プロテイン − コレステロール値の低下、更年期症状の改善
20種類以上のアミノ酸でできている

プロテインとはタンパク質の英語名で、炭水化物(糖質)、脂肪(脂質)と並ぶ一二大栄養素のひとつです。
生体の構造を形作る20種類以上のアミノ酸が結合して、性質の異なるタンパク質が無数に作られます。
サプリメントでいうプロテインは、高タンパク質、良性タンパク質というほどの意味合いをもっています。
19世紀までに、タンパク質は動物のからだの成分(動物質)として、血液や卵白のアルブミンなどが知られていました。
オランダの化学者ゲラルド・ムルダーは、これら動物質はいろいろあるように見えるが、成分には共通した根元的なものがあるという仮説を発表しました。
その後、仮説は妥当ではないとされましたが、ラテン語のプロティオス(第一義的)からついたプロテインの名前は、現在もタンパク質の呼び名として使われています。
また、「卵白」を意味するドイツ語の中国語訳「蛋白質」は、そのままわが国の用語として定着しています。
必須アミノ酸で決まる食品のタンパク価
プロテインの質を考えるときに重要なのは、プロテイン・スコア(タンパク価)です。
人間のからだにとって必要なアミノ酸のうち、体内では合成できない、つまり食物からとらなければならないアミノ酸(ロイシン、イソロイシン、リジン、メチオニン、フエニールアラニン、スレオニン、トリプトファン、バリン、ビスチジン、アルギニン)を「必須アミノ酸」といい、
そのほか体内でも合成できるアミノ酸を「非必須アミノ酸」と呼んでいます。
タンパク価とは、生体の健康維持に欠かせない必須アミノ酸が食品に含まれる割合をあらわしています。
植物性プロテインでは大豆が一番
動物性プロテインには、卵、牛乳、肉類がありますが、いずれもタンパク価は95〜100と高く、必須アミノ酸がすべて含まれています。
とくに注目を集めているのが乳清(ホエイ)タンパクです。
牛乳からチーズを作るときの上澄みに含まれるタンパクで、ラクトグロブリン、ラクトフエリン、ラクトアルブミンなど免疫機能を強化する成分があります。
植物性プロテインの代表は大豆です。
穀類のタンパク価がコメ(白米)67、小麦粉52程度なのに対して、ダイズ(乾燥大豆、豆乳)のタンパク価は86と必須アミノ酸のバランスがすぐれています。
大豆タンパクには甲状腺ホルモンの分泌を促進して、基礎代謝を高める働きがあり、免疫システムの維持などにかかわるアミノ酸のアルギニンを多く含んでいます。
コレステロール値を下げて心臓病を予防
最近では、
「アジア諸国は欧米と比べ心臓疾患が少ない。
両地域にある大きな違いは食生活で、とくにアジア諸国で食べられる大豆の多さがあげられる。
大豆にはイソフラボンが含まれ、これがコレステロール値を制御する働きを示すと考えた」
という発表(米国メイヨー・クリニック)があり、1998年には、大豆イソフラボンの摂取で、血中コレステロール値が10パーセント低下したという報告がなされています。
このように大豆プロテインにコレステロール値の制御、心臓病の危険性を低下させる働きが認められたことから、FDA(米国食品医薬品局)では大豆プロテインを含む食品に「心臓の健康について効果的」という内容でのラベル表示を検討しているということです。
大豆に含まれるイソフラボンは体内で女性ホルモン様物質として働くことから、中年期以降の女性における更年期症状の改善や、骨租髭症の進行を遅らせる効果が期待されています。
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