医術の根本は自然治癒力を助けること
「自然は不調和を回復しようとする力を人体に与えており、これを自然治癒力という。
これを助けるのが医術であり、治療の根本方法である」
とは、現代医学の父といわれる古代ギリシャの医師、ヒポクラテスの言葉です。
彼はエーゲ海に浮かぶコス島の医学校で学んだのち、ギリシャの各都市はもとよりエジプト、リビアにまで足を延ばし、各地に伝わる医術についての見聞を広めました。
そして、人間はからだの中に「血液、粘液、黒胆汁、黄胆汁」をもっており、これらの調和がとれていれば健康で、調和を失えば病気になるという、いわゆる「四体液説」を唱えました。
この説自体はその後、解剖学や血液学が明らかにした近代医学によって否定されましたが、近年、改めて見直されている中医学(中国の伝統医学)の「気・血・水」理論、アーユルベーグ(インドの伝統医学)の「ヴァーダ・ピッタ・カバ」体質論のように、人間のからだ(生理機能)を丸ごととらえる視点をもっていたものと思われます。
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