴をこれからいつもはいているのと逆にはくようにしてください」といわれたら即座にできるでしょうか。
大抵の人は、そもそも靴を普段どちらからはいているのかさえわからないはずです。
それすらわからない人が、どうやって反対にはくことをすぐに習礎できるでしょうか。
習慣を変えるということは、口でいうほど簡単なことではないのです。
しかし私たちの大半は、子供のころそのトレーニングを受けています。
それが箸のもち方です。
子供のころ箸のもち方で親に「また、箸のもち方がまちがっている。何度いったらわかるの」と、いわれたことはありませんか?
この箸のもち方を習慣化するために、親は一体なにをしたでしょう。
それは意識の反復です。
何度も何度もそれを意識させるために、その都度意識づけをしてそれを習慣化していったのです。
とはいえ、私たちは大人です。
少々おかしな習慣をもっていても、だれもなにもいってくれません。
つまり私たちは、自分で習慣を変えられるよう意識づけをしていかなければならないのです。
変えなければならない生活習慣があっても、急にはうまくいかないと思います。
まず、簡単なトレーニングを積んで、少しずつ大きな生活習慣を変えることができるようにしていきましょう。
生活習慣の克服には、2種類のものがあります。
一つが、たとえばタバコやお酒のように「やめなければならないもの」
つまりリスク・リダクションの習慣化、もう一つが運動などのように「身につけなければならないもの」つまりヘルス・プロモーションの習慣化です。
生活習慣を変える前に、まず意識を反復させ、自分でその克服のためにアイディアを出し続ける自分づくりのメンタル・トレーニングが必要なのです。
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虫歯の原因になりにくい食品、歯の健康維持に役立つ食品
虫歯の原因とならない食品(甘味料)で虫歯ゼロをめざします。
また、歯の再石灰化をうながし、歯を丈夫にする働きがあります。
関与する成分には、キシリトール、マルチトール、還元パラチノース、CPP-ACP(乳タンパク分解物)、茶ポリフェノールなどがあります。
キシリトール・ガム
チューインガム=ロッテ株式会社
関与する成分=キシリトール、還元パラチノース、
リン酸=水素カルシウム、フクロノリ抽出物(フノランとして)
表示内容=このガムは、虫歯の原因にならない甘味料(キシリトール及び還元パラチノース)を使用しています。
また、歯の再石灰化を増強するキシリトール、フクロノリ抽出物(フノラン)、リン酸−水素カルシウムを配合しているので、歯を丈夫で健康に保ちます。
リカルデント
ガム=キヤドバリー・ジャパン株式会社 関与する成分=CPP-ACP(乳タンパク分解物)
表示内容=歯の脱灰を抑制するだけでなく、再石灰化を増強するCPP-ACPを配合しているので、歯を丈夫で健康にします。
ボスカム
ガム=江崎グリコ株式会社
関与する成分=リン酸化オリゴ糖カルシウム
表示内容=本品はリン酸化オリゴ糖カルシウムを配合しているので、口内を歯が再石灰化しやすい環境に整え、歯を丈夫で健康にします。
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低下する栄養価、変えなければいけない「食環境」
私たち自身が健康のために変えることができるのは、外部環境である「食環境」と内部環境である「生活習慣」です。
この二つの環境を、どのように変えればよいのかを考えていきましょう。
現代食の特徴と問題点を具体的に説明します。
現代食を栄養学的に分析してみると、炭水化物、脂肪、たんぱく質という三大栄養素であるカロリーは摂取過多で、これを代謝するために必要な副栄養素であるビタミン、ミネラル、ファイバー(食物繊維)などは欠乏しています。
この副栄養素の失調は、私たちの知らないあいだに進行し、アンバランスな食生活習慣をつくっているのですが、その理由として三つのことが考えられます。
(1)素材の栄養価の低下と素材の利用率の低下
(2)加工食品の増加
(3)ライフスタイルの変化
素材の栄養価の低下と素材の利用率の低下
野菜は50年前と比べると、その栄養価が8分の1から20分の1(5〜12.5%)くらいにまで落ち込んでいるといわれています。
ビタミン、ミネラル、ファイバーの摂取に関しては、現代の野菜にあまり期待しないほうがいいのです (でも野菜は、気をつけてたくさん食べなければいけません。
まだ見つかっていない有用な栄養素ファイトケミカルもたくさん含まれています)。
素材そのもののビタミンの低下に加えて、スーパーなどで売っている野菜は、摘んだ時点でのビタミンがそのまま温存されているわけではありません。
摘んでからの時間経過、運送時の加工処理法、家庭での調理によって、ビタミンはどんどん失われていきます。
つまり、昔と比べて素材の利用率も低下しているといってよいのです。
また、野菜に予想喪失量が書いているわけではありませんから、基本的には、ビタミンの摂取量は当てずっぽうなのが現状です。
なんとか工夫して野菜をバランスよく摂取してもそれがすべて吸収できるわけではないので、なんとも心もとないというしかありません。
では、ビタミン摂取量が不足し続けるとどうなるかといえば、ありあまるカロリーを代謝しきれず、あまったカロリーはすべて脂肪となってしまいます。
これが生活習慣病の引き金になっていることは間違いありません。
「ビタミンCは気をつけてとっている」という方もいるかもしれませんが、Cだけでは代謝は改善されません。
なぜならエネルギーをつくったり、身体の細胞をつくったりする「代謝」を行うためには、13種類すべてが過不足なく一定以上摂取され吸収されていなくてはならないからです。
13種類のなかで1種類でも1しかとれていなければ、ほかのビタミンが10とれていても全部のビタミンが1までしか代謝に利用できないのです。
ビタミンは1種類たりとも不十分なものがあってはならないのです。
加工食品の増加
現代食は、加工されずに私たちの口に入るものはないといってもいいくらい加工食品だらけです。
一般的な加工食品のほかにも、精米のように機械で食物に手を加えることも、とれた野菜を遠方から運ぶことも加工ですし、家庭で行っている料理も加工なのです。
このような加工を当たり前のように感じているかもしれませんが、それは、
「カロリーを温存して、ただでさえ少ないビタミン、ミネラル、ファイバーを削るか、壊すか、溶かしてしまう」のです。
私たちの食事は、そういう同じアンバランス (カロリー過多で副栄養素の失調した)を持った食品どうしの食べ合わせになっているわけです。
これでは「栄養過剰の栄養失調」にならないわけがありません。
では、どのような食品が現代には必要とされるのでしょうか。
その答えは「逆加工食品」。
つまり現代の通常の加工とは逆に「カロリーを削って、不足しているビタミン、ミネラル、ファイバーを温存した」食品が必要なのです。
じつはこの逆加工食品こそ『サプリメント』なのです。
サプリメントは、現代食で素材から失われ、加工の際にさらに削ってしまった不足した栄養素を補給、補完することを目的としてつくり出されたものです。
サプリメントは、決して病気を治すための薬としてとるものではなく、食事で不足している栄養素を補給するための食品なのです。
ライフスタイルの変化
前述したとおり、私たちは身体的ストレスの減少(つまり運動不足)と、さまざまな理由による精神的ストレスを抱えるようになりました。
私たちはこうしたストレスに対して、抗ストレスホルモンを副腎という内分泌組織から出すことによって、心身の恒常性と健康を維持しています。
この抗ストレスホルモンの分泌量の違いを見ると、人は身体的ストレスには強く、精神的ストレスには弱いということがわかります。
この抗ストレスホルモンを副腎でつくる際に大量のビタミンCが消費されます。
つまり精神的ストレスが多ければ多いほどビタミンの消費量も多くなってしまうのです。
当然、それに見合ったビタミンの補給が必要になります。
ちなみにドキッとした一瞬のストレスに対し、消費されるビタミンCの量は、500mgといわれています。
一日3食で100mgしかとれていない現状では、病気にならないほうが不思議ということになります。
サプリメントは、代謝のためだけではなく、現代社会でストレスに負けず、よりよく生きていくためにも摂取しておかなければならないのです。
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人類共通の代謝システムと日本人特有の代謝システム
もう少し広い視野から、私たち日本人の代謝システムについてまとめてみましょう。
人類共通の代謝システムの特徴
(1)血糖値を下げるホルモンはインスリン一つしかありません。
これは人類が飽食に準備できていなあかしい証です。
飢餓に対応できるよう余剰カロリーは、おもに脂肪として蓄えられます。
炭水化物の代謝酵素であるアミラーゼを唾液と膵液の2箇所の消化器官から分泌しています。
通常、同じ酵素を2箇所から分泌することはありません。
それだけ炭水化物(糖質)の摂取を人体が重要視している証でもあります。
これは、生物の行動すべてをコントロールする脳が、炭水化物の最終代謝産物であるブドウ糖しかエネルギー源として使えないことにも関与していると考えられます。
人間の歯は、切歯8本、犬歯4本、臼歯20本という黄金バランスを保っています。
切歯は野菜などの植物性食品を、犬歯は肉などの動物性食品を、臼歯は穀物や豆類などの粒状の食品を食べる菌なので、この同じバランスで食を考え摂取することが大切です。
文明の発達にともなった労働の質の変化により、カロリー要求量の低下、身体的ストレスの低下、精神的ストレスの増大にともなう各栄養素の要求度が変化しています。
人類はこれまで食料を獲得するために労働をし続けてきました。
人類の歴史は、そのほとんどが、肉体労働という身体的ストレスのなかで明け暮れていたといえます。
そして近代西洋文明は、人類をこの肉体労働という身体的ストレスから解放するために、さまざまな労働を機械によりオートメーション化してきました。
その結果、文明は進歩し、便利になり、身体的ストレスは縮小していきました。
というよりも現代文明とは、人類を身体的ストレスから解放するために発展してきたといっても過言ではないでしょう。
そして肉体労働は頭脳労働に代わり、ストレスも身体的なものから精神的なものへと加速度的に移行していきました。
現代社会が私たちにもたらした最大の外的環境の変化は、「身体的ストレスの失調」と「精神的ストレスの過剰」という逆転現象といえます。
しかも、この傾向は今後も続いていくでしょう。
現代人は、この双方のストレスも宿命として受け入れ、対応していく必要があるということなのです。
日本人特有の代謝システムの特徴
(1)米など難消化性の食品に対応できるように腸が長いので、腸環境の維持に配慮を要します。
(2)乳糖を分解する酵素のラクターゼをほとんどの人がもっていません。
(3)インスリンをゆるやかに分泌するため、米などのグリセミック指数の低い難消化性の炭水化物を多めにとることを宿命とせざるをえません。
(4)倹約遺伝子を40%近くの日本人がもっています。
(5)筋肉労働から頭脳労働への移行により、農作業などのレジスタンス運動(静的運動)量が低下し、精神的ストレスが増大しています。
すべての民族、人類共通の身体的特徴や代謝システムの仕組みから見ても、ビタミンなどの副栄養素がいままで以上に要求されるストレス社会の現状から見ても、
欧米食を中心とした現代の食のあり方には常に、カロリーという「栄養過剰」、ビタミンやミネラルなどの 「栄養失調」という問題がつきまとっています。
この「栄養過剰の栄養失調」に加え、私たち日本人は、変えることのできない代謝システムの「宿命」をもっているため、軟食でカロリー過剰の欧米食に順応することができないのは、ここまで説明したとおりです。
つまり、私たちが「変えることができない宿命」を受け入れ、「変えることができる環境」を変えて健康的な未来をつくっていくためには、まず食の環境を変えていかなければならないのです。
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ミネラルの吸収を助ける食品
日常の食生活で不足しがちなミネラル成分(鉄、カルシウム)を、効率的に吸収するように工夫されています。
関与する成分には、CCM(クエン酸リンゴ酸カルシウム)、CPP(カゼインホスホペプチド)、フラクトオリゴ糖、ヘム鉄、ポリグルタミン酸などがあります。
Feプルーン
ゼリー=アサヒビール薬品株式会社
関与する成分=ヘム鉄
表示内容=「Feプルーン」は鉄の補給を必要とする貧血気味の人に適します。
鉄骨飲料
清涼飲料水=サントリー株式会社
関与する成分=CPP(カゼインホスホペプチド)
表示内容=鉄骨飲料はCPPを配合し、含まれるカルシウムの吸収性が高くなるように工夫されているので、食生活で不足しがちなカルシウムを摂取するのに通した飲料です。
ほね元気
納豆=株式会社ミツカン
関与する成分=ビタミンK2(メナキノン−7)
表示内容=本納豆は、納豆菌の働きにより、ビタミンK2を豊富に含み、カルシウムが骨になるのを助ける骨たんぱく質(オステオカルシン)の働きを高めるように工夫されています。
ミロ
麦芽飲料=ネスレ日本株式会社
関与する成分=フラクトオリゴ糖
表示内容=本品はフラクトオリゴ糖の作用により、丈夫な骨を作るカルシウムの吸収が促進されるように工夫された飲料です。
カルシウムとうふ
豆腐=太子食品工業株式会社
関与する成分=CPP
表示内容=カルシウムの吸収を助け、丈夫な骨を作るカルシウム供給食品です。
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日常の食生活と現在の体調をチェックしてみよう
アメリカの栄養補助食品健康教育法では、サプリメントについて
「ハーブ、ビタミン、ミネラル、アミノ酸などの栄養成分を1種類以上含む栄養補給のための製品」
と明確に定義されています。
また、サプリメントの形状についても「錠剤(タブレット)やカプセル、パウダー状、ソフトカプセル、液状など、通常の食べ物とされる形以外のもの」と規定されています。
サプリメントをかしこく利用するためには、まず日常よくとる食品や食生活を振り返り、自分が抱えている病気や最近の体調をよくチェックしたうえで、
どの栄養素が不足しているのか、あるいはとくに必要としているかを、さまざまな情報をもとにきちんと確かめ、自分にいま必要なサプリメントの特徴を理解して、的確なサプリメントの種類と摂取量を選択することが大切です。
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病気と不調の原因を探りましよう
心身の健康状態(コンディション)は、その良し悪Lにかかわらず、私たち一人ひとりの内部環境である遠退伝」「代謝システム」「生活習慣」と、外部環境である「食環境」 「生活環境」「ストレス」などが対時して出てきた結果であると考えられます。
病気や、全身の倦怠感、肥満、不眠、風邪にかかりやすい、便秘ぎみ、肌が荒れやすい、頭が痛いなどの、医者に行くほどではないけれど不快な「退行怪症状」も、この内部環境と外部環境がぶつかり合って、順応しきれなかったからこそ出現してきた健康状態であると考えられるのです。
症状の改善や、病気の予防を考えるとき、内部環境と外部環境のそれぞれを理解し、それぞれのどことどこがぶつかり合って悪い状態になったのかを解き明かすことが重要です。
そのうえで、健康になるためには、どこをどのように変えていけばよいかを明らかにしていくことによって、「予防」や「末病」を実現する新しい健康法が生まれてくるのです。
この「内部環境」「外部環境」「コンディション」において、私たち日本人がどのような状況にあるのか、さまざまな側面から具体的に見ていきましょう。
物貿文明に翻弄される現在の日本人
終戦をターニングポイントにして、日本社会は欧米文化を受け入れ、さまざまな面で驚くべき変貌を遂げてきました。
有数の経済国家に成長し、だれもが教育を受けられ、飢餓とも無縁となり、衣食住という生活基盤においては世界のどの国と比較してもひけをとらないほど物が満ちあふれています。
しかしその反面、定着した欧米スタイルの生活習慣に、精神面でも身体面でも徐々に順応しきれなくなってきています。
具体的にその問題点を総括し列挙してみますと、生活習慣病の加速度的な急増、精神的荒廃にともなう犯罪や自殺率の増加、個人レベルでの自己責任の喪失などが挙げられます。
とくに生活習慣病は、ここ数十年のあいだに急増し、
糖尿病約27倍、
アレルギー性疾患10〜100倍以上、
心筋梗塞や脳梗塞などの動脈硬化性疾患10倍以上、
欧米型悪性腫瘍(乳ガン、大腸ガンなど)の増加、
という具合に加速度的に蔓延し、その増加率に歯止めがかけられていないのが実状です。
このような生活習慣病を招いてしまった戦後半世紀の生活環境をふりかえり、日本人がなにに順応できないために、こうした現状に追い込まれているのか原因を究明し、対策を立て、だれもが実践できる健康法を打ち立てていかなければなりません。
そのためには、疾病に対しても、いままでの医学が探究している「治療という観点に立った原因究明・治療」だけでなく、「予防という観点に立った原因究明・末病」という新しい考え方を付加していかなければなりません。
健康になるために変えられるのは「食環境」
基本的に生活習慣病は原因不明の病といわれていますが、近年、人間の遺伝子メカニズムの解明が急速に進み、さまざまな病気には遺伝因子が30%関与していることがわかってきました。
遺伝因子以外では周辺環境が40%、栄養が30%かかわっているといわれています(病気により割合は異なります)。
これが、生活習慣病の 「遺伝」、環境、栄養」の三大原因説です。
たとえば、ガンの遺伝子をもっている人でも、周辺環境に恵まれ、栄養も十分で健康的な生活を維持できればガンを発症する可能性は低くなります。
反対にガンの遺伝子をもっていなくても周辺環境が悪く、栄養も不十分であればガンになることはあるのです。
この三つの因子のなかで、病気にならないために自分で改善できるものはなんでしょうか。
遺伝子を変えますか?
これは、現代の先進医療をもってしてもまだ不可能です。
それでは周辺環境はどうでしょう?
しかしこれもせまい国土で同じ文明を共有しているわけですから、なかなか自分で変えることは難しいと思います。
となると、自分で変えることができるのは栄養のとり方だけということになります。
つまり、この三大原因説に基づいて、私たちが自分で病気を防ぐ手立ては、栄養のとり方を工夫し、それを体内でうまく使うことしかない、ということになるのです。
このことにいち早く気づいたアメリカは、1975〜1977年にかけて、総力をあげて「食」についての調査を行いました。
この調査を担当をしたのがアメリカ上院議会栄養問題特別委員会の委員長であるマクガバン上院議員をはじめ、ドール議員、ケネディ議員、パースィ議員などのそうそうたるメンバーでした。
調査の結論は、
「ガン・心臓病・脳卒中などの六大生活習慣病は、現代の食生活が原因で起こる『食源病』である」
というものでした。
食生活を改め生活習慣病を予防する以外に、アメリカの生き残る道はないとまで断言したのです。
これが有名な「マクガバン・レポート」 です。
「マクガバン・レポート」のなかで、私たち日本人が注目すべきは日系人の追跡調査で、世代が進むにつれて、日系人の食は欧米化し、同時に欧米型生活習慣病の頻度も高くなっていたということです。
たとえば、脳血管障害の場合、日本型は脳出血で、欧米型は脳梗塞というパターンがあるのですが、日本食中心の1世では脳出血の頻度が高く、3世になると欧米人とほぼ同じような脳梗塞が多くなっています。
欧米食は日本食に比べて動脈硬化を進行させる食事内容であり、心筋梗塞になる可能性も高いからなのです。
現在の日本の現状を数字で見ると、欧米と同じような病気の進行が見られます。
これは私たち日本人の食事が、日本にいながらにして欧米化していることにはかなりません。
このレポート発表後にアメリカで流行したのが、日本食とビタミンをはじめとするサプリメントでした。
「生活習慣病=食源病」ならば、健康のために粗食に徹し、足りない栄養素はサプリメントで補う。
これにより、生活習慣病は未然に防げるということがわかったのです。
日本でも、ようやくサプリメントの重要性が認識されはじめましたが、まだまだ十分とはいえません。
とくに生活習慣病をもつ人たちに、サプリメントと日本食の重要性についてもっと知っていただきたいと思います。
乳糖不耐症 − 日本人がもつ体内環境の「宿命I」
欧米食の氾濫が健康を害する危険性についておわかりいただけたと思いますが、これを知っただけでは十分とはいえません。
今度は私たち日本人が先天的にもっている体内環境の「宿命」に目を向けてみましょう。
私たち日本人を含む東洋人は、成人すると、乳に含まれる乳糖(ラクトース)をあまりうまく消化することができなくなります。
とくにその度合いが強い体質を「乳糖不耐症」、別名「ラクターゼ欠乏症」といいます。
乳糖分解酵素であるラクターゼは、離乳期までの哨乳類にとって重要な、乳に含まれる唯一の炭水化物である乳糖を消化するための酵素ですが、離乳期以降には急激にその活性が低下し、その後成人してからも活性は低い状態が続きます。
これを「成人型ラクターゼ欠乏症」といいますが、じつはこの成人型ラクターゼ欠乏症は哺乳類しては正常な姿で、全人類の半数近くがこのパターンなのです。
しかし、欧米人の多くは成人してからもラクターゼ活性を高く維持し、乳製品を十分に消化できます。
この体質は、1万年以上前の突然変異により生じ、優性遺伝で広まったと考えられています。
つまり、日本人と欧米人では乳製品の代謝能力が違うのです。
乳は、乳児の栄養所要量を満たす、高脂肪、高エネルギー食品です。
そして肥満はあらゆる生活習慣病の要因です。
乳製品を欧米人と同じ量だけ食べ続ければ、日本人は確実に肥満し、生活習慣病を招くことになってしまうのです。
それでは、欧米人が消化でき、日本人がうまく消化できない乳製品に対し、どのように対処すればいいのでしょうか?
基本的には、アレルギーがなければ自分のとれる範囲でとるべきで毎日絶対とってはいけないものではありません。
一般的日本人のラクターゼ活性は5〜30%くらいに低下していますから、成人が一日に飲める牛乳の最大量は400ccと覚えておきましょう。
牛乳200ccと、ちょっとした乳製品、このくらいが一日の摂取量としては理想的です。
倹約遺伝子 − 日本人がもつ体内環境の「宿命�U」
次に「倹約遺伝子」について説明しましょう。
倹約遺伝子とは、飢餓に備えてエネルギーをセーブし、脂肪を蓄えるための遺伝子で、優性遺伝で受け継がれます。
この遺伝子をもつ人は、一目に基礎代謝によって消費するエネルギー量が普通の人に比べ200キロカロリー少ないことがわかっています。
つまり飢餓の時代には、消費するエネルギーをセーブできるので有利に働きますが、現代のような飽食の時代には、摂取カロリーが多いにもかかわらず、消費するエネルギーが少ないため自然と肥満となってしまうのです。
この遺伝子を保有する人口が多いほど太りやすい民族といえますが、日本の倹約遺伝子保有率は39%といわれ、世界第3位であることがわかりました(ちなみに倹約遺伝子保有率世界第1位は保有率54%、日本人と同じモンゴロイドのピマインディアン)。
つまり、日本人は世界で3番めに太りやすい民族なのです。
アメリカは、黒人が約25%、白人が約11%。
日本人に比べ、はるかに太りづらいといえます。
もちろん、この遺伝子だけが肥満にかかわっているわけではありませんが、日本人には、太りやすく、やせづらい遺伝性があることは宿命として受け入れなければなりません。
働きの弱い膵臓 − 日本人がもつ体内環境の「宿命�V」
人が脳を働かせるためには、脳の唯一のエネルギー源であるブドウ糖(血糖)を、常に一定量、血液に乗せて運び続けなければなりません。
また、体内のあらゆる組織も常にブドウ糖を必要としています。
インスリンはこの生理的機能を維持し続けるために血糖値をコントロールする役割を果たしています。
もともと日本人は「米」という「難消化性デンプン質(レジスタント・スターチ)」を数千年のあいだ主食としてきました。
米は、消化しづらいデンプン質(アミロース)を含んでいるため、吸収が遅く、血糖の上昇もゆるやかで、濃からのインスリン(血糖を下げる唯一のホルモン)の分泌も緩徐で済みます。
こうした米を中心とする長い食歴により、私たち日本人の膵臓は急激かつ大量にインスリンを分泌し続ける能力をもちあわせていません。
長い食歴によりつくりあげられた日本人の代謝システムにおける「宿命」といえます。
これに対し、ここ数十年の食環境の激変は、軟食で消化吸収の早い欧米食や加工食品を氾濫させています。
インスリンをゆるやかにしか分泌できない私たち日本人が消化吸収の早い食品を常食するとどうなるでしょう?
食事後急激に上昇する血糖値を下げるために膵臓にはかなりの負担がかかっていることは想像に難くありません。
そこに日本人の約40%近くが保有している、前述の「倹約遺伝子」が、飽食という環境によって肥満という身体現象を発現させます。
現代日本人は、どんどん脂肪を蓄え肥満となり、その脂肪細胞からはインスリンの血糖降下作用を妨げるホルモンが過剰分泌されます。
膵臓はさらにインスリンを急激かつ大量に分泌せざるを得ない状況に追い込まれるのです。
このように、ただでさえむりをしている膵臓に肥満が加わるとその働きが悪くなり、インスリンをすでに大量に出しているにもかかわらず、さらに大量のインスリンを分泌せざるを得なくなります。
これが持続されると膵臓は破綻し、インスリンを分泌できなくなります。
これが糖尿病発症の仕組みです。
糖尿病が、ここ数十年で30倍近く激増している最大の理由は、私たち日本人の変えることができない遺伝や代謝システムという内部環境の宿命が、加工食品や欧米食という戦後導入された新しい食環境という外部環境に順応できないからです。
糖尿病は、遺伝性のある疾患です。
その遺伝性のある疾患が、一世代しか交代しない、たった30〜40年でこれほど増えることは通常では起こり得ません。
日本人のように、稀有な、数千年にもおよぶ食歴をもち、それによりつくり出された代謝システムをもつ民族にとって食環境の変化は、命取りになりかねないのです。
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同じサプリメントにも天然と合成がある
同じ成分を含むサプリメントであっても、たとえばローズヒップ(野バラの実)に含まれる天然のビタミンCと、おもに食品添加物(抗酸化剤)として用いられる合成されたアスコルビン酸(ビタミンCの化学名)のように、植物性食品素材(食品)から抽出された天然成分のものもあれば、化学的に合成されたものもあります。
ビタミンCの場合には、天然型であっても合成型であっても、抗酸化作用などの効果にはほとんど差が見られないといわれています。
同じようにビタミンEも、天然型ビタミンEは「d-αトコフェロール」、合成型ビタミンEは「dl-αトコフェロール」という立体構造の違いがあります。
試験管内での抗酸化作用はどちらも遜色がありませんが、生体内での働きでは天然型のほうが合成型の約2倍の効力があるとされています。
複合型や総合型のサプリメントでは、それぞれの製品によって配合されている栄養素の種類や含有量が異なる場合があるので、ラベルで成分奉不をよく確認してから利用したいものです。
ビタミンとひとロにいっても、脂溶性ビタミン(A・E・D・K)と水溶性ビタミン(B群・C・P)と、性質の違う2種類があります。
脂溶性のビタミンは必要以上にとると、ビタミンA(レチノール)のように過剰症を引き起こすことがあるので、適正な摂取量を守るようにしたいものです。
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サプリメント(栄養補助食品)と薬(医薬品)の違いは?
日本では医薬品以外のものはすべて食品
ところで、サプリメント(栄養補助食品)と薬(医薬品)とでは、どこがどのように違うのでしょうか。
わが国では薬事法によって、「医薬品」は次のように定義されています。
(1)日本薬局方に収められているもの
(2)人叉は動物の疾病の診断、治療又は予防に使用されることが目的とされている物であって、器具器械(歯科材料、医療用具及び衛生用品を含む。以下同じ)でないもの(医薬部外品を除く)
(3)人叉は動物の身体の構造又は機能に影響を及ぼすことが目的とされている物であって、器具器械でないもの(医薬部外品及び化粧品を除く)
ちなみに「医薬部外品」とは医薬品ではないが医薬品に準ずるもののことで、医薬品は「効能・効果」が明確に表示されているのに対して、
医薬部外品の多くはただ「医薬部外品」と表示されるのみで、配合された何の成分に、どんな効果が期待できると認められているのかは不明です。
この「医薬品」の定義に該当しない、それ以外のものは、日本ではすべて「食品」とみなされます。
そして、「食品」はあくまでも単なる食品であって、効果・効能のある「医薬品」ではないのだから、病気の予防や治療を目的にしてはならない、つまり、そうした内容の表現(効果や目的)は認められないとしているのです。
たとえ同じビタミンであっても、医薬品としてのビタミン剤は「疲労回復や腰の痛みに……」など、その効果・効能を堂々と書くことができるのに対して、食品であるサプリメントのビタミンはいっさい「〜に効く」「〜の予防に」と表示してはならないのです。
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日本人の栄養摂取基準は、あくまでも目安
平成17(2005)年の「日本人の食事摂取基準(2005年版)」には、生活活動強度�U(普通)での各栄養素の摂取指標が、性・年齢階級別に示されています。
今回の改定では、健康の維持・増進と欠乏症予防のために「推定平均必要量」と「推奨量」の値が設定され、それができない栄養素については「目安量」が、生活習慣病の1次予防をめざす栄養素には「目標量」が設定されました。
過剰摂取による健康障害を予防するための「上限量」が設けられました。
昭和44(1969)年の策定以来、5年ごとに見直されています。
たとえば、従来は1日の「所要量」が50ミリグラムであったビタミンCは、約2倍の100ミリグラムが「推奨量」になっています。
また、5年前(2000年)に設けられたビタミン類(A・E・B群)やミネラル類(鉄・マグネシウム・セレン・亜鉛)などの「上限量」も新らたに見直されており、過剰症のリスクを避ける手がかりになっています。
しかし、栄養摂取基準はあくまでも目安であり、個体差(身長・体重差)、安静時と運動時の違い、疲労感の有無などを見極めつつ、慎重に活用したいものです。
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腸内細菌の善玉菌を増やす機能
赤ちゃんの腸内に善玉菌が自然発生する
私たちの腸の中には約100種類、100兆個もの腸内細菌が棲んでいます。
腸内細菌にはからだによい働きをする善玉菌と、有害な作用を起こす悪玉菌、そのときの体調によりよく働いたり悪さをしたりする日和見菌があります。
善玉菌にはガンの予防や便秘の改善に効果があるとされる、乳酸菌やビフィズス菌があります。
また、腸内で食べ物のカス(タンパク質や脂肪)を腐敗させ、発ガン物質を作る悪玉菌には、ウエルシュ菌やブドウ球菌があり、善玉と悪玉の中間にはときどき悪さをする大腸菌があります。
生まれたばかりの赤ちゃんの腸内はほとんど無菌状態ですが、生後2〜3日たつと自然にビフィズス菌が発生し、1週間ほどで赤ちゃんの腸内は95パーセント近くをビフィズス菌が占めるようになります。
健康な赤ちゃんが便秘や下痢をせず、すくすく育つのはこの善玉菌のおかげなのです。
便秘知らずの快腸を約束する善玉菌の力
ところが、離乳食が始まるころから腸内細菌に占めるビフィズス菌の割合が少しずつ減少し、子どもからおとな、さらに高齢者へと年齢が高くなるにつれて、今度は悪玉菌の勢力が徐々に増えてくるのです。
ある老人ホームでの調査では、腸内のビフィズス菌はわずか5パーセントで、残りの95パーセントは悪玉菌だったそうです。
この老人ホームではほとんどのお年寄りが頑固な便秘に悩まされており、下剤や浣腸でもなかなか便通がなく、困っているとレポートされていました。
ビフィズス菌は母乳や粉ミルク、ヨーグルトなどに含まれる乳糖や野菜の食物繊維をエサにして増えます。
ビフィズス菌には乳糖を酢酸と乳酸に分解する働きがあり、それらの有機酸が腸管を刺激して蠕動運動を活発にするために、便秘の解消にも大きな効果を発揮しているのです。
善玉ビフィズス菌には、このほかにもビタミンB群を作る、食べ物カスの腐敗によるアンモニアの産生を抑える、抗ガン作用などの働きがあります。
腸内壁の総表面積はテニスコート1面分の広さがありますが、
そこで善玉菌シェアを優勢にして「製薬工場」とするのか、
悪玉菌をはびらせて「毒ガス工場」にしてしまうのか、
ここはぜひサプリメント活用の知恵を生かしたいものです。
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治らない病気とうまくつきあうために
ヘルス・プロモーションについて、なぜそれが必要で、どのように誕生してきたかということについて説明します。
病気を予防する方法は、人類共通の大まかなものから徐々にパーソナルなものに進化しています。
過去と現在の流れを見ながら、その進化の方向を予測してみましょう。
第1段階 − 人類共通の予防(リスク・リダクション、現在はこの段階から次へ移りつつあります)
第2段階 − 民族レベルの違いに配慮した予防(リスク・リダクションと民族ごとに適応したヘルス・プロモーション)
第3段階 − 個人レベルの違いに配慮した予防(遺伝子検索によって、出生時から予防はスタートするようになるでしょう)
第4段階 − 妊娠時点、母体からのヘルス・プロモーション
予防法は遺伝子の解明により第1段階から第4段階へ少しずつ進歩していくと考えられています。
現在の状況は、第1段階終盤から第2段階に達しつつあります。
第1段階での医学は、疾病を忌み嫌うべきもの、排除すべきものと考え、攻撃的な治療(サブレッションセラピー)を数多く生み出してきました。
しかし慢性疾患という治らない疾患には効果がなく、ただ副作用のみがむなしく身体を傷つけてきました。
急増する生活習慣病という慢性疾患に対し、いま新たな哲学が必要となってきているのです。
新しい医学の考え方の一つに、慢性疾患は「あなた」の一部である、というものがあります。
私たちの遺伝子にはあらかじめ病気の発症が組み込まれていることや、慢性疾患がさまざまな外部環境に順応した結果であるという考え方です。
つまり慢性疾患は、エイリアンでもあなた以外のものでもなく、あなたの一部であり、仲間であるという考え方に移行してきているわけです。
それにより対応の仕方も従来のものとは180度異なったものとなるのです。
急増しつづける慢性疾患に対応する新たな哲学と新たな対応策を、だれもが理解できる形で提案していくことが重要だという理由はここにあるのです。
ケアは自分で行う自己管理、つまりこれこそ、慢性疾患に対しだれもが実践していかなければならない「セルフ・メディケーション」の基礎となる考え方です。
そして、セルフ・メディケーションの柱となる、ケアを積極的に行うヘルス・プロモーションという新しい予防法は、治療のための土台、前提となるものです。
これなくして治療は成立しません。
治癒することのない慢性疾患とうまくつきあっていくためには、このキュアとケアの両方がどうしても必要なのです。
しかし、現在の医療が困難な状況にあるのは、ケアをせずにキュアをするというところにあります。
これではブレーキを踏みながら、アクセルを踏んでいるようなものです。
治療が進むわけがありません。
病気の引き金となる悪しき生活習慣を続けながら、治療を試みるなど恩の骨頂でしょう。
新しい生活習慣をプラスしていかなければ、たとえ運よく治癒したとしても再発することは必至です。
きちんと自己管理を行いながら治療すれば、このような悲劇は起こりません。
治らないと定誉れた慢性疾患の治療には、疾病コントロールを円滑にするための、「ブレーキをゆるめる」ことに相当するケアが不可欠なのです。
以上のように今後の疾病治療は、医療者が治すものから患者さんが治療に参加して治すものへと変化することでしょう。
そのためにも、患者さん自身が予防に取り組むために必要な知識と実践法を提案していかなければならないのです。
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長生きのQOL(生き方の質)を考える
これまでの平均余命(寿命)は、年齢ごとの死亡率(余命推定率)だけのデータをもとに計算されていたので、高齢者の健康状態や「長生きのQOL(生き方の質)」はどうなのかという点に関しては、
たとえば元気にからだを自分で動かすことができるのか、あるいはベッドで寝たきりの生活を送っているのかなど、高齢者の「寿命の質」までは考慮されていませんでした。
この「健康寿命」という考え方は、平均してどの年齢まで健康に暮らしていけるかを示す新しい指標であり、病気でやけがなどで入院・治療を要するなど、健康が損なわれている期間を平均寿命から差し引いています。
また、障害(疾病・傷害)の程度も考慮されており、重い障害で介護を要する期間が長いほど、健康寿命と平均寿命の差は大きく開くことになります。
いまは長寿世界一でも将来は心配がある
世界保健機関(WHO)から2000(平成12)年6月に初めて発表された「国別平均健康寿命」では、加盟191ヶ国(2000年当時)中で日本人の平均健康寿命74.5歳(男性71.9歳、女77.2歳)はダントツの第1位で、世界で最も健康に捷生きできる国と位置づけられました。
また、これも世界第1位である日本の平均寿命は80.9歳(男性76.4歳、女性82.9歳)で、その差6.4歳が要介護など病気やけがなどで行動が制限される期間であると考えられます。
WHOは健康寿命、平均寿命ともに世界一を示した日本人の長寿について「伝統的に低脂肪の食事をとり、心臓病の比率も低いためであろう」と分析する一方で、
1945年(第二次世界大戦)以降に喫煙者が急増したことや、近年は肉など高脂肪の食事が増えているために、とくに男性の平均寿命については「将来、影響を受ける恐れがある」と警告しています。
WHOが初めて発表した国別の健康寿命
日本に続く第2位はオーストラリア(健康寿命で73.2歳、平均寿命79.5歳)、
第3位はフランス(健康寿命73.1歳、平均寿命79.5歳)、
第4位はスウェーデン(健康寿命で73.0歳、平均寿命は不明)、
第5位はスペイン(健康寿命72.8歳、平均寿命78.7歳)で、
1・2位以外のベストテンはいずれもヨーロッパの国々が占めました。
ちなみにアメリカ(健康70.0歳)は24位、中国(健康62.3歳)は81位というランキングでした。
長寿とは反対に、平均健康寿命が短い国の順番では、
第1位がシエラレオネ(英連邦に属するアフリカ西岸にある共和国。1961年独立)の健康寿命25.9歳(平均寿命34.3歳)、
第2位はニジェール(アフリカ北部、サハラ砂漠南部の共和国。旧仏領西アフリカの一部で1960年独立)の健康寿命29.1歳(平均寿命38.9歳)、
第3位はマラウイ(英連邦に属するアフリカ南東部の共和国。1964年独立)の健康寿命29.4歳(平均寿命37.9歳)となっており、
ワーストテンはすべて発展途上国で、乳幼児の死亡率が高く、飢餓に苦しむ国の多いアフリカ諸国でした。
4年連続で平均寿命・平均健康寿命第1位
平成15(2003)年12月にWHOが発表した「2003年世界保健報告」によると、WHO加盟192カ国中、日本は「平均寿命」「健康寿命」の双方で、世界一の座を守りました。
日本の平均寿命は81.9歳(男性78.4歳、女性85.3歳)、平均健康寿命は75.0歳(男性72.3歳、女性77.7歳)となりました。
3年前の同じ調査と比較すると、平均寿命は男性では2.0歳、女性では2.4歳延びて、平均健康寿命が男性では0.4歳、女性では0.5歳延伸しています。
これで日本は4年連続で首位を維持したことになりますが、平均健康寿命の第2位はサンマリノ(73.4歳)、第3位スウェーデン(73.3歳)、第4位スイス(73.2歳)などのヨーロッパ諸国となっています。
平均健康寿命が最も短かった国はシエラレオネ(28.6歳)で、3年前のデータと比較すると2.7歳延びたものの、日本との差は約2.6倍、46歳以上にも及んでいます。
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コレステロールが高めの方に適する食品
血管の老化である動脈硬化を引き起こすコレステロールの上昇を抑えて、心筋梗塞や脳梗塞などの生活習慣病を予防します。
関与する成分には、キトサン、サイリウム種皮、リン脂質結合大豆ペプチド、植物ステロール、大豆タンパク質などがあります。
健康サララ
食用大豆油=味の素株式会社
関与する成分=植物ステロール
表示内容=大豆胚芽を原料とする健康サララは、コレステロールの体内への吸収を抑える働きがある天然の植物ステロールを豊富に含んでいるので、血中総コレステロールや悪玉(LDL)コレステロールを下げるのが特長です。
コレステロールが高めの方の毎日の食事におすすめです。
大豆からあげ
からあげ=不二製油株式会社
関与する成分=大豆タンパク質
表示内容=本製品は分離大豆タンパク質を原料にし、血中コレステロールを低下させる働きのある大豆タンパク質を摂取しやすいように工夫してあるので、コレステロールが気になる方の食生活の改善に役立ちます。
日清おいしさプラス キトサンヌードル
スナック麺=日清食品株式会社
関与する成分=キトサン
表示内容=コレステロールの吸収を抑え、血中コレステロールを低下させる働きのあるキトサンを配合したカップ麺。
コレステロールが高めの方に適した食品です。
健康宣言ヘルシーボール
ミートボール=丸大食品株式会社
関与する成分=大豆タンパク質
表示内容=本品はコレステロールの吸収を抑制する働きのある大豆タンパク質を配合しており、血清コレステロールが高めの方の食生活の改善に役立ちます。
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病気の症状は治癒に向かう自然の反応
ヒポクラテスは「季節・天候・土地・水(環境)や嗜好などの(生活習慣)条件が、人間の精神、肉体、体質、発病に大きな影響を与える」と書いており、今日の環境汚染問題や、生活習慣病などにも通じる考え方が示されています。
さらに、ヒポクラテスは病気が神や悪魔の仕業などの超自然現象で生じるのではなく、自然の力によって生じるとして、
「病気の症状はその病気に対する自然の反応であり、わけても熱はこの反応にはかならない。
個人個人に賦与された自然の力が治癒に向かって進む過程、病気に向かって闘う姿である。
しかし、人によって自然治癒力に差異がある。
人の個性と体質の違いを見極めそれぞれに合った療法を施すことになる」
とも述べており、自然治癒力を引き出すことこそが医術の使命だと強調しています。
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代換医療が日本を大きく変え始めている
WHOが規定した健康の定義
1946(昭和21)年、WHO世界保健機関)は健康の定義を、
「フィジカル(身体的)・メンタル(精神的)・ソシアル(社会的)に充分満足すべき状態をいい、単に疾病または障害のないことではない」
と規定しました。
それから50年余りの歳月が流れ、ホリスティック(全体論的、全人的)な視点で健康をとらえ直そうという世界的な気運が高まる中で、1998(平成10)年、WHO執行理事会は新たに「スピリチュアル(霊性的)」な次元での健康を加えることを提言しました。
その改正案の内容は、
「健康とは身体的・精神的・霊性的・社会的に充分満足すべきダイナミカリー(力動的)な状態をいい、単に疾病または障害のないことではない」
に拡大すべきであるというもので、提案国の米国やイギリスなど22ヶ国が賛成、反対ゼロ、棄権は8ヶ国という圧倒的多数で可決されました。
医学は近代科学、医療は人間学をめざす しかし、とても残念なことに、翌年のWHO総会に出されたこの改正案は、見送りとなってしまったのです。
しかも、あろうことか日本は執行理事会においては棄権を、総会においては見送り票を投じました。
霊性的にすぐれた日本文化をもつ国として、実に情けない選択をしたものです。
このことは、日本ではいまだに「スピリチュアル(霊性的)」な視点での医療行政が充分行われておらず、また霊性的という言葉に対するアレルギーが強いことの証左でもあると思います。
近年、西洋医学の得意分野とさまざまな代替医療の長所を生かした医療、そして人間をホリスティック(全人的)で、より多角的にとらえる「統合医療」へのアプローチが注目されています。
平成15(2003)年にオープンした統合医療ビレッジの山本竜隆院長は、著書『統合医療のすすめ』の中で、医学と医療の違いについて次のように書いています。
「自然科学的な手法に基づいた西洋の近代医学は、過去百年ほどの間、精神と身体を二分化して機械論的なアプローチを得意としてきました。
しかし、それ以前の歴史においては、さまざまな地域で伝統的な民間療法が用いられ、各々の価値体系(文化)や社会通念に左右されながら変容を遂げてきたのです。
ここに、近代科学に基づく「医学」と、生活文化に依拠する「医療」の違いがあります」
つまり、医学は生物学的な「ヒト(種)」を対象とする近代科学、医療は社会的な存在の「ひと(個人)」をケアする人間学ととらえることができそうです。
ヨーロッパでは認知されている代替医療
最近のWHO調査によれば、世界総人口の約80パーセントの人々が、近代的な西洋医学以外の代替療法を何らかの方法で受け入れているそうです。
近代西洋医学発祥の地であるヨーロッパでも、ドイツ、フランス、イギリスでは医学教育の中に代替医療教育を導入しており、医師国家試験にも代替療法に関する出題があります。
ドイツではパイルプラクティカー(自然療法士)と呼ばれる国家資格があり、アロマセラピー(芳香療法)などの自然療法で治療行為を行うセラピストが活躍しています。
ホメオパシー(同種療法)が盛んなイギリスでは、英国王室が200年以上にわたってホメオパシーを支援し、王立のホメオパシークリニックでは国民は無料で受診することができます。
また、1995(平成7)年の調査ではイギリスのGP(家庭医)加盟病院のうち、約40パーセントもの病院で何らかの代替療法を行っており、その治療には医療保険が適用されるようになっています。
代替医療の利用者が国民の半数を超えた
アメリカでも代替医療を利用する人の割合が年々増加しており、1990(平成2)年には34パーセントだったものが、1997(平成9)年には42パーセントに上昇し、おそらく現在ではアメリカ国民の半数以上が何らかの代替療法を受けていると思われます。
アメリカにある125の医科大学のうち、すでに90パーセント近くに西洋医学を補完する医療として代替医療分野の講座が設置され、西洋医学を学ぶ医師の間にも代替医療に対する関心と期待が急速に高まっています。
アメリカでは国立衛生研究所が推進役に
1992(平成4)年、米国国立衛生研究所(NIH)に代替医療研究室(OAM)が設立されて、東洋医学やホメオパシーなど代替療法についての研究・情報収集が行われるようになり、1997年には鍼治療の適用を一部認める内容の答申を提出しました。
さらに1999(平成‖)年には、それまでのOAMがアメリカ国立補完代替医療センター(NCCAM)として昇格し、2003(平成2年には年間273億ドルの予算を充当され、代替医療に関する研究・教育への補助および情報提供を精力的に行っています。
欧米崇拝型のライフスタイルは時代遅れ
日本における代替療法への取り組みとしては、昭和62(1987)年に医師と代替医療の提供者などにより結成された「日本ホリスティック医学協会(JHMS)」の旗揚げを皮切りに、平成9(1997)年には「日本代替医療学会(現在は日本補完代替医療学会=JCAM)」が、
また同じ年にCAM(近代的な西洋医学以外の相補・代替医療の意。カイロプラクティック、漢方、アーユルベーダ、心理療法、イメージ療法、気功、食事(栄養)療法、アロマセラピーなどの伝統・伝承医療を指す)と西洋医療を融合した統合医療の推進をめざす「日本代替・相補・伝統医療連合会議(−ACT)」が発足し、医療関係者を中心に広範な研究・啓蒙活動を展開しています。
平成15(2003)年6月には、JACTが国際的な学術対応機関として発展させた第1回日本統合医療学会(JIM)が開催されています。
日本における人工臓器、レーザー医療の権威であり、JACT・JIM両会の代表を務める渥美和彦氏(東京大学名誉教授)は基調講演の中で、食事(栄養)療法は代替療法の骨格ともいえるとして、
「米国では日本食を取り入れ、欧米型の食事を切り替えたことで生活習慣病がだんだん減ってきている。
ところが日本はこれと逆で、食事が欧米化し、心身が痛み、生活習慣病がどんどん進んでいる」
と述べ、食生活を含めた欧米崇拝型のライフスタイルが生活習慣病を招く最大の要因であり、かつて欧米化を理想に掲げた日本のライフスタイルは、すでに時代遅れのものになっていると指摘しています。
日本の医科大学で続々と代替医療を導入
これまでも、いくつかの医科大学では代替医療の講義や臨床実習、シンポジウム、ワークショップが行われていましたが、その中で聖マリアンナ医科大学、東京慈恵会医科大学、関西医科大学では、代替医療の授業が必須科目としてカリキュラムの中に入れられるようになりました。
平成(2003)年には、日本の医科大学としては最初の代替医療外来である東京女子医科大学附属青山自然医療研究所クリニックの開設、CAMと西洋医療の融合を実践する統合医療ビレッジのオープンがありました。
どちらのクリニックとも代替療法のひとつとして、サプリメント(栄養補助食品)に関するアドバイスが受けられます。
ガン患者の9割近くが健康食品を試みる
平成8(1996)年の調査では、健康食品販売額が約6000億円、
市販の漢方薬販売額、鍼灸治療費総額が各々1500億円、
その他の医療費を加えると、総計で約1兆1000億円が代替医療分野への支払いに費やされています。
厚生労働省研究班によるアンケート調査(ガン患者3094人が回答)では、民間療法を試みている患者は全体では44.5パーセント、ガン専門病院では42.8パーセント、ホスピスなど末期患者の施設に限ると61.8パーセントまで増加しました。
民間療法の内容では、健康食品のシェアが89.6パーセント(1位はアガリクス、2位はプロポリス)と他の治療手段を圧倒しています。
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世界中に広がっているスローフード運動
昭和45(1970)年、日本初のファーストフード店であるマクドナルド1号店がオープンしました。
その支店網は全国津々浦々に広がりましたが、全国同一の味、短時間で顧客の注文を消化していく、完全マニュアル化されたアメリカスタイルの調理とサービスぶりは、団塊の世代を中心とする日本の若者たちに圧倒的な支持を得たのです。
しかしながら、1986(昭和61)年、首都ローマにマクドナルドの第1号店が開店したときには、これに対してイタリア国内で大きな論議が起こりました。
イタリア北部、ピエモンテ州の小さな町ブラにある「アルチ・ゴーラ」という美食の会で、メンバーの一人がファーストフードから連想して「スローフード」とつぶやいたことから始まり、その翌年、パリで開かれた最初の総会で「スローフード宣言」が採択され、それに伴い会の名称も正式に「スローフード」となりました。
平成13(2001)年に発足した「ニッポン東京スローフード協会」では、
(1)消えつつある郷土料理や質の高い小生産の食品を守る。
(2)質の高い素材を提供してくれる小生産者を守っていく。
(3)子どもたちを含めた消費者全体に、味の教育を進めていく
という3つの基本方針を掲げています。
スローフードは21世紀の食と健康を考えるうえで最も重要なキーワードのひとつとなっています。
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健康は自分でつくるもの、病気は自分で治すもの、死は自分で選ぶもの
21世紀は、生かされる時代でなく、最後まで自分の力で生き抜く時代です。
すべての主体は、あなたです。
あなたが選び、あなたが決め、あなたが実行し、あなたが責任を負うのです。
それが究極の自由ではないでしょうか。
すでに記述したように、医療のインフォームド・コンセント(IC)の考え方は、皆さんがプレーヤー(主体)で、医療者はサポーター(支援者)ということを明確にしました。
そして、きちんとこれを理解し実行すれば、「病気は自分で治すもの」「死は自分でつくるもの」「死は自分で選ぶもの」となるはずです。
ここでは、健康に対する考え方の、一見対極にある「死」について言及したいと思います。
私たち人間は、生物である以上、必ず死を迎えます。
現代では、死を病の延長線上に存在するものとだれもが考えがちですが、それは誤解です。
死とは元来、健康の延長線上に存在するものなのです。
病のために中途で人生が終わるという考え方は、病と闘うためだけに生きている人の考え方です。
私たちは、病であろうとなかろうと、常に健康の追求をし、いま自分がもてる最高の力を出して生きればよいのではないでしょうか。
死がいつ訪れるかば、誰にもわかりませんが、いまが最高という喜びのなかで迎えることができれば幸せだと思います。
それには、常に向上心を失わず、いま以上の未来を創造して常に生きていくことが必要になります。
私たち人間は、抱いた目標に向かって生きる習性があります。
ならばその習性をいかし、人生の有終をどう迎えるかを自分で決めてしまえば、無意識のうちにそれに向かって変化していけるのではないでしょうか。
「死ぬときいちばん元気、歩いて天国に行こう」と、自分の人生の有終をセットすることは、できるはずです。
日常のなかでその変化に気づくのは難しいことかもしれませんが、目標を失わず、その一点を見つめ続ければ、死は健康の延長線上に存在するものと気づくときがくるでしょう。-----
EXTENDED BODY:
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国が決めた基準値内なら機能表示が可能
特定保健用食品は製品ごとの「個別許可型」で、たとえ同じ保健機能成分を含む食品であっても、個々の製品(食品)ごとに臨床試験などのデータを添えて申請します。
これは「食品の表示(特定の保健の用途)」に関する許可制度であって、「食品そのもの」に対する許可ではないからです。
これに対して、栄養機能食品は「規格基準型」といい、1日当たりの栄養素の摂取目安量が国の決めた基準値内にあれば、とくに国の許可や届出などを必要とせずに、その食品に含まれている栄養成分の「栄養機能」を表示することができます。
栄養機能食品はビタミン、ミネラル限定
現在(平成18年)、栄養機能表示の基準が定められている栄養成分は、ビタミン類が12種類、ミネラル類が5種類、合計17種類となっています。
○ビタミン類(ナイアシン、パントテン酸、ビオチン、ビタミンA、ビタミンB2、ビタミンB2、ビタミンB6、ビタミンB12、葉酸、ビタミンC、ビタミンD、ビタミンE)
○ミネラル類(亜鉛、カルシウム、鉄、銅、マグネシウム)
ここでいう「1日当たりの栄養素の摂取目安量」とは、欠乏症にならないための最低限の必要量(所要量)と、アメリカでの標準的な摂取量の中間程度であり、とりすぎへ過剰症)の防止にも配慮されています。
ビタミンAの栄養機能表示には
「夜間の視力の維持を助ける。皮膚や粘膜の健康維持を助ける」、
注意喚起表示には
「本品は、多量摂取により疾病が治癒したり、より健康が増進するものではない。
1日の摂取目安量を守ること。
妊娠3ヶ月以内または妊娠を希望する女性は過剰摂取に注意」
と書かれています。
JHFAの認定を受けたサプリメント
これら法律に位置づけのある保健機能食品(特定保健用食品・栄養機能食品)以外の食品は、一般食品と、いわゆる健康食品です。
JHFA(財団法人日本健康・栄養食品協会)の認定マークのついたサプリメント(栄養補助食品)は、有効成分が基準どおり含まれているか、有害物質が入っていないか、協会による品質のチェックが行われた製品です。
もとより保健機能食品ではないので、その成分の有効性はいっさい表示できません。
JHFAではこれらを単なる栄養補助ではなく、広く健康に資する意味を込めて「健康補助食品」と呼んでいます。
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問われているのは未来の自分です!
健康づくりで問われているのは、これからどう生きたいか、どうなりたいかということです。
「最も強い者が生き残るのではなく、最も賢い者が生き延びるのでもない。
唯一生き残ることができるのは変化できる者である」。
進化論者ダーウィンが説いたとおり、生きるということは過去や現状の優劣が闘われているのではなく、未来の目標や環境に対し、どのように変化し順応していけばよいのか、それが問われているのです。
「代謝全体を正常化しながら順応していく(代謝改善順応論)」というのは、この変化を貝体的にするための手段です。
本能ではなく、自分の意志で変化することができる動物は人間だけです。
人間だけが目標や達成すべき対象に対して、変化を自覚することができるのです。
つまり目標をもつことや、生きがいをもつことが、私たち人間の人間たる所以であり、その未来の設定ができていなければ変化することもできないということになります。
そのために、まず自分のなかに「未来はこうなりたい」「こうしたい」「こういう生きがいを実現したい」という目標を定める、自らの「オーナー」(自分に責任をもつ意識)をもつことが必要になるのです。
それがなかったり不安定なものであれば、あなたのなかにまず「自分という会社」のオーナーをつくることからはじめなければなりません。
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心身を蝕むファーストフードの食害
世界一長寿国の記録をただいま更新中!
平成16年7月16日に厚生労働省が発表した平成15年簡易生命表によれば、日本人の平均寿命は女性85.33歳、男性78.36歳となり、世界一の長寿国記録をさらに更新しています。
65歳以上の高齢者人口は2484万人(国民の5人にl人、10年後には4人に1人が65歳以上になると予想される)、100歳以上の長寿者は約2万3000人(最高齢者は福岡県の小山うらさん、114歳)を数えています。
簡易生命表とは、基準となる年の死亡状況が今後変化しないと仮定したときに、各年齢の該当者が平均的に見て今後何年生きられるかという期待値(平均余命)を表したもので、とくに0歳児の平均余命を平均寿命といいます。
戦後間もない昭和22(1947)年の平均寿命は、女性53.96歳、男性50.06歳であり、かつて織田信長が「人生50年、下天の内をくらぶれば夢幻のごとくなり」と謡った「人生50年」からのスタートでした。
その後、昭和35(1960)年には女性が70.19歳、昭和50(1975)年には男性が70.17歳まで延び、さらに昭和60(1985)年に女性が80.18歳を超えるなど、いよいよ80歳代の長寿社会への幕開けとなったのです。
明治生まれの老父母が、わが子を看とる
世界の三大長寿村といえば、中央アジアのコーカサス地方、南米エクアドルのビルカパンパ、パキスタンのフンザが有名ですが、
日本では東北大学の近藤正二博士が戦前の昭和10年代に、国内990箇所の町村を訪ね歩き、70歳以上の長寿者が多い村と少ない村に分けて、それぞれの共通性をつぶさに調査したことが知られています。
近藤博士が長寿村と認めた村のひとつに、山梨県(現在は北都留郡上野原町)の棡原という東京都と神奈川県に境を接する小さな集落がありました。
毎年、棡原の巡回検診を行っていた古守医院・占守豊院長は、昔から長寿村として名高いこの棡原地区では、70歳、80歳の高齢者が元気に働いているのに、40歳、50歳の壮年世代が病気で次々に倒れるという現実を目の当たりにしました。
はじめは大正生まれの中年世代が、やがて昭和一ケタ世代が成人病で急死したり、からだの不自由な生活を送るようになったのです。
明治生まれの老父母が働き盛りのわが子を看とるこの逆縁現象を、地元では「逆仏」と呼ぶようになりました。
ほろびゆく長寿村で何が起こったのか
明治生まれの長寿者たちは、主食にムギ、アワ、ヒエ、マメの穀類やイモを食べ、副食には季節の野菜や山菜など、いわゆる「粗食」をとって暮らしてきました。
同地区はJR中央線上野原駅から十数キロメートル離れた、平坦な土地の少ない急峻な山深い場所にあり、どこに出るのも交通の便が悪かったことから、長い間、ほとんど自給自足に近い生活を続けてきました。
そのため、肉や牛乳、乳製品を口にする機会は少なかったようです。
そのような「粗食」と見える食事をとりながら、この棡原地区の女性たちは多産で、母乳の出ない人はいなかったということです。
戦後の復興期を経て、駅からのバス路線が開通し、人々はマイカーでどこへでも出かけられるようになり、近くにコンビニができるようになると、棡原を取り巻く時代環境は大きく変わって、食べ物も白米かパン、肉、乳製品、鶏卵などが食卓に並ぶような「豊かな食生活」となりました。
ところが、「豊かな食生活」で育った(大正時代後期〜昭和一ケタ)世代に成人病が多発し、いつまでも達者な明治生まれの老父母が、中年のわが子に先立たれるという悲劇が起こってきたのです。
「豊かな食生活」にひそんでいた落とし穴
戦後の日本は、食糧難で満足な食事がとれなかった子どもたちの体位向上が課題とされ、それまでの「ごはん(白米)、みそ汁、漬け物」に代表される日本型「貧しい食生活」から、急速に「パンと牛乳、生野菜サラダ」をお手本にした欧米型の「豊かな食生活」へと大きな転換期を迎えました。
ちょうどそのころ、小麦に含まれるビタミンB1が頭をよくすると主張した慶應義塾大学医学部の林敲教授が、昭和35(1960)年に出版され、ベストセラーになった著書『頭のよくなる本』の中で、「米を食べるとバカになる」「せめて子どもの主食だけはパンにした方がよい」なる珍説を披露したことから、家庭の食事からいっせいに「ごはん(米飯)とみそ汁」離れが始まりました。
その当時、新聞社などが中心になって全国から「健康」な小学6年生を募集し、昭和53(1978)年まで健康優良児コンクールが行われていました。
審査の対象とされる「健康」の基準は、体格のよさ(身長と体重の大きな子ども)と虫歯のない児童でした。
少々肥満ぎみであっても、何はさておき、「大きいことはいいことだ」が最優先されていた時代だったのです。
成人した健康優良児の追跡調査がない
残念なことに、
この「健康優良児」たちがその後もずっと「健康優良人」であり続けたのかどうか、
あるいは過度の肥満におちいったり、糖尿病や心臓病への催患率が一般人よりも高くなっている可能性はないのか、
肝心の「健康優良児」追跡調査は全くなされていないようなのです。
ところで、これら「豊かな食生活」への先導役を務めたのが、戦後間もなく始まった学校給食であり、昭和30年代から官民挙げて推進された栄養改善普及運動でした。
なかでも、学校給食は日本型「貧しい食生活」を欧米型の「豊かな食生活」に変革する「生きた教材」として重要な役目を果たしました。
そもそもわが国では明治22(1889)年、山形県鶴岡町私立忠愛小学校で貧困児童を対象に昼食を与えたのが、学校給食の始まりといわれています。
ちなみに、当時の給食は「おにぎり、焼き魚、漬け物」の献立だったということです。
パンと牛乳にこだわる戦後の学校給食
昭和22(1947)〜25(1950)年にかけて、アメリカから無償で与えられた脱脂粉乳や小麦粉でスタートした学校給食は、もともとは欠食児童の救済対策から始まったものでしたが、
昭和29(1954)年の「学校給食法」成立以降は、「食事についての正しい理解や望ましい習慣をはぐくむと同時に、学校生活を豊かにし、明るい社交性を養う」という食事(栄養)教育の一環として位置づけられました。
ごはん(白米)はデンプン(炭水化物)だけだが、パン(小麦粉)にはビタミンB1が豊富であり、牛乳には骨を作るカルシウムが含まれていると教えられました。
戦後の一時期には「食(量)を補う」という役目をになった学校給食でしたが、飽食の時代になった現在でも「パンと牛乳」にこだわり続けているようです。
最近では、農林水産省が米の消費拡大を目的に学校給食への「米粉パン」の導入を進めており、専門家の間からはなぜごはんのまま(米飯給食)ではいけないのかと、その導入政策自体を疑問視する声が上がっています。
ファーストフード化した日本人の食生活
「欧米(の体格)に追いつき、追い越せ」を目標に始まった栄養改善普及運動は、ごはんとみそ汁、漬け物という「貧しい食生活」から一日でも早く脱け出し、パンや牛乳(乳製品)、肉、卵など欧米型の「豊かな食生活」を手に入れようというものでした。
東京オリンピックが昭和39(1964)年に開催されましたが、そのモットーは「より早く、より高く、より強く」という欧米スタイルの身体能力を競うものでした。
昭和38(1963)年には「タンパク質が足りないよ」、昭和42(1967)年には「大きいことはいいことだ」などのCMが流されました。
戦後の栄養教育に一貫して流れる思想は、およそ次の3つの指導方針に集約されています。
- 栄養のバランス(カロリー計算、各種栄養素をまんべんなく)をとりなさい。
- 1日の食事(3食)のうちに、合計で30品目以上をとりなさい。
- ごはん(米飯)は残してもいいから、おかずだけは全部食べなさい。
その結果、コメを食べなくなった日本人、食生活が欧米化した日本人、栄養素にこだわりすぎる日本人が量産されました。
そして、当初はじっくり時間をかけて調理し、ゆっくり食べるヨーロッパ流の食生活をめざしたものの、実際には手軽に調理してすぐに食べられるアメリカ流が受け入れられるようになり、日本人の食生活はあっという間にファーストフード化してしまったのです。
自然条件が農業を決め、主食を決める
パン、ケーキ、ラーメン、スパゲッティ、ピザなど、バターや調理油(油脂)と相性がよいカタカナ食品は、ほとんどが輸入小麦粉です。
ケーキや菓子パンなどには砂糖もたっぷり使われています。
一緒に甘いジュースなども飲みたくなります。
それに対して、国産の小麦粉は、うどん、まんじゅう、おやきなど、ひらがな食品に使われる、水が好きな重たい感じの小麦粉です。
ベストセラー『粗食のすすめ』を著した幕内秀夫氏(管理栄養士)は、
「輸入小麦が増えれば必然的に油や砂糖の消費量が増え、乳製品や食肉加工品も増える。
日本で食の欧米化が進んだのは、食肉の需要が拡大したからではなく、何よりも輸入小麦の増加によるものだ」
と鋭く指摘しています。
「健康の秘訣は「粗食」であり、米こそ「粗食」を支える原動力である」とする幕内氏は、日本に古くから受け継がれてきた「米(ごはん)を主食にする」知恵の背景にあったのは、日本の自然条件が農業を決め、農業(稲作)が「主食」を決めるということだとも述べています。
つまり、日本でいちばんたくさんとれたのが小麦ではなく米だったから、主食のごはんを中心とする食生活が成立し、また醤油やみそなどの発酵食品にしても、健康によいからわざわざ作ったわけではなく、食べ物が発酵しやすい日本特有の気候条件によるものだというのです。
日本人には、ごはん中心の食べ方が合う
積極的に「ごはん食」を勧める筑波大学の鈴木正成教授は、その利点を次のように述べています。
(1)ごはんはどんなおかずにも相性がよい……ごはん(白米)は味がついておらず、魚の煮付け、刺身など和風おかずだけでなく、ハンバーグ、ビフテキなどの洋風おかずでも「口中調味」が楽しめる。
しかし、パンは肉料理、乳製品など油っぽい洋風おかずにかたよりやすい。
�Aごはんはバランスのとれた栄養成分……エネルギーに変わりやすい糖質(炭水化物)と、人間の体内では合成できない9種類の必須アミノ酸をバランスよく含んでいる。
パン(小麦)にはリジン(必須アミノ酸のひとつ)が不足している。
�Bごはんは肥満、糖尿病を予防する……ごはんはそしゃくが必要な粒食なので、腸管での消化・吸収の速度がゆるやかで、インスリンの分泌を過度に刺激せず、血糖値の上昇が少ないので、太りにくく、糖尿病の予防効果が期待される。
かつて「米を食べるとバカになる」とまでいわれたごはんですが、日本の風土(自然条件に合った農業)に育まれたフード(FOOD)として、いま改めて注目されるようになったのです。
カテゴリー:サプリメントをとる前に
サプリメントをとる理由は?
サプリメントをなぜとるのか、その目的は大きく分けて2種類があります。
ふだんから補給しておきたい「不足しがちなサプリメント」
本来なら、毎日の食事でたっぷりとりたいビタミン、ミネラル、アミノ酸などは、健やかな生活を送るためにベースとなる不可欠な栄養素ですが、
過食によるエネルギーのとりすぎ、偏食による必須栄養素の不足、近年の野菜に含まれる栄養価の減少傾向など、通常の食生活では充分な量を補うことができず、どうしても不足がちになっています。
ふだんの食事でもこれら必須栄養素をとるように心がけつつ、「不足しがちなサプリメント」をバランスよく補給したいものです。
健康維持・増進・改善などを「サポートするサプリメント」
通常の食事ではなかなかとりにくい機能性成分を、その人のコンディション(体調の程度)や病気などの改善目的に応じてサポートするサプリメントです。
からだの代謝機能を高める成分を含んだ食品をはじめ、世界各地の伝統医療や民間医療に古くから伝えられてきたハーブや薬草、漢方薬で用いられる生薬など、中国やドイツでは医師が治療薬として処方するものまで、期待される効果にもさまざまな種類があります。
これらのサプリメントは、食品の栄養成分というよりは、その薬理効果を期待して用いることが多く、医師から薬を処方されている人は、服用する薬との相互作用に充分注意してください。
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病者、高齢者向けの特別用途食品もある
平成13(2001)年4月、新たな保健機能食品制度の創設に伴い、従来からの特定保健用食品に加えて、栄養成分の表示ができる栄養機能食品という分類がなされました。
これによって、特定保健用食品については一定の「健康への効果」を、栄養機能食品については一定の「栄養成分の役割」をそれぞれ表示することができるようになりました。
また、これとは別に健康増進法に定められている特別用途食品の分類もあります。
これは高血圧症や腎臓病患者のためにナトリウムやタンパク質を低減させた病者用食品、栄養について何らかの配慮が必要な乳児用調整粉乳、妊産婦・授乳婦用粉ミルク、高齢者用(そしゃく・えんげ困難者用)食品など、特別の用途に適するという表示を厚生労働大臣が許可した食品をいいます。
特定の「保健の用途」を表示するトクホ
特定保健用食品は、身体の生理機能などに影響を与える保健機能成分を含み、血圧が高め、血糖値が気になる、血中コレステロール値が高め、お腹の調子などが気になる人が、健康の維持・増進、あるいは特定の「保健の用途」のために利用する食品です。
「健康への効果」を表示する場合には、国において個別に生理的機能や特定の保健機能を示す有効性や安全性などに関するEBM(科学的根拠に基づく有効性)に関する審査を受け、許可を受けることが必要になります。
おもな「健康への効果」表示内容(おもな保健機能成分)は、およそ次のとおりです。
○お腹の調子を整える(各種オリゴ糖、ラクチユロース、ポリデキストロース、グアーガム分解物、サイリウム種皮、各種乳酸菌など)
○血圧が高めの人に(ラクトトリペプチド、カゼインドデカ ペプチド、ゲニポシド酸、杜仲茶配糖体など)
○コレステロールが高めの人に(大豆タンパク質、キトサン、低分子化アルギン酸ナトリウムなど)
○食後の血中の中性脂肪を抑える(ジアシルグリセロールなど)
○血糖値が気になる人に(難消化性デキストリン、小麦アルブミン、グァバ葉ポリフェノールなど)
○ミネラルの吸収を助ける(CCM=クエン酸リンゴ酸カルシウム、CPP=カゼインホスホペプチド、ヘム鉄など)
○虫歯の原因になりにくい(パラチノース、マルチトール、キ シリトール、茶ポリフェノールなど)
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サプリメントには、さまざまな形・組み合わせ効果がある
錠剤やカプセルなど手軽に飲める形状をしているものも多く見られますが、医薬品のように1日何回・何錠(何包)など医師が患者の病気や症状など、そのときの病態に応じて出す処方のように、決められた用法(服用の仕方)・用量(服用量)などはありません。
しかし、なかには脂溶性(脂質に溶けやすい)ビタミンのようにとりすぎると過剰症を起こすものや、特定の薬と併用すると副作用が出るものもあります。
サプリメントを利用する場合には、事前にラベル表示をよく読んで、含まれる栄養素の体内での働きや必要量をチェックしてください。
サプリメントには、単一型、複合(組み合わせ)型、総合(バランス)型の3タイプがあります。
(1)単一型サプリメント……1種類の特定な栄養素(成分)だけを含むもの。
(2)複合型サプリメント……一緒に組み合わせてとるとよりすぐれた効果が期待される、何種類かの栄養素が含まれているもの。
(3)総合型サプリメント……「マルチタイプ(マルチビタミン、マルチミネラル)」とも呼ばれており、食事だけでは不足しがちなビタミンやミネラル類が、総合的に必要とされる種類と量を考慮したうえで、バランスよく配合されているもの。
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健康の基本は正しい食生活、体を動かす習慣にある
「成人病」から「生活習慣病」へ
つい数年前まで、動脈硬化、心臓病、ガン、脳卒中、糖尿病、肝臓病など、竺成前後に多く発症し、仝死因に占める割合の高い慢性病のことを、「成人病」と呼んできました。
これは昭和40年代から、当時の厚生省が40〜60歳の働き盛りに多い病気を「成人病」ととらえ、35歳以上を対象に成人病検査を行う、会社や地域単位での定期検診を促進するなど、その予防対策に努めてきたものです。
なかでも三大成人病と呼ばれる脳卒中、ガン、心臓病による死亡者数の割合は仝死因の6割にも達し、血圧測定・心電図(高血圧、心臓病)、�]線撮影(ガン検診)、血液検査(コレステロール値、中性脂肪値、血糖値、尿酸値)などが重視されてきました。
しかし、年々「成人病」の若年化が進み、とくに血糖値の高い糖尿病では、肥満ぎみの小学生に「若年性糖尿病」があらわれるようになり、単なる成人(加齢)特有の病気ではなく、偏った生活習慣が原因で起こる病気であることが明らかになりました。
そこで、バランスの悪い食生活、慢性的な運動不足、ストレスの多い社会環境など、日常の生活習慣を改善することによって、病気の発症を予防したり、その進行に待ったをかけられると考えるようになり、厚生労働省は平成15年(2003)年9月から正式に「生活習慣病」という呼称を用いるようになったのです。
1977(昭和52)年、その当時のアメリカでは心臓病の死亡率が第1位、第2位はガンでした。
そして、心臓病の治療費だけでも同国の経済が破綻しかねないほど増大(同年の医療費は実に180億ドル=約25兆円にも上った)し、この危機的な事態を打開するために、さまざまな医療改革が進められ、ちょうどこの年に「国民栄養問題アメリカ上院特別委員会」が設置されました。
そこでは7年の歳月と数千万ドルもの国費が投入され世界各国から3000人以上の医学者・栄養学者の協力を求めて、「食事(栄養)と健康(慢性疾患)の関係」について世界的規模での調査・研究が行われました。
その5000ページにも及ぶ膨大な報告書は、ジョージ・S・マクガバン委員長の名前をとって「マクガバン・レポート」と呼ばれています。
マクガバン委員長は、
「どれほど巨額の医療費をつぎ込もうとも、それが固民のためになればいい。
しかし、実際の事態は全く逆で、このままの状態で推移すれば、アメリカという国家そのものが病気のために破産してしまうだろう」
とコメントしていますが、同レポートの中で、
「ガン、心臓病、脳卒中など慢性病は、肉食中心の誤った食生活が引き起こした食源病であり、これは薬では治らない。
われわれはこの事実を率直に認めて、ただちに現在の食事の内容を改善する必要がある」
と報告するとともに、ただちにその改善に取り組むよう強く勧告しています。
7項目にわたる具体的な改善目標の中身
マクガバン・レポートが打ち出した、7項目の具体的な改善目標は次のようなものです。
- (1)食べすぎをしない
- (2)野菜、果物、仝粒(末精製)穀物による炭水化物(糖質)の摂取量を増やす
- (3)砂糖の摂取量を減らす
- (4)脂肪の摂取量を減らす
- (5)特に動物性脂肪を減らし、脂肪の少ない赤身肉、鶏肉、魚肉に置き換える
- (6)コレステロールの摂取量を減らす
- (7)食塩の摂取量を減らす
マクガバン・レポートは、高カロリー・高脂肪の食品である「肉・乳製品・鶏卵」などの動物性食品の摂取を減らし、できるだけ末精製の穀類・野菜・果物を多くとるよう勧告しているのです。
また、同レポートを補足する形で発表された「食物・栄養とガンに関する特別委員会」の中間報告では、
「タンパク質(肉類)の摂取量が増えると、乳ガン・子宮内膜ガン・前立腺ガン・結腸(直腸)ガン藤ガン・胃ガンの発症率が高まる恐れがある」
として、
「従来の(欧米型)食事内容では脂肪とタンパク質摂取量は正の相関を示している(脂肪の多い欧米型の食事では、どうしてもタンパク質の摂取量が増大する)」
と指摘しています。
お手本とすべきは、昔の日本人の食事
そして、最も理想的な食事は元禄時代以前の日本人の食事であるとも書かれています。
つまり、それは精白されていないコメやアワ、ヒエ、ムギなど、おもに末精製の穀類、マメやキビ(雑穀)などを主食とし、季節(旬)の野菜や魚介類、海藻などをおかずにした時代の食事のことです。
アメリカ国内のマクガバン・レポートに対する反応は素早く、1979年には厚生省が「ヘルシー・ピープル」という生活習慣の改善による健康の実現を重点とする健康政策を発表すると、さらに1983年にはアメリカ科学アカデミーが「栄養とガン」というレポートを発表しています。
また、国立ガン研究所(NCI)は従来から行われている抗ガン剤・放射線・手術の三大療法によらない、全く新しい栄養療法の研究に着手し、
1990年には「デザイナーフーズ計画」という植物性食品(おもに野菜や果物)によるガン予防研究プロジェクトをスタートさせました。
NCIが推進したデザイナーフーズ計画
この計画では、長年実施されてきた疫学調査のデータをもとに、ガン予防に効果的な食品および食品成分、約40種類を研究して、重要度(上位ほどガン予防効果が高いと考えられる)に応じて積み上げられた、三相からなるピラミッド型の餌を作りました。
ちなみに、上位にはニンニク、キャベツ、ダイズ、カンゾウ(甘草=漢方では生薬に用いられる)、ショウガ、ニンジン、セロリ、バースニップ(欧米ではポピュラーなセリ科の野菜)などの野菜がランクされています。
一般的には緑黄色野菜のほうが淡色野菜よりも抗ガン効果があると思われがちですが、淡色野菜にもガンを予防する強力なパワーがあることが示されています。
寿司、豆腐の日本食ブームも
このようなマクガバン・レポートの提言は、慢性病の予防と健康維持に関心をもつアメリカの人々に大きな衝撃をもって受け止められました。
脂身(脂肪分)の多い牛・豚・羊肉の消費量が徐々に減ってきて、その代わりに脂身の少ない鶏肉やからだによい油(EPA・DHA)を含む魚肉の消費量が増えてきました。
ミネラルウォーターのペットボトルを持ち歩く人が増え、清涼飲料水もカロリーの少ない甘味料を使ったダイエットタイプのものが主流になりました。
ヘルシーなコメと魚肉の組み合わせである日本食の「寿司」が人気を集めたり、
大豆加工品の豆腐がいいと評判になると「豆腐」アイスクリームが登場したり、
インテリの間では日本式の食養生である「玄米菜食」を実践するマクロバイオティックが流行しました。
ベビーブーマー世代をむしばむ慢性疾患
アメリカで「食事(栄養)と健康(慢性疾患)の関係」に対する分析・研究に、政府だけでなく国民全体でこれだけ真剣に取り組むようになった背景には、大きな2つの理由がありました。
ひとつ目の理由は、第二次世界大戦後に生まれたベビーブーマー(日本でいう1947〜51年生まれ、団塊の世代に相当する)が直面する高齢化の問題です。
とくにアメリカでは戦後の大量生産・大量消費全盛の時代に、脂肪や砂糖たっぷりの「豊かな食生活」を満喫したベビーブーマーたちが、マクガバン・レポートが指摘した心臓病、ガン、糖尿病など慢性疾患への雁患率が高まり、健康の不安がいよいよ現実のものとなったことが挙げられます。
若いころはサーフィンや草野球に興じた元若者たちは、何とかして健康を取り戻そうと、運動不足の解消にジョギングを始めたり、ダイエットに効くビタミン剤などのサプリメント(栄養補助食品)を求めるようになったのです。
高額医療費を抑えるサプリメントに期待
もうひとつの理由は、原則として公的機関が行う国民皆保険の日本とは違い、多くは民間の健康(医療)保険がカバーするアメリカ独特の「健康保険制度」にあります。
もちろん、アメリカにも高齢者用のメディケア、低所得者用のメディケードと呼ばれる公的な健康保険制度はありますが、ほとんどの人は民間の保険会社が運営する健康保険に加入しています。
しかし、高額な保険料を支払わなければならず、そのためにアメリカ国民の2〜3割は健康保険に加入していないともいわれています。
アメリカではいったん病気になると高額な医療費がかかることから、少しでも医療費への出費を抑えるために、日ごろから病気にかからないための具体的な努力が求められています。
そのことから、人々は予防医学や代替医療、栄養学に裏づけられたサプリメントへの関心を高めているのです。
医薬品と食品の中間的な存在と位置づけ
1994年、アメリカで「栄養補助食品健康教育法(DSHEA)」が成立し、医薬品でも食品でもない、栄養補助という新しいカテゴリー(分野)が確立されました。
つまり、サプリメント(栄養補助食品)を明確に医薬品と食品の中間的な存在と位置づけて、健康に寄与するという科学的な論拠が明らかであれば、
FDA(食品医薬品局)にそのことを通知するだけで、サプリメント製品のラベルにその効果・効能を記載してもよいことになったのです。
当時の米大統領はベビーブーマー世代のビル・クリントンでしたが、
「食事がライフスタイルや寿命に与える影響に国民の関心が高まっている。
政府がサプリメントへの対応をアメリカ国民の健康増進のために改めることは、まさに時流にかなうものである」
と述べ、この法案に署名しました。
この法律の施行により、アメリカ国民は、「なぜ自分はサプリメント製品を利用するのか、現在の自分に不足している、あるいは積極的にとりたい栄養素(成分)は何か」を孝えながら、製品のラベルに記載された「からだにいい科学的根拠は何か」を慎重にチェックして、
「最も自分のからだに合う、質の高い製品を購入する」という自己決定・自己責任を求められるようになりました。
サプリメントは正しい生活習慣の応援団
サプリメントとは英語で「補足・増補・追加」を意味する言葉ですが、毎日の食事で不足しがちなビタミンやミネラルをはじめ、からだが必要とする特定の栄養成分を補うための食品であり、正式にはダイエタリー・サプリメント(栄養補助食品)と呼ばれています。
サプリメントは健康効果が期待されているとはいえ、あくまでも栄養補助「食品」なのです。
もちろん医薬品ではありません。
どこまでも健康の基本は正しい食生活、からだを動かす習慣(適度な運動)が車の両輪の働きをしているのであって、サプリメントはその強力な応援団なのです。
カテゴリー:サプリメントをとる前に
代謝療法が注目されてきた
現在、アメリカではこの11年間、ガンによる死亡率が徐々に減り続けています。
その他の生活習慣病もそれに準じて減少傾向を示すようになりました。
その大きな原因のひとつに、代替医療への評価の高まりとサプリメントの急速な普及が挙げられています。
1961年の米国農務省発表によれば、
アメリカ合衆国32州の耕地には、地中に含まれるミネラルの亜鉛やマンガン、セレニウムなどが不足していることが指摘されました。
近年、これらのことが体内の活性酸素の発生に関係し、ガンや生活習慣病の誘発源となることがわかってきたのです。
これまで私たち日本人は、どちらかというと、「クスリを飲んでいるからだいじょうぶ」とか、「医者にかかってさえいれば安心だ」など他人まかせの考え方に偏りがちで、
「自分の健康は自分で守る」あるいは「人間のからだが本来もっている自然治癒力を高める」といった姿勢が弱かったように思います。
そうした反省をふまえ、今日では西洋医学以外の治療法も注目されるようになり、漢方生薬や薬用ハーブ、各種サプリメント(栄養補助食品)などの「代替療法」が、最近では医療現場などにも取り入れられつつあります。
私たちのからだが約60兆個もの細胞からできていることは、すでによく知られているところですが、いまはその細胞のしくみや働きについても驚くほど精密な構造や機能をもっていることが明らかになっています。
それに伴って、世界中の医学や生化学分野の各専門機関において、生命についての研究が細胞や分子のレベルで行われてきました。
それによって、食事からとるべき微量栄養素の不足や欠乏が確認され、ビタミン類、ミネラル類、酵素類、多糖類、アミノ酸など、75種類以上の微量栄養素が、体内で有用な働きをする食物繊維に加えて補足する必要のあることが理解されてきたのです。
また、生活習慣病を引き起こす活性酸素の害についての理解が深まり、過酸化脂質(からだの細胞のサビ)の発生を防ぐ抗酸化成分を含むサプリメントへの関心が高まっています。
このような時代だからこそ、薬局や通販で入手できるサプリメントの正確な情報を得たい、ビタミン・ミネラル・アミノ酸など基本的栄養素の働きを知りたい、
いま危機的な状況にある日本の「食」を打開したいと願う方々のために、サプリメントに関する最新・最強の情報を当サイトでお届けしたいと思います。
なお、私はこれらのサプリメントを評価するときに、次の3つの条件を満たしているかどうかを目安にしています。
(1)歴史性……長い歴史を通して、継続して使用されてきたものであるかどうか
(2)科学性……現代医学から見て、その有効性とメカニズムが確かめられているかどうか
(3)実用性……多くの人々が使用した実績があり、満足いく結果が得られているかどうか
ひとりでも多くの方が正しい食生活を基本としながら、自分のからだに合うサプリメント活用の知恵を身につけて、健康で快適な毎日を過ごされるよう願っています。
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「生活習慣」から引き起こされる病気は?
「成人病」という呼称が、正式に「生活習慣病」と改められたのはつい最近のことですが、すでに平成8(1996)年12月に行われた公衆衛生審議会の意見具申の中で、
これまで「加齢」という要素に着指して用いられてきた「成人病」という概念規定を、生活習慣という物差しでとらえ直し、「食習慣、運動習慣、休養、喫煙、飲酒等の生活習慣から、その発症・進行に関与する疾患群」と定義すべきであると述べられています。
また、ここでいう「生活習慣病」の範囲については、現在までに次のような生活習慣との関連が明らかになってきています。
- (1)食習慣(インスリン非依存性糖尿病、肥満、高脂血症、 高尿酸血症、循環器病、大腸ガン、歯周病など)
- (2)運動習慣(インスリン非依存性糖尿病、肥満、高脂血症、 高血圧症など)
- (3)喫煙(肺扁平上皮ガン、循環器病、慢性気管支炎、肺 気腫、歯周病など)
- (4)飲酒(アルコール性肝疾患など)
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「死ぬときいちばん元気」になる
私は、食とサプリメント、またエクササイズの勉強してきて、「あっ、これはいいな!」と感じたのは、代謝を正常にするための「健康支援科ビタミン外来」です。
このビタミン外来についてわかったことは、
継続していればどんなに高齢でも、たとえ病気をもっていても、時間はかかりますが代謝は必ず改善する(健康になる)ということでした。
最初はまったく効果が現れなかった人でも、黙々と実践し一年二年と経過していくうち、徐々に結果が現れ、最終的には加速度的に代謝が改善されていくのです。
そしてこれは、まさにビジネスでいう「成功曲線」に一致しているように思いました。
成功曲線とは最初はじりじりとしか上向かず、やがて加速度的に上昇する曲線のことで、ビジネスなどで成功を収めた人や、成功しつつある人が体感している一つの真理です。
これは、ビジネスにおける真理だけでなく、健康づくりにおいても、どうやら当てはまるようです。
この成功曲線を理解しておけば、実行したりしなかったり、また自暴自棄になることなく、自信をもって死ぬまで健康づくりを実践し続けることができるようになるのです。
また、これを理解しておくことは、人生の最大目標である、生きがいの追求にもプラスになると思います。
この成功曲線には、成功する理由と、成功できない理由といった二つの真理が隠されています。
成功する理由は、なにごとにおいてもそうですが、最初からうまくいくことはほとんどなく、失敗の連続でなかなかよい結果は得られません。
しかし、その失敗の連続から、試行錯誤の末に成功への糸口を見つけるのです。
成功している人は、必ず失敗を経験しています。
失敗した数だけ、うまくいく方法を考え、実践し、それを継続させて成功にたどりつけたのです。
成功できない理由ですが、これには二つの原因が考えられます。
その一つは、まず目標が定まっていなければ成功することはないということです。
これは、健康づくりにも同じことがいえます。
目標をもたずに毎日なにもせず少しずつ悪くなっていくのと、目標をもって毎日こつこつと健康づくりをして少しずつよくなっていくのでは、5年後、10年後にどれだけの差が出るかば、火を見るより明らかです。
なにも意識せずに偶然成功を手に入れることはできないのです。
もう一つは、せっかく立てた目標をあきらめてしまうことです。
その最大の理由は、成功に至るまでの道のりが、最初はゆっくりとしか上向かない曲線だということにあります。
努力の成果がはとんど感じられないために、めげることになりあきらめやすくなるのです。
やったりやらなかったりで成功を手に入れた人はいません。
それと同じように、健康づくりも毎日実践してはじめて、健康を維持増進できるようになるのです。
の成功曲線に乗ることができれば、食べたものをエネルギーに換える「エネルギー代謝」、古い細胞を生まれ変わらせる「新陳代謝」など、代謝一つひとつを促進でき、理論上「死ぬときいちばん元気」になれるのです。
健康寿命を延ばして、歩いて天国に行きましよう!
日本は、めざましい速度で世界1位の最長寿国となりましたが、高齢者が増えるとともに生活習慣病や寝たきり、痴呆などが急増しているという現実もあります。
単なる寿命の長さだけでは意味はなく、その質(QOL − クオリティ・オブ・ライフ)が意識され、どうすれば総合的に健康で充実した人生を死の間際まで維持できるかを考えなければならなくなったのは、必然ともいえます。
このような流れのなかで、特に21世紀になってから、重要視されるようになってきたのが「健康寿命」です。
人生50年といわれていた時代には、いかに長く生きるかということがテーマでした。
しかし、人生80年の時代となったいま、元気で活動的に暮らせる時間の長さの指標となる健康寿命を、いかに延長するかが新しい課題となったのです。
この健康寿命の延長という目標に対し、国は1995年6月の厚生統計協議会で、日常生活動作(ADL:Acttivities of Daily Living)、つまり、人が独立して生活するために必要な日常の基本的動作群を具体化させました。
その動作とは、起居・移動動作については、「寝返り」「起き上がり」「立ち上がり」「車椅子での移動」「杖や歩行器を使用しての歩行」「独立歩行など」ができるかどうか、
また身の回りの動作では、「食事」「排泄」「整容(身だしなみを整える)」「更衣(衣服の着脱)」「入浴」などがその指標となっています(厚生統計協議会は旧厚生省組織令第94条の規程により置かれた審議会)。
これらは、現在の介護保険制度においても、その根幹を支えている指標となっています。
もちろん、前記したのは基本的な動作の最低条件であり、私が考える、または目指すべき健康「死ぬときいちばん元気」「歩いて天国に行こう」とは、やや方向性が違いますが、本質は同じだと思います。
では、世界の平均「健康年齢」がどうなっているかというと、
- 第1位:日本 − 74.55歳
- 第2位:オーストラリア − 73.2歳
- 第3位:フランス − 73.1歳
- 第4位:スウェーデン − 73.0歳
- 第5位:イタリア − 72.7歳
(WHO調べ/191ヶ国対象)
となっており、これまた日本は堂々の第1位です。
日本だけを抜粋して男女別で見ると、女性は77.2歳、男性が71.9歳。
これを厚生労働省が2000年にまとめた簡易生命表の平均寿命と比べてみると、女性朗84.62歳、男性77.64歳ですから、
単純に引き算をすると、女性は7.42年、男性は5.74年も病院への入退院をくり返したり、寝たきりになるなど、生きがいのある日常生活を過ごせない、ただ「生かされている」状況になっているのです。
女性で約7年半、男性で約6年です……。
このあいだ、生きがいもなく、ただズルズルと死を待っているだけの時間を過ごすのは辛いことです。
だからこそ、寿命と健康年齢の差を少しでもなくすこと、いや健康年齢が寿命を超えるよう指導することが、医療従事者の目的であり皆さんにも目指していただきたいことなのです。
ちなみに健康年齢が最も短い上位3回を列記してみますと、
- 第1位:シエラレオネ− 25.9歳
- 第2位:ニジェール − 29.1歳
- 第3位:マラウイ − 29.4歳
となっており、これらの国はすべてアフリカです。
そのおもな要因は、内戦とエイズが原因といわれています。
もちろん平均寿命も短いことでしょう。
私たち日本人は本当に恵まれているのです。
食生活、衛生、治安、医療など、あらゆる安定によって長寿を手にし、次の高次元へとさしかかっているのです。
しかし、恵まれすぎた結果として、足腰が弱り、肥満や生活習慣病が増え、生命寿命と健康年齢の差が大きくなってしまったというのでは、意味がありません。
老後が存在する動物は、人間だけです。
特に女性は、生殖機能を失ってから30〜40年も生きる稀有な存在です。
通常の生物は、受精した瞬間か、生殖機能を失うと死んでしまいます。
ということは、人間の老後には、なんらかの生物学上の役割があると考えられるのではないでしょうか。
老後の役割をきちんと創造し、お年寄りの生きがいの追求のお手伝いをすることは、高齢化社会を豊かな社会にしていくうえで、最も重要な課題といえます。
カテゴリー:サプリメントをとる前に
「自立して健康に暮らせる寿命」をめざす
先に日本人の平均余命が世界一記録を更新中であると紹介しました。
しかし、近年、世界的な関心を集めているのは、寝たきりや痴呆といった「介護を必要とする状態」になる前の「自立して健康に暮らせる寿命」です。
この新しい指標は平均余命(寿命)などと区別して、「健康寿命」と呼ばれています。
平成12(2000)年4月、厚生省(翌年からは厚生労働省)は「すべての国民が健康で明るく元気に生活できる社会」の実現をはかるために、働き盛り世代の死亡率を減少させ、痴呆や寝たきりにならない状態で生活できる期間(健康寿命)をできるだけ延ばすことなどを目標に、個人と社会が力を合わせて推進する国民健康運動「健康日本21計画」をスタートさせました。
それに先がけて(平成11年)、厚生省研究班は国民生活調査などから、初めて日本人の「健康寿命」を試算しました。
その結果、65歳の健康寿命の全国平均は男性で15.1年でした。
この年齢の平均余命は21.2年(86.2歳まで長寿可能)とされていましたから、差し引き1.6年が要介護期間となります。
これが女性では65歳の健康寿命の全国平均が18.4年。
この年齢の平均余命は21.2年(86.2歳まで長寿可能)ですから、要介護期間は2.8年ということになります。
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不老・長寿を目指す食生活10ヶ条
「ごはん食」にも配慮した「食生活指針」
平成12(2000)年、「健康日本21計画」が発足した同じ年に閣議決定された「食生活指針」は、国民が日々の生活の中で「何をどれだけ、どのように食べたらよいのか」、具体的に実践できる目標として新たに策定されたものです。
これまで戦後の栄養教育が欧米崇拝に傾いていた部分をやや修正する方向で、日本人の長寿を支えた「ごはん食」文化の側面にも若干は配慮しながらまとめられています。
ふだんからの健康維持・増進をはかるために、あるいは病気や体調の回復を目的にしてサプリメントをとる場合も、基本はあくまでも正しい食生活にあります。
これには末尾に「文部省決定、厚生省決定、農林水産省決定」との注釈がついており、いささか八方美人的なまとめ方になっているきらいはありますが、この実践項目の中には毎日の食生活に生かしたい内容が多く含まれています。
小さな実践項目を食生活にうまく生かす
(1)食事を楽しむ
☆こころとからだにおいしい食事を味わって食べる。
☆毎日の食事で、健康寿命をのばす。
☆家族の団欒や、人との交流を大切にする。
☆食事づくりに参加する。
(2)一目の食事のリズムから、健やかな生活リズムをつくる
☆朝食で生き生きした一日を始める。
☆夜食や間食をとりすぎないようにする。
☆飲酒はほどほどにする。
(3)主食、主菜、副菜を基本に、食事のバランスをとる
☆多様な食品を組み合わせる。
☆調理方法が偏らないようにする。
☆手作りと外食や加工食品・調理食品をじょうずに組 み合わせる。
(4)ごはんなどの穀類をしっかりとる
☆穀類を毎食とって、糖質からのエネルギー摂取を適正に保つ。
☆日本の気候と風土に通している米などの穀類を利用する。
(5)野菜・果物、牛乳・乳製品、豆類、魚なども組み合わせてとる
☆たっぷり野菜と毎日の果物で、ビタミン、ミネラル、食物 繊維をとる。
☆牛乳・乳製品、緑黄色野菜、豆類、小魚などでカルシウ ムを十分にとる。
(6)食塩や脂肪は控えめにとる
☆塩辛い食品を控えめに(食塩は1日10グラム未満)。
☆脂肪のとりすぎをやめ、動物、植物、魚の脂肪をバラン スよくとる。
☆栄養成分表示を見て、食品や外食を選ぶ習慣を身に つける。
(7)適正体重を知り、日々の活動に見合った食事をとる
☆太ってきたかなと感じたら、体重を量る。
☆ふだんから意識してからだを動かすようにする。
☆美しさは健康から。
無理な減量はやめる。
☆しっかり噛んで、ゆっくり食べる。
(8)食文化や地域の産物を生かし、ときには新しい料理もとる
☆地域の産物や旬の素材を使うとともに、行事食を取り入れながら自然の恵みや四季の変化を楽しむ。
☆食文化をたいせつにして、日々の食生活に生かす。
☆食材に関する知識や料理技術を身につける。
☆ときには新しい料理を作ってみる。
(9)調理や保存をじょうずにして、無駄や廃棄を少なくする
☆買いすぎ、作りすぎに注意し、食べ残しのない適量を心がける。
☆賞味期限や消費期限を考えて利用する。
☆定期的に冷蔵庫の中身や家庭内の食材を点検し、献立を工夫して食べる。
(10)自分の食生活を見直す
☆自分の健康目標を作り、食生活を点検する習慣をもつ。
☆家族や仲間と、食生活を考えたり、話し合ったりする。
☆学校や家庭で食生活の正しい理解や望ましい習慣を身につける。
☆子どものころから、食生活をたいせつにする。
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「健康寿命」を延ばすための3つの機能を活性化させる知恵とは?
生活習慣病を予防し、ストレスに負けない健康を維持する目的で、サプリメントを味方につけることは、死ぬまで元気に生きる「健康寿命」を延ばすための、21世紀の知恵でもあるのです。
正しくサプリメントを活用するためには、
- 自然治癒力を高める機能、
- 活性酸素の害を抑える機能、
- 腸内細菌の善玉菌を増やす機能、
この3つの機能を活性化させることが何よりも必要です。
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健康情報に惑わされないために
テレビや雑誌をはじめとして、いまの世の中にはありとあらゆる健康情報が氾濫しています。
なかには、明らかに偽りのものもあれば、嘘か異か判断しうらいものもあります。
たとえば健康によいといわれるさまざまな野菜や果物などの健康食品にしても、サプリメントなどの健康補助食品にしても、
「この食品はこれに効く」といわれると「試してみようかな」と思うのは、病気を持って悩んでいる方には、仕方のないことです。
しかし、そのようなものでよくなった、健康になったという話は残念ながら聞いたことがありません。
そもそもこうした健康情報を受けて、紹介されている健康食品や健康法を生かすためには、そのものに対する十分な知識が必要なのです。
つまり、きちんと理解されていなければ効果が出ないということに気づかなければなりません。
なにかひとつの食品やサプリメントだけで病気が治ったり、症状が改善されることはありません。
皆さんはニンジンが身体によいことはご存知だと思いますが、それではニンジンだけをずっと食べていったらどうなってしまうでしょうか。
ウサギになってしまう?
というか、ウサギになる前に死んでしまいます。
それは、ニンジンが生きていくために必要なすべての栄養素が含まれているわけではないからです。
当然ウサギもニンジンだけでは死んでしまいます。
つまりニンジンが身体によいというのには、ある前提が必要なのです。
きちんとした食事のとり方や運動を行っていて、それにニンジンが加わることでニンジンの身体によい部分が引き出されるのです。
サプリメントにしても同じです。
サプリメントだけを補給しても私たちは健康にはなれません。
むしろ有害なものにしかならないのです。
サプリメントの効果を期待するのであれば、その効果をきちんと引き出す食事のとり方、運動の仕方を同時に理解し、実践しなければサプリメントの効果を引き出せないのです。
魔法の食品、魔法のサプリメントなどありません。
情報は、多面的にとらえなければならないのです。
「サプリメントは現代食を救う救世主」でもあるし「現代食という奇形が生み出した奇形児」でもあるのです。
いい面、悪い面もきちんと理解してから使うべきです。
この多面的な情報が同時に与えられていないのが皆さんのさまざまな不信感を生んでいるのです。
当サイトは、サプリメントの効果を引き出す食のとり方、運動の仕方を書いたものでもあり、食の効果を引き出す、サプリメントのとり方を記したものでもあります。
サプリメントを新しい食生活改善として迎えいれるためには、食と健康づくりのなかでの位置づけをしっかり理解して実践されることをおすすめします。
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サプリメントが栄養学と予防医学を進化させ、医療を救う
医療でよく使われる言葉に「バランスのよい食事」と「適度な運動」というのがあります。
よく耳にする言葉だと思いますが、この言葉が示す内容が具体的におわかりになるでしょうか。
改めて問われると、あいまいで無責任な言葉であることに気がつかれると思います。
医者は、栄養学、運動生理学、健康学を学んでいません。
医者は、病気の専門家であって健康の専門家ではないのです。
それでは、医療というものは、なにを目指して病気と闘っているのでしょうか。
20世紀までの医療は、まさに「死の回避」という言葉で集約できました。
「救命」「延命」という「死なない」医療をテーマに突き進んできたといえます。
そしてそれには、莫大な費用がかかりましたが、その診断および治療の技術は、いきつくところまで進化したといってよいでしょう。
その努力と献身には、一国民として頭が下がる思いです。
しかし、気がついてみると日本はいま、治癒することのない慢性疾患に覆い尽くされようとしています。
「治す」「救う」が合言葉だった医療では、歯が立たない相手が蔓延しはじめているのです。
これまでの医療の考え方では「治せない」そして「救えない」病気、これまでの治療法がことごとく適用しない、捉えどころのない相手、それが「治らない」と定義された慢性疾患なのです。
いまや、延命は患者さんの苦しみをただ長びかせるだけで、非難の対象となり、「死の回避」という絶対的な医療者の価値観およびアイデンティティは失われ、医療はその目的を見失いつつあります。
そして医療というものに全幅の信頼を寄せていた国民は、私たち医療者以上に戸惑っているというのが現状ではないでしょうか。
けれども、「治せない」「救えない」、だからすることがない、とあきらめてなにもしない、というのではあまりに無責任です。
病気は治せなくても、命は救えなくても、患者さんが生きている限り続く「人生」は教えるのではないか、
それに対して、医療者だからこそできることを最大限やってみてはどうか、こう考えて、私は、いままで医療とはまったく逆のベクトルである「健康の追求のサポート」という座標軸を加えてみてはどうかと考えます。
それが 「サプリメント」を使った健康づくりを提唱する「健康支援科ビタミン外来」なのです。
健康の裏側の専門家である医者達だからこそ、健康というものにさまざまな思いや考えが出てくるのではないかと思うのです。
積極的キュア(治療)はできなくても、積極的ケアを追求するという考え方は、世界のさまざまな医療に存在しなかったというわけでは決してありません。
じつは漢方をはじめとする東洋医学は、この考え方を非常に重要視していて、病気を未然に防ぐ「末病」(病気にならないために、いまなにをしたらよいのか)という考え方が治療の中心になっています。
東洋医学のなかでは、末病のアドバイスができる医者を聖医といい、その称号はさまざまな医者のなかで最高位に位置しています。
話が脱線してしまいました。
私が漢方を勉強していたとき、ふと、漢方とは結局ミネラルとハーブなのではないかと思ったことがあります。
その後サプリメントについて勉強したときに逆のことを考えました。
つまりビタミン、ミネラルなどの栄養素だけでなく、ハーブなども含めたサプリメントは西洋で生まれましたが、じつは東洋医学のような体系だった正しい使い方をつくり上げれば、西洋の漢方になりうる可能性を秘めているのではないかと考えたのです。
それを徐々に体系立てて、実践しているのが「ビタミン外来」なのです。
サプリメントには、食べたものをエネルギーに換える「エネルギー代謝」、古い細胞を生まれ変わらせる「新陳代謝」など、あらゆる生理機能にかかわる「代謝」に関与する力があります。
その種類を簡単に列記してみると、現代食で不足している栄養素のビタミン、ミネラル、プロテイン、大豆の油であり細胞膜や神経伝達物質の原料であるレシチン、
局所ホルモンのプロスタグランジンの材料となる魚の油であるEPA・DHA、第六の栄養素といわれるファイバー(食物繊維)という狭義のサプリメント。
また、薬理作用を有し、数千種も存在するといわれるハーブなどの広義のサプリメントがあります。
このサプリメントの登場により、栄養学は現在までの栄養素学と三大栄養素の栄養バランス学に加え、カロリーと副栄養素のバランスを考慮した栄養代謝学にさらに力点を置かなくてはならなくなり、副栄養素どうしのバランスをも考慮しなければならなくなりました。
より食の変化に即した栄養学の進化が促されています。
さらに、研究が進み、解明されつつある日本人特有の遺伝性や代謝システムへの配慮も重要な課題です。
医者のいう「バランスのよい食事」の指す意味は、刻々と進化しているのです。
栄養代謝学とともに重要な運動生理学では、新陳代謝、エネルギー代謝それぞれに合った運動を追及しなくてはなりません。
最近よく耳にするダンベル体操などのレジスタンス運動と、ウォーキングなどの有酸素運動、その両者をバランスよく行うことが、「適度な運動」ということになるのです。
健康に必要な「バランスのよい食事」と「適度な運動」の意味がご理解いただけたでしょうか。
この栄養学や運動生理学の進化の上に乗っているのが「健康学」で、そのそれぞれをつなぎ、融合させるのが私たち医者の役割ではないでしょうか。
これからの医者には、栄養学、運動生理学、健康学が必要ではないかと考えています。
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ヘルス・プロモーションは、病気を防ぐだけでなく、治療をもサポートする
最近気づいたことがあるのですが、「医療技術者の行っている医療の土台が壊れてきているのではないか」ということです。
整形外科医は、
骨折した場所を再骨折したり、
アトピー性皮膚炎がひどくてギプスが巻けなかったり、
骨粗髭症に対し保険薬であるカルシウム、ビタミンD、ビタミンKを処方してもまったく骨密度の改善が見られなかったり、
手術が必要なのに全身状態が悪く手術ができない、
などの症例が徐々に増えてきています。
基本的に私たちが行う医療とは、患者さん自身の自己治癒能力の上に成り立っています。
この自己冶癒能力とは、病気にかかる前の病気を防ぐ力であり、発症後はその病気と闘う力であり、さらにその病気に付随する合併症を防ぐ力であり、医療技術者達の行う治療の副作用にも耐える力でもあるのです。
この力がなければ医療は、お手上げです。
あくまでも治療とは、自己治癒のサポートであり、最終的に病気を治すのは、医療者ではなく患者さんご自身なのです。
ご自身でできることはなにか、医療機関でできることはなにかを把握して、自分でできることを実行したうえで医療機関を利用すると、いま以上によい結果が得られるということをご理解ください。
リスク・リダクションと同じように、病気を防ぐことがヘルス・プロモーションの第一の役割ですが、治療の土台づくりがヘルス・プロモーションの大切な第二の役割となります。
以下の六つが病気をもっている方々に対するヘルス・プロモーションの第二の役割です(ほかに四つの役割がありますが、後述します)。
(1)自分で病気をコントロールし修復する力を最大限に高めること
(2)医療で行われる治療の効果を高めること
(3)医療で行われる治療の副作用に耐えうる力を身につけること
(4)病気から生まれてくる合併症を防ぐこと
(5)病気そのものの再発を防ぐこと
(6)その病気以外の病気にかかるのを防ぐこと
ちなみにリスク・リダクションの役割は、第一に病気そのものの発症を未然に防ぐことですが、発症してしまった疾病コントロールに関しては、ほとんど効果はなく病気の再発を防ぐ程度にとどまります。
リスク・リダクションは、予防のための予防であり、ヘルス・プロモーションは、治療のための予防ということになります。
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マイナス発想のリスク・リダクションからプラス発想のヘルス・プロモーションへ
健康づくりおよび予防には基本的に二つの考え方があります。
その一つが 「リスク・リダクション」というもので、健康を脅かす危険因子(リスク)を取り除く(リダクション)という考え方です。
禁煙や過度の飲酒の制限、塩分の過剰摂取の制限、油や脂肪の多い食品の制限などがこれです。
すでに実践している方も多いことと思います。
しかし現代人にとって、こうした健康を脅かす生活習慣を積極的に制限していく節制(セービング)の考え方は、あまり得意ではないようです。
未来の健康のためだけに、いまストレスを感じながらなにかを我慢するということは確かに難しいことでしょう。
現にこの実践により病気が減ったという報告はなく、いまも生活習慣病は増加の一途をたどっています。
そこで21世紀には、もう一つの考え方が必要となってくるのです。
それが積極的に健康を維持増進していくために、新しい習慣を実践していく「ヘルス・プロモーション」(プロモーション=促進)という考え方です。
リスク・リダクションがいままでの生活習慣から、なにかをマイナスしていたのに対し、ヘルス・プロモーションは、いままでの生活習慣に、なにかをプラスしていく積極的なものです。
このヘルス・プロモーションは、将来の健康のためだけでなく、いま現在のコンディションも改善できるので、現代人には取り組みやすい方法といえるでしょう。
ヘルス・プロモーションという考え方は、その病気を引き起こす危険因子や原因だけを追究する発想からは生まれてきません。
その病気にどうしたらうまく「順応」できるのか、
どうしたら病気をもっていても「身体全体がいまよりよくなる」のかということを追求することからはじまります。
つまり、病気をマイナス発想で見るのか、プラス発想で見るのかで、対応策が異なるということです。
「病気だから仕方がない」のではなく「病気だからこそ有意義な人生を過ごせる」という考え方もあるはずです。
病気をもっているからこそ、より健康を目指そうという考え方を実践化するヘルス・プロモーションは、21世紀の新しい「治療」ともいえるのではないでしょうか。
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健康は、自分で作る
20世紀、医療は、その有史以来の長い歴史のなかで最大の変革を遂げました。
それは、インフォームド・コンセント(以下I・C)という考え方の導入です。
I・Cとは、患者およびその家族が医療者からきちんと病気に対する一連の説明を受け、同意したうえで納得できる治療を行うことです。
わかりやすくいうなら、治療の決定権は医師ではなく患者自身にあるということです。
このI・Cの導入により医療のなかでの医療者と患者の関係が180度変わりました。
これまでは、医療者のいうことであれば、なんでも信じて従わなければならなかったものが、これからは検査を受けるか受けないかということから、治療の選択まで、すべて自分で決められるようになったのです。
つまり、患者さんがプレーヤーで、医療者はサポーターという立場になったのです。
とはいっても、現状を現場で見ていますと、自分で決めることができるようになったというよりは、決めなければならなくなったという捉え方のほうがまだまだ多いような気がします。
医療者は 「とりあえず説明しておく」、患者は「とりあえず同意しておく」といった感じで、なにか手続き的なものになっている気がします。
その原因は、いろいろなことが考えられますが、医療者と患者の両面で分析してみると、医療者は西洋医療という一面的な治療法しか基本的にはもち合わせていないため、治療の選択肢をつくれないでいます。
医療者は、東洋医学をはじめとしたさまざまな医学を学び、医療として実践していく必要があるのではないでしょうか。
また、患者がその権利を行使するためには、権利の取得と同時に発生するはずの義務を行わなければなりません。
しかし、それがなんなのかわからないため、「狐につままれた」状況なのではないでしょうか。
義務を負えば権利が保障されるように、権利が発生した場合、当然義務も発生するのです。
I・Cという権利を行使するためには、患者は、なんらかの義務を果たさなければなりません。
その義務とは、国民一人ひとりが「自分の健康は自分で守る」ということを病気の有無にかかわらず実践していくことではないかと思うのです。
しかし、I・Cの要求する自己責任は、その理念が崇高なだけにレベルは高く、健康、予防の理解はもちろん、病気の知識、そしてそれらを自身の人生に照らし合わせ、治療法を選択していく能力を身につけなければならないのですから一筋縄ではいきません。
まず国民一人ひとりが自分自身の生きがいとはなにかを明確化し、健康の追求の必要性を自覚することが第一歩です。
そして「自分の健康は、自分で守る」術を学び、実践していくことが必要です。
患者が権利を行使できるようにするために、医療者にはもう一つ課題があります。
患者は「自分の健康は自分で守る」術を知らなくて困っているのですから、そこをだれかがどこかで支えなければ、いつまで経ってもI・Cは成就しないのです。
私は、医療者が病院という場所を利用してそれを行うべきではないかと考えています。
すべての医療機関に、予防を目的とする健康支援科が必要なのです。
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健康ってなに? 予防ってなに?
私たちは、一般的に、病気でないことを健康と考えがちですが、「病気でないこと=健康」ではありません。
いまは病気ではなくても、
家系的にガン家系や脳卒中家系ということで不安を抱えていたり、
体質的に風邪を引きやすかったり、
不安やイライラ、ストレスなどを感じやすかったり、
不眠気味、健忘、集中力欠如、神経衷弱などの素因があれば健康とはいえないのです。
また社会的に見ても、成績が悪い、友人関係がうまくいかない、家庭や仕事がうまくいかないなどの悩みを抱えていることも、やはり不健康といえます。
身体だけでなく、精神的にも安定し、その能力を社会や家庭生活のなかで十分に還元できてはじめて健康といえるのです。
WHO(世界保健機関)では、「健康とは、単に病気でない、虚弱でないということだけでなく、身体的、精神的、社会的な機能の円滑な調和を意味するものである」と定義しています。
そのように考えると、現代人で「私は、健康です」と胸を張っていいきれる方は少ないのではないでしょうか。
さらにもう少し掘り下げてみましょう。
ヘルス(Health:健康)の語源はギリシャ語でホロス(Holos)全体、丸ごと、完全な、という意味です。
つまり健康とは、身体、精神、生活、環境、家族、社会、仕事、将来、子孫とその未来、社会の未来、地球の未来などすべてをひっくるめて考えていかなければならない総合的なものなのです。
総合的ではない部分の健康などありえません。
しかし、現代医療における治療は、「部分を改善する」という考え方をもっています。
つまり、「病気でないこと=健康」ではないと同じように、「病気を治すこと=健康づくり」ではないというわけです。
医療における治療とは、健康づくりとは無縁の行為であり、健康の裏側に位置するのです。
医療者は、部分の改善が必ずしも全体の改善につながらないということを知ったうえで、常にそのことに配慮して医療を行っています。
部分のプラスと全体のマイナスが同居しているのが医療行為なのです。
それは、ガン患者に抗ガン剤を使用したところ副作用により免疫力が下がり、肺炎にかかり重篤な状況に陥ってしまったり、風邪を治すために薬を飲んだら副作用で眠気がひどく仕事にならなかったりといった事例は、枚挙に暇がないことからもわかります。
なにがいいたいかといいますと、「健康づくり」に、医療における「部分を改善する」治療の考え方を使ってはいけないということです。
「健康づくり」は、常に全体がよくなることを意識した方法を考えていかなければならないのです。
たとえば、ダイエットと称しカロリーを落としたことにより体重は減ったけれど、
骨量も減り骨粗鬆症になってしまった、体脂肪率は増加した、ではなんにもならないのです。
これではダイエットではなく、単なる飢餓痩身法です。
ですから健康づくりには、全体がよくなっているという正しい評価法が必要となってくるのです。
それができなければ本当の意味でよくなった、健康になったとはいえないのではないでしょうか。
「健康」とは、あなたがあなたらしく現代社会を生きぬいていくために日々積み上げてきた総合力ともいえます。
健康になるためだけに生きている人はいません。
健康は生きる目的ではなく、生きる目的を支える伴侶なのです。
私たちは、与えられた環境のなかで自分の生きがいを追求し、幸福になるために生きているのです。
ということは、なにを目的に生きているかを明確にできていなければ、健康づくりは無用の長物ということになります。
生きる目的がないというのは、究極の不健康ではないかと思います。
まず健康づくりの第一歩目は、生きがいをつくるということです。
「健康とは、現代環境の変化に対し、心身全体の良好な状態を維持増進しながら順応し、生涯にわたり社会や家庭生活において有意義な日常活動(生きがいの追求)を行うこと (自分自身で納得のできる人生を送ること)」
であり、「予防とは、生きがいや幸福の追求のために、現代環境の変化に対し順応し、かつ心身全体を良好な状態に保ち続けるのに最低限必要な活動を行うこと」をいうのです。-----
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