ビワの葉茶 − 食欲増進、アミグダリンの抗がん作用
ビワの葉、生薬7種を煎じた枇杷葉湯

ビワは中国原産、バラ科の常緑果樹で、晩秋に白い花を咲かせ、翌年6月ごろ黄色い実をつけます。
果肉部分には皮膚や粘膜をじょうぶにするβ−カロテンが多く含まれています。
インドの仏典ではビワの木は薬王樹、葉は無憂扇と呼ばれ、中国を代表する薬草書『本草綱目』には「胃を和し、気を下し、熱を活し、諸毒を解し、脚気を療ず」と書かれています。
「枇杷と桃 菓ばかりながら暑気払ひ」という江戸川柳があります。
ビワやモモは果物として食べられ、これといった薬効もないのに、葉はあせもの薬や暑気払いの役に立つという機知に富んだ一句です。
江戸時代には、木桶に入れた枇杷葉湯を天秤棒でかつぎ、暑気払いに街を売り歩いたということですが、枇杷菓湯はビワ葉(菓裏の綿毛を除いたもの)をはじめ、肉柱、甘草など7種の生薬を水から煎じたものです。
枇杷薬湯に水あめを加えた飲み物が、のどの渇きをとり、食欲を増進させる大衆胃腸薬として用いられていました。
アミグダリンに期待される抗がん効果
ビワの種子(枇杷仁)にはアンズなどの種子にもあるアミグダリン(ビタミン臥)が多く、微量ながら葉にも含まれていることから、ビワの葉療法(温灸)にも使われています。
1950年、米国のクレブス博士がアンズの種から抽出したビタミン臥溶液中に、β−グルコシターゼ(酵素)を加えた液を腹水ガンに投与し、すぐれた効果を上げたことから、アミグダリンの抗ガン効果が一気に注目されるようになりました。

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