シソ(シソ油) − 免疫系を調整し、炎症やアレルギーを防ぐ
漢方では体表の血行を促進する発汗・解熱剤

シソ(紫蘇)の原産地は中国南部、日本に渡来したのは平安時代といわれています。
シソは本来赤ジソのことで、青ジソ(大業)はその変種です。
赤ジソのシソニン、ぺリラニンが酸と反応して赤く発色することから、梅干し、シバ漬けなどの色づけに使われます。
また、香りの強い青ジソは料理の薬味や刺身のツマなど、芽から葉、実まで食用に供される香味野菜です。
漢方では乾燥葉と種子を生薬に使います。
風邪薬に用いる漢方処方「香蘇散」は、陳皮、香附子、乾妻、甘草に紫蘇を加えた五味を、食塩を加えた白湯で服用する発汗・解熱薬です。
シソの薬性は「辛温」で、体表(皮膚)、腸管、気管粘膜の血行促進など、からだの表裏を温める働きがあり、健胃・整腸、発汗・解熱、魚肉の食あたり予防(防腐・殺菌)の効果があります。
シソ油に含まれるα−リノレン酸の健能効果
シソの実、または同じシソ科のエゴマ(中国名・荏)から抽出されるシソ油には、いま話題の必須不飽和脂肪酸、α−リノレン酸が約70パーセントも含まれています。
不飽和脂肪酸には、「オメガ6」系のリノール酸(紅花油、ヒマワリ油、コーン油などの代表的な植物油)と「オメガ3」系のα−リノレン酸(シソ油、亜麻仁油、魚の油に多く含まれる)があり、
どちらも体内では合成できず、食べ物から補給しないと不足するので、必須脂肪酸と呼ばれています。
α−リノレン酸には免疫系の過剰反応を調整して、炎症やアレルギー症状を抑えるほか、体内でDHA(ドコサヘキサエン酸)に変化することから、「健脳効果」も期待されています。
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