セントジョーンズワート − 抗うつ作用にすぐれたハーブ
鬱症状という名の悪魔を追い払うハーブ

オトギリソウ科の多年草であるセントジョーンズワートは「聖ヨハネの植物」を意味する言葉です。
聖ヨハネの誕生日ごろに咲くこの草の花びらをこすると、赤い液体がにじみ出したところから、イエスに洗礼を与えた聖ヨハネの血からこの草が芽生えたと伝えられています。
セントジョーンズワートは日本名を西洋弟切草(セイヨウオトギリソウ)といいますが、日本や中国でとれる同じ仲間であるオトギリソウもまた、止血・消炎・鎮痛などの効果を高める生薬「小連勉(しょうれんぎょう)」として、さまざまな漢方処方に用いられています。
ヨーロッパでは古くから「悪魔を追い払うハーブ」として、外用として切り傷・火傷・神経痛に、内服では不眠・不安症・更年期症状・うつ症状の改善などに用いられてきました。
ウイルス感染を予防する有効成分が分かった

セントジョーンズワートが有名になったのは、著名な『イギリス医学ジャーナル』誌にハーブに関する30例の研究が取り上げられ、抗うつ剤と同様の効果をセントジョーンズワートが示すという発表がなされたことからです。
しかも、うつ症状が軽減・改善しただけでなく、口の渇き、便秘、めまいなど、抗うつ剤使用にありがちな副作用も見られなかったのです。
近年の研究では、セントジョーンズワートの有効成分、ハイぺリカム(ヒペリシン、プソイドヒぺリシン)には、レトロウイルスの増殖を妨げたり、ウイルス感染を防ぐ効果があり、エイズ、ウイルス性肝炎、ガン、関節炎、乾癖、潰瘍の治療薬としての働きが期待されています。
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