紅麹 − コレステロール値の低下、血圧降下作用

赤い色の発酵食品に使われる漢方の生薬
日本で清酒、醸造酢、みそ、醤油などの発酵食品の醸造に用いられる麹菌は黄麹(アスペルギス属の糸状菌)ですが、中国や台湾などでは紅酒、紅老酒(紹興酒)、紅乳腐などの醸造には古来より赤い色の紅麹(モナスカス属の糸状菌)が用いられてきました。
紅麹は『本草綱目』に「消食活血、健脾燥胃(食物の消化を助け、血液の流れをよくして、内臓を強化し、胃をスッキリさせる)」とある漢方処方に配合される生薬なのです。
黄麹よりも繁殖力が弱く、保存管理が難しいために、日本では沖縄の加工豆腐(泡盛ともちゴメの紅麹で作る漬け汁で発酵させた「豆腐よう」)、新潟特産の「赤い酒」醸造に使われる程度でしたが、
1980年代に入ると、紅麹の健康効果を取り入れた機能性食品の開発が進められ、紅麹酢、紅麹みそ、紅麹パンなど、多彩な発酵食品が登場するようになりました。
モナコリンK、γ−アミノ酪酸の効き目
紅麹にはこれまでの研究で、コレステロール値の低下作用、ガンの予防効果、顕著な血圧降下・血圧上昇抑制(血圧調整)作用などが認められています。
なかでも紅麹に含まれるモナコリンKはコレステロール合成阻害成分で、動物実験では悪玉(LDL)コレステロールを低下させる働きが認められ、高脂血症の改善が期待されています。
また、紅麹の血圧を正常に保つ調整機能は、その有効成分が1996年に特定保健用食品の血圧調整に「関与する成分」に認定されたγ−アミノ酪酸であることがわかっています。
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