ヨモギ − 灸の「もぐさ」効果、消炎・利尿作用

草餅、ヨモギ酒、薬湯など多彩な利用法
ヨモギは日本各地の道端や荒地など、いたるところに自生するキク科の多年草で、地下茎を縦横に伸ばして繁殖する強い生命力をもち、若葉を食用にする代表的な春の野草のひとつです。
春先の若葉は3月3日の雛祭りに供える草餅やヨモギ団子に結き込んだり、おひたし、ごま和え、菜飯にして食べるほか、
5月5日の端午の節句には厄よけとして屋根にのせたり軒先に差したり、またショウブとともにヨモギを菖蒲湯に入れる薬湯の風習が伝承されています。
古くから民間療法の定番とされており、切り傷、食あたり、下痢止めなどに効く薬草として、外用・内用ともによく用いられてきました。
沖縄では「ふうちばあ」と呼び、乾燥した葉を煎じて健胃剤として飲んだり、リカーに漬けたものをヨモギ(薬用)酒として利用しています。
葉裏の綿毛は、灸の「もぐさ」に用いる
特有の香りがあるヨモギの葉の表面は濃い緑色で、菓裏には白い綿毛があります。
真夏に採取した葉をよくもみ綿毛だけを集めたものが、東洋医学の灸に使われるもぐさ(文)です。
灸の効果には、経穴(ツボ)への温熱刺激以外にも、立ち昇る煙に含まれる独特の香り、シネオール、α−ツヨンなど精油成分の働きが、さらに治療効果を高めているものと考えられます。
中国ではヨモギの葉をがいようといい、単独では消炎、収赦、止血、止潟薬に、何種類かの合方(組み合わせ)では腹痛や下痢止め、利尿、解熱、鎮咳、便秘などに用いられています。
最近では、過剰な活性酸素を消去するヨモギのSOD活性が注目されています。
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