マリアアザミ − 肝臓の解毒機能促進、肝細胞の再生強化

聖母に捧げるミルクが葉の斑点になった

南ヨーロッパの地中海沿岸地域を原産とし、広くヨーロッパ全土に自生するマリアアザミは、キク科オオアザミ属の二年草で、オオヒレアザミ、ミルクチスルと呼ばれることもあります。
夏の終わりに直径10センチメートルほどの淡い紅紫色の花を咲かせ、光沢を帯びた大きく厚い葉には乳白色の斑点とトゲがあります。
マリアアザミという名前の由来は、聖母マリアに捧げるミルクを運んでいた娘の手に、この葉の痛いトゲが刺さり、思わずこぼしたミルクが葉の上に白い斑点となって残ったからだともいわれています。
薬草としての歴史は古く、ギリシャ時代の薬草書には「シルポン」という名前で若葉や芽を食用とすると紹介され、葉を煎じて薬草茶にしたり、サラダとしても食べられていました。
おもに肝臓病の民間薬として、また母乳分泌の促進、強壮作用にも効果ありとされてきました。
肝臓の細胞を強化・再生するシリマリン
30年ほど前、マリアアザミの種子に含まれるシリマリンという成分が、肝臓病に対して高い有効性を示すことが判明したことから、シリマリンへの注目度が一気に高まりました。
1968年にはマリアアザミの種子の抽出物から作った医薬品がドイツで認可されています。
シリマリンには強い抗酸化作用があり、肝臓の細胞膜への毒素の侵入を阻止する働きや、過剰に発生した活性酸素を消去して肝細胞へのダメージを未然に防ぎ、新陳代謝を活発にして肝細胞の再生をうながす効果など、広く肝臓を強化する働きが期待されています。
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