生体内のバランスを保つホメオスタシス
1932年、米国ハーバード大学生理学教授のキャノンは、「生体内の組成・物理的状態を一定に維持する機能」をあらわす生理学用語として、ギリシャ語の「ホメオ(同一の)」+「スタシス(状態)」からの造語で「ホメオスタシス(生体の恒常性を保つ働き)」と名づけました。
たとえば、人間の体温は常に36度前後に保たれていますが、これもホメオスタシスの働きです。
気温が高い真夏には盛んに汗をかいて(気化熱による放熱)体温を下げ、寒い冬にはガタガタ震えて(筋肉の収縮運動による熱の産生)体温を上げるサーモスタット機能が働くのは、このためです。
したがって、血圧が高い人はそうでないとバランスがとれない「生体の必要性」があって高くなっているとも考えられます。
血圧を高めている原因(動脈硬化、心筋梗塞、肥満など)を改善しないまま、急に血圧を下げる薬を飲んだりすると、むしろ病気を悪化させる恐れすらあるのです。
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