発芽玄米 − 高血圧予防、肥満防止、更年期症状緩和
精米する前の胚芽とぬかは、栄養素の宝庫

茶色のぬかに包まれた玄米は、収穫した米(稲もみ)からもみがらだけを取り除いたもので、この玄米を精米(精白)して、胚芽とぬかを取り除いたもの(胚乳)が白米です。
昔の人は、米偏に健康の「康」と書いて糠(ぬか)、米偏に白と書いて粕(かす)と呼びました。
玄米の中には一粒の種子が発芽して、成長するための栄養素が過不足なく含まれています。
玄米の胚芽部分に含まれるビタミンEは「若返りのビタミン」とも呼ばれ、茶色の色素成分であるフラボノイドとともに、強力な抗酸化作用によって、血管の老化を招く動脈硬化を予防したり、血液をサラサラにする働きが注目されています。
やはり胚芽に多く含まれるビタミンB群は糖質のスムーズな代謝をうながし、膵臓への負担を軽くして、肥満や糖尿病を予防します。
歯ごたえと食感が楽しめる発芽玄米の味
玄米は白米に比べて、炊きにくい、硬くボソボソする、ぬか臭い、消化がよくないなどの理由で、せっかく栄養価の高い食品であるにもかかわらず、長い間多くの人から敬遠されてきました。
しかし、最近になって玄米を一定の温度の水につけ、0.5〜1ミリメートルほどに発芽させた「発芽玄米」が静かなブームとなっています。
玄米をわずかに発芽させることで、硬い外皮もほどよい柔らかさになり、心地よい歯ごたえと食感を楽しめるようになりました。
玄米に限らず、植物の種子が発芽するときには、それまで眠っていた各種酵素がいっせいに活動を聞始して、成長のために必要な栄養素がフル稼働されます。
もともと、玄米にはさまざまなミネラル、ビタミン類、食物繊維が豊富に含まれていますが、発芽させた玄米ではとくに多く含まれるビタミンB群やビタミンEが最も効率よく利用できると考えられます。
発芽時に強力に働く酵素、抗酸化物質
体内で過剰に発生した活性酸素を消去し、過酸化脂質の生成を抑制するビタミンE、フラボノイドなどの抗酸化物質が、もともと胚芽部分には多く含まれているのですが、
発芽時にはさらに増加すると考えられており、その強力な抗酸化作用が期待できます。
日焼けなどで紫外線を浴びた皮膚には大量の活性酸素が発生し、それが過酸化脂質の生成につながり、肌のシミ、シワ、タルミなどの原因になります。
発芽玄米をいつも食べる習慣により、肌の老化を防ぐ抗酸化作用が期待できます。
このように、発芽時に最も活性化する酵素と抗酸化物質の増強作用が、発芽玄米に期待される大きな働きのひとつです。
注目を集めるギャバ、γ−オリザノール
脳の血流を改善して、脳への酸素供給量を増加させる働きや、ストレスをやわらげるアミノ酸の一種、ギャバ(γ−アミノ酪酸)が、精白米の約5倍、玄米の約3倍と、発芽によって含有量が飛躍的に増加するので、発芽玄米は絶好のギヤバ補給源になります。
いま話題のギャバには、
- 血圧の上昇を抑制する、
- 肥満の原因となる中性脂肪の増加を抑える、
- 腎臓や肝臓の働きを高める、
などの効果があります。
ギャバの誘導体にも、神経伝達物質として脳の緊張をほぐしてイライラを軽減し、血流を改善する効果が認められています。
ホルモンの分泌を盛んにして更年期症状を緩和し、自律神経の変調を改善するγ−オリザノールも多く含まれており、自律神経の失調に伴う頭痛、腰痛、全身の倦怠感、のぼせ、めまいなどの不快症状の改善に大きな期待が寄せられています。
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