ブルーベリー − かすみ目や疲れ目の改善、視力回復

ジャムで視力が向上した空軍パイロット
最近、ブルーベリーの果皮に多く含まれるアントシアニンという色素が、目にとてもよい働きをすることが明らかになりました。
もともとヨーロッパやアメリカでは、ブルーベリーの果実や葉から抽出したエキスは、古くから糖尿病をはじめ、壊血病、泌尿器病の治療に用いられましたが、まだ「目」に対しての効果は知られていませんでした。
しかし、第二次世界大戦中に、ドイツ軍への夜間攻撃を行うイギリス空軍のパイロットが、大好きなブルーベリージャムを多量に食べた直後の戦闘では、「薄明かりの中でも敵機がよく見えた」という証言があり、
それが航空関係の医師や研究者の興味を引いたことから、ブルーベリーの著しい視力改善効果が注目されるようになったのです。
視力を高めるメカニズム
1964年、マルセーユ大学のジュール教授らは、37名を対象にした研究結果を統計学的に処理して報告しました。
ブルーベリーエキスには目の網膜における「光に対する反応度」の顕著な改善と、薄明かりの中で視力が高められることが確認されたのです。
その最大の効果は投与後約4時間であらわれ、約24時間継続することが明らかになりました。
ブルーベリーエキスが視力を高めるメカニズムを説明します。
眼のレンズにある水晶体から入った光は、さらに硝子体を通過して、スクリーンである網膜に像を結びますが、その視神経に対する刺激が脳に届いて、初めて「見える」と私たちは認識します。
網膜は幾層かのかなり薄い膜が重なってできていますが、その薄い膜にはたくさんの山と谷のような突起物があり、その突起した部分にロドプシン色素があります。
このロドプシン(色素)は光の刺激を受けると分解され、それが瞬時に再合成されるのですが、この分解と再合成の連続作用が脳(後頭葉の視領域)に伝達されて、初めて視覚として「見える」ようになります。
アントシアニンが15種類含まれている

ブルーベリーに多く含まれるアントシアニンには、このロドプシンの再合成を活性化させる働きがあり、それが著しい視力の改善や薄明かりの中での視力を高めるのです。
アントシアニンという色素は、ブルーベリー以外にも赤紫色をしたブドウ、紫色のナス、シソの葉や黒豆にも含まれていますが、ブルーベリーでは15種類ものアントシアニンを含むこと、さらに糖分と一緒に熱を加えたり、冷凍しても比較的安定であるということです。
視力回復のためには1日に120〜250ミリグラムのアントシアニンをとる必要があり、これを生の果実でとるとすればブルーベリーを1日に90〜180グラムも食べなければなりません。
ドライバーの視力がみごとに改善された
ブルーベリーエキスを飲んでいる運輸会社のドライバーを対象に行った調査があります。
ドリンク剤(ブルーベリーエキス等、ヘリグラム含有)を飲んで3〜4時間経過後、
「飲む前と比べて、目の疲れが、かなりとれた」と答えた人が5人、
「とれた」が28人、
「ややとれた」が1人、
「変わらない」が132人でした。
このほか、「飲む前と比べて、細かい字が、かなり見えるようになった」と答えた人が73人、「見えるようになった」が81人でした。
この調査に用いられたブルーベリーエキスは比較的少量の25ミリグラムなので、エキスの量をもっと増やせば、さらによい結果が期待できそうです。
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