田七ニンジン − 心臓病の予防、インターフェロンを誘発
三七ニンジン、雲南七とも呼ばれる高貴薬

中国南西部(雲南省・四川省・広西省)を原産地とする田七(でんしち)ニンジンは、おもに北方で採れるコウライ(高麗)ニンジンと同じウコギ科の多年草。
和名をサンシチニンジン(三七人参)といい、その名の由来は生薬として必要な大きさに根が育つまでに3〜7年かかるからとも、茎から伸びた3本の枝の先に7枚ずつ葉がつくからだともいわれています。
中国では古くから止血作用のある生薬としてよく知られていましたが、雲南地方では「金不換」(金では買えないもの)といわれるほど高価な秘薬として、雲南田七とも呼ばれてきました。
中国の医書『本草綱目拾遺』には、コウライニンジンが「補気第一、精がつく」のに対して、田七ニンジンは「補血第一、力があふれる」ように働くと記されています。
田七ニンジンには、ジンセノサイドなど5種類のサポニン配糖体やパナキシノール、有機ゲルマニウムをはじめ、田七ニンジン特有のデンシチンや田七ケトンという成分が含まれています。
薬用ニンジン独特のにおいはパナキシノール(精油成分)で、強い殺菌作用があります。
デンシチン、田七ケトン、有機ゲルマニウム

アミノ酸の一種であるデンシチンは、止血や痛み止めの働きがあり、外傷や胃潰瘍に効き目をあらわします。
近年、中国で田七ニンジンから発見された田七ケトンには、現代人がかかりやすい冠状動脈疾患(狭心症、心筋梗塞など)の改善にすぐれた効果があります。
有機ゲルマニウムには、抗ウイルス作用のあるインターフェロンを誘発する働きが期待されています。
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