ヘルス・プロモーションは、病気を防ぐだけでなく、治療をもサポートする
最近気づいたことがあるのですが、「医療技術者の行っている医療の土台が壊れてきているのではないか」ということです。
整形外科医は、
骨折した場所を再骨折したり、
アトピー性皮膚炎がひどくてギプスが巻けなかったり、
骨粗髭症に対し保険薬であるカルシウム、ビタミンD、ビタミンKを処方してもまったく骨密度の改善が見られなかったり、
手術が必要なのに全身状態が悪く手術ができない、
などの症例が徐々に増えてきています。
基本的に私たちが行う医療とは、患者さん自身の自己治癒能力の上に成り立っています。
この自己冶癒能力とは、病気にかかる前の病気を防ぐ力であり、発症後はその病気と闘う力であり、さらにその病気に付随する合併症を防ぐ力であり、医療技術者達の行う治療の副作用にも耐える力でもあるのです。
この力がなければ医療は、お手上げです。
あくまでも治療とは、自己治癒のサポートであり、最終的に病気を治すのは、医療者ではなく患者さんご自身なのです。
ご自身でできることはなにか、医療機関でできることはなにかを把握して、自分でできることを実行したうえで医療機関を利用すると、いま以上によい結果が得られるということをご理解ください。
リスク・リダクションと同じように、病気を防ぐことがヘルス・プロモーションの第一の役割ですが、治療の土台づくりがヘルス・プロモーションの大切な第二の役割となります。
以下の六つが病気をもっている方々に対するヘルス・プロモーションの第二の役割です(ほかに四つの役割がありますが、後述します)。
(1)自分で病気をコントロールし修復する力を最大限に高めること
(2)医療で行われる治療の効果を高めること
(3)医療で行われる治療の副作用に耐えうる力を身につけること
(4)病気から生まれてくる合併症を防ぐこと
(5)病気そのものの再発を防ぐこと
(6)その病気以外の病気にかかるのを防ぐこと
ちなみにリスク・リダクションの役割は、第一に病気そのものの発症を未然に防ぐことですが、発症してしまった疾病コントロールに関しては、ほとんど効果はなく病気の再発を防ぐ程度にとどまります。
リスク・リダクションは、予防のための予防であり、ヘルス・プロモーションは、治療のための予防ということになります。
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