プルーン − 整腸・緩下作用、貧血の改善、抗酸化作用

カリフォルニア州が世界最大の生産地
プルーンはバラ科の果樹、外皮は紫色、果肉は城頭色の実をつける西洋スモモの一種です。
コーカサス地方、カスピ海沿岸の西アジアが原産地で、ギリシャ、ローマを経て伝えられた西ヨーロッパで乾果用に育成されたものです。
一般にスモモのことを英語でプラムといいますが、プラムの中でも発酵せずに乾燥できる種類のものを、とくにプルーンと呼んでいます。
1855年、折からのゴールドラッシュにわく米国西海岸のカリフォルニアに、フランスからダージャン種のプルーンが持ち込まれました。
豊かな陽光と肥沃な土壌などの好条件に恵まれ、同地のサンタクララ、ソノマ、サクラメントなどの峡谷地帯で広く栽培されるようになり、現在では世界におけるプルーン供給量の4分の3を占める最大の生産地になっています。
プルーンの豊富な鉄分が貧血を改善する
古くはローマ時代から薬用に用いられたプルーンですが、欧米でもミラクルフルーツ(奇跡の果物)、ワンダーフルーツ(不思議な果物)と呼ばれて広く活用されてきました。
生のままでもおいしく食べられますが、ドライ(乾燥)にしたほうが、プルーンに含まれる各種の有効成分を効率よくとれるという利点があります。
また、それを加水分解して成分を濃縮したプルーンエキスも、手軽なサプリメントとして広く利用されています。
プルーンに含まれる糖質のほとんど、約93パーセントはブドウ糖と果糖から成っており、すぐに腸管から吸収され、効率のよいエネルギー源として活用されます。
プルーンにはとくに体内に酸素を運び貧血を予防する鉄分が、バナナの約13倍と多く含まれています。
米国で1933年に行われた動物実験では、食品ではレバーに次いで貧血改善効果が高く、ホウレンソウやキャベツよりもすぐれた効果を示したことが報告されています。
食物繊維のペクチンが便秘を改善する
プルーンには水溶性食物繊維であるペクチンがリンゴの4〜5倍も含まれており、すぐれた整腸・緩下作用、便秘改善作用が期待できます。
米国の病院などでは妊婦にプルーンジュースを飲ませて、便秘や貧血の予防に役立てているということです。
朝食にプルーンを一緒にとる欧米の習慣は、毎日の快適な便通をうながす食事の知恵といえるでしょう。
目の網膜機能を高め、疲れ目に効果があるビタミンAもプルーンには多く含まれているのですが、ビタミンAにはこのほかにも皮膚の乾燥や角質化を防いで肌を保湿する効果もあり、うるおいのある肌、つややかな髪を保つ働きが期待されています。
活性酸素を吸収する能力がとくに高い
このほかのビタミン類では、強力な抗酸化作用をもち、コラーゲンの生成に不可欠なビタミンC、やはり過剰な活性酸素を消去する抗酸化作用があり、細胞の老化を防ぐビタミンE、また補酵素として働き、全身の代謝にかかわるビタミンB群などが含まれています。
抗酸化作用の強いフェノール類のネオクロロゲン酸も多く、悪玉(LDL)コレステロールの酸化を阻止して、血栓ができにくくしたり、毛細血管を保護する働きが期待されています。
最近、米国で行われた研究でも、からだに過酸化脂質(細胞の酸化)を発生させ、脳の老化の元凶といわれる活性酸素を吸収する能力「ORAC(酸素原子吸収能力)」を測定した結果、プルーンが上位50の野菜・果物・豆類の中で最大の数値を示したということです。
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