マイタケ − 免疫力増強、抗ガン作用、血糖値・血圧調整効果

人工栽培が成功するまでは「幻のキノコ」
マイタケはサルノコシカケ科の食用キノコで、クリやナラ、シイなど広葉樹の根株に発生します。
直径15センチメートル前後、大きなものでは60センチメートル(5キログラム)にもなります。
歯ごたえがあり、風味もよく、煮物、汁の実、バター妙め、天ぷらなどにします。
扇子が重なり合うような形が「舞い姿」に見えることから、マイタケと呼ばれています。
30年ほど前にオガクズ培地などによる人工栽培が成功するまでは、まだ自生している天然物のマイタケが珍しく、長い間、幻のキノコともいわれてきました。
江戸時代には、マイタケを献上すると殿様から褒美が出たといわれる貴重なキノコで、それをロにした殿様がうれしさで思わず舞い上がり、マイタケ(舞茸)という名前がついたという説もあるほどです。
�]フラクションが血中脂質を低下させる
マイタケにはタンパク質が100グラム中3.7グラムと、キノコの中ではマッシュルームに次いで多く含まれています。
カリウムや鉄などのミネラル、ビタミンB群(とくにB1はヒラタケに次いで多く、Rはキノコ中トップの含有率)、エルゴステリン(ビタミンD)のほか、β−グルカンの含有率が高いことが知られています。
キノコ類の子実体に多く含まれる多糖類、β−グルカンは、体内の感染細胞やガン細胞を攻撃するマクロファージ(大食細胞)やNK(ナチュラルキラー)細胞、キラーT細胞を活性化させることで、細胞性免疫力を高め、強い抗ガン作h用を発揮します。
β−グルカンは直接ガン細胞を攻撃するのではなく、免疫レベルを上げて発ガンそのものを抑制するように働き、免疫賦活剤としての効果が注目されています。
そのほか、マイタケ独自の「�]フラクション」という物質に、血糖降下作用、利尿作用、血圧調整作用をはじめ、血中コレステロール値や中性脂肪値を低下させる働きが期待されています。
β−グルカンに強い抗がん効果がある
ブドウ糖や果糖など糖質の最小単位(単糖)が多数結合したものを多糖類といい、その多糖類のひとつにブドウ糖のみが結合したα型とβ型のグルカンがあります。
α型のグルカンにはデンプンなどが、β型のグルカンには紙の繊維質であるセルロース=β−(1−4)グルカンなどがあります。
このβ型グルカンの精製過程で4番目(A、B、C、D)に得られた分画(フラクション)であるβ−(1−3)Dタイプのグルカンに最も強い抗ガン作用が認められることが、最近の研究で明らかにされています。
これまでにも、β−グルカンほガンの治療薬としておもにキノコ類から抽出されており、カワラタケから抽出されるクレスチン(PSK)、
シイタケから抽出されるレンチナン(LNT)、
スエヒロタケから抽出されるソニフィラン(SPG)の3種類が、ガンの免疫療法剤として現在までに実用化されています。
抗がん剤との併用で副作用も軽減される

マイタケに含まれるβ−Dグルカンは、とくに「M(マイタケ)Dフラクション」と呼ばれていますが、
1998年の日本薬学会において、神戸薬科大学の難波宏彰教授が乳ガン、肺ガン、肝臓ガンの患者の中でガン細胞の退縮例が見られ、退編が認められない例でも腫瘍マーカーの低下、免疫細胞の活性増強などの改善が認められたと報告しています。
抗ガン剤(化学療法)との併用では、嘔吐や下痢などの副作用が軽減され、より強い抗ガン効果が得られるとされています。
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